10/30

かたる:米国株の戻りに比べると、日本株の戻りは非常に緩慢です。昨日のDeNAの動きなど観ると…最近は空売り筋が復活したような印象さえ持ちますね。失われた時代に育ったネットトレイダー達の心境を、反映させた動きです。非常にやっかいです。希望を持てない世代が多くなり、長かった「失われた時代」の後遺症は、非常に重いですね。確かに通常なら、この程度の政策発動で効くのでしょうが…この永すぎた失政から、正常な資金循環が生まれるようにするには、禁じ手の連発が、欠かせないようにも見えます。好業績にはあまり反応せず、悪材料ばかりに目を向ける、希望が無くなった失われた時代は、デフレの後遺症です。

先駆した材料株は、概ね選別に入り、一服状態です。サラ金に自走車関連など…。本来なら三菱UFJなどの戻りが、もう少し強くなるのが普通だろうと思っていますが…。何故、鈍いか? おそらく関連機関、GPIFなどは、日本郵政の上場支援に向かっている為に動けないのでは…と思っています。もしこの見方が正しいとすれば、今は…絶好の買い場ですね。こればかりは、蓋を開けないと分かりません。現状はサマーズ時間からイエレン時間への途上であり、もし米国株が下がらずに、この順調な推移なら…、確実に利上げ実施になり、次は、ダリオ時間の真価が問われます。この動きは来年の春以降でしょう。先日、紹介したFEDウォオチなど観ると、昨日は12月の利上げ確率は46.5%だと言います。27日に紹介した時は、33.2%でしたから、一気に13%ほど上昇しました。

ただ最近の外人売買動向を見ても分かるように…日本株を買っており、戻りをヤレヤレと売っているのは個人なのですね。代表事例は三菱UFJやケネディクスです。仮に本日の日銀政策会議で、利上げなく…ケネディクスが449円を超えるようなら…完全復活になりますね。この辺りは…どう動くのか? アイフルは472円で、およそ30円の鞘があります。通常、強いなら500円割れ程度で…推移する筈ですが…。この水準と言う事は…誰もデフレ脱却などを信じてないのですね。外部環境は、おおむね好調な推移ですが…その流れが弱いと言う市場評価なのでしょう。市場は確実に政策発動を求めていますが…日本は…みんな偽物社会ですからね。

何故、この辺りの動向が重要かと言えば、相場の流れの判断に関わるからです。現状は期待感がゼロの小型現物株で終始しています。世界景気は減速で…辛うじて、米国だけが資金還流により堅調ですが…ものすごく強い訳ではありません。世の中、IoTの導入で効率化が進み、生産過剰の状態です。革新的なスマートコミュニティーの進展が鈍いのです。

本来、10月28日に発表されたJTECの材料などが話題にされ、株価に動きがあっても良いように思いますが、市場は動きません。本物の投資家が存在しない為でしょう。カタルは前から述べていますね。IPS細胞を利用した再生医療の勝負は、最後は培養技術で勝敗が決まると述べています。細胞培養の受託事業は、スマートコミュニティーを代表する事例の一つですね。

既に技術的に実験段階で、多くの細胞培養が行われていますが、この量産化技術の確率が求められます。その為に、ここに資金を集めないと…日本は世界競争に遅れることに成るのです。ところが…市場は全くの反応を見せませんでした。正常な資金循環が、何故、起こらないか? 市場主義経済下に於いて、株式市場は、夢のある新技術に資金を提供する場なのですね。つまり日本は、未だに官僚国家と言う事です。デフレ脱却が出来てないから、博打株に資金が向かないのです。アップバンクなどより、余程…JTECの方が筋は通っています。これじゃ、日本は、世界の進化から、益々、遅れます。哀しい現実です。

先日、好業績を発表したのにも拘らず、全く株価が動かない川岸工業に見られるように…この関連ビジネスは、好調を維持します。高橋カーテンウォールも同様の好業績グループです。でも市場の温度は、なかなか上がりません。先駆した材料株は仕方ありません。休む時には、しっかり休まないと…次回の出番で活躍できませんからね。文句を言っても仕方ありません。

昨日、注目しているリクルートに、クロス取引が行われたようです。売りたい筋が玉を外したのでしょうが…1000万株ほどの玉を引き受ける所がある訳です。カタルはオリックスと共にリクルートを注目しています。きっと良い会社になると…前から述べています。

さてこの時期は、どちらにしても…株価は上に向かうでしょう。本命と思われる「パイオニア」に注目して置いて下さいね。別に「買え」とは言っていません。今日は325円までですね。でも出来高は相変わらず、多いですね。既に606万株です。なかなか1000万を割れません。ケネディクスにも言えますが…値固めの作業は、出来高と株価のバランスで見ます。仮に日銀の政策発動が見送られて、ケネディクスが上がるようになれば…かなり需給バランスが改善している証です。本来、下げても仕方ないのに…株価が騰がると言う事は、需給が改善していると言う事ですね。Vテクと同じように戻りが強い、アークも目立ちませんが、誰かが玉を集めている様な動きが見られます。ケネディクスにも、その兆候があるのかどうか…。

地相場の形成は…株価が下がらなくなれば、良いのですね。別に上がらなくていいのです。その点、クラウドワークスは弱いですね。おそらく業績推移が悪いのでしょう。目先筋の投げは、いずれ、必ず切れます。全体的に見て、スター株が誕生しないと…なかなか相場は盛り上げりませんね。大型株ではなくても…何か、「スター誕生」が求められます。さて今日の注目は、ケネディクスかな? 果たして…需給バランスは、改善しているのかどうか…今日の動きで分かりますね。それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2015.06.12

    06/12
  2. 2023.04.26

    4/26
  3. 2021.08.23

    8/23
  4. 2020.11.12

    11/12
  5. 2018.11.05

    11/5
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本