自分の頭で…

日本は世界の「先導国」の…地理的な位置なのです。本日は日経新聞一面を見ての感想からスタートさせます。

この一面のグラフの中で「潜在成長力」の話が載っています。何故、2000年代に入り大きく低下し始めたのか? 考えられるのは二つでしょう。一つは、「財」のグローバル化現象です。もう一つはAI革命などの時代革新の進展です。スマフォの進化は代表事例でしょう。

具体的には中国の大量生産による安い商品が世界中に出回っています。つまり日本の空洞化現象は、村社会の独自価格だったので…他の国に比べこのパラダイムショックの影響を大きく受けました。

文化革命から直ぐに、中国の鄧小平は南巡講話を発表し躍進をしました。日本の加工貿易を「物まね」したのです。なかなか中国の指導者は優れていますよ。日本の指導者とは「月とスッポン」です。日本のトップは馬鹿ばかりです。

欧米も同じような影響が広がっています。しかし中国も既に…この方式が物理的に無理になってきています。このあと少子高齢化社会の進展が進み、今までの成長を維持できません。固定資本投資(社会資本整備=道路や鉄道、通信など)の最初の恩恵が消えます。

今までほど既に先進国と中国の価格差もないのです。だから日本が浮上し始めたとも言えます。コメの価格は違いますが、ようやく日本もグローバル価格水準になったのです。ユニクロの株価が10万円を付けたという事は、そういう事を意味しているとも言えます。

もう一つは「時代革新」です。我々の周りを見てください。あなたは欲しいものがありますか? みんな揃っています。お金を出して買いたいものがありますか? 昭和30年代は洗濯機。冷蔵庫、テレビと言う家庭内時間を大幅に短縮する豊かな物質的な価値を享受出来ました。しかし今の時代、お金は何に使うのでしょう。

最近のコンサートツワーのチケットはなかなか手に入らずに、カタルの娘は長くスマップの会員になっていました。年間の会費は5000円かな? でも会員が100万人だと…大変な金額ですからね。故に…コンサートの入場券はプレミアムチケットになります。会員でもなかなか手に出来ませんでした。

つまり時間を楽しむためにお金を使います。ゲームも音楽を聴くのもサブスクリプションの時代です。カタルはアマゾンの会員で年間の会費は分かりませんが…たぶん数千円でしょう。しかし…映画も、音楽も…音楽はサブスクかな? でも気にならない金額です。WSJのカタルは有料会員ですが、日経新聞と違い、かなり安いのでしょう。年間で、たぶん2万円程度かな? 月額で2199円の表示です。今、調べました。日経新聞も…この程度にすべきです。

ここで言いたいのはGDPの統計値の「付加価値」を計算する方法は、正しく経済を捉えてない可能性があります。人々は、目に見えない豊かな時間にお金を投じるのです。

だから…何度も述べますが、BTS(韓国の芸能プロダクション)の時価総額はピーク時とはいえ…1兆円もの価格になったのでしょう。この発想から、カタルは「KeyHolder」(4712)の株価を観察しています。Jトラストの影響があるのかどうか…分かりませんが、動意づいています。

故にカタルは、皆さんに株式市場を楽しんでいただくために…その考え方の基本的な「観察のポイント」を中心に…事前に相場の見どころを語っています。

米国GDPの四半期別前期比推移

だから…米国のGDPの話を事前にしているのです。この数字を見ると…金利の2%越えを悪戯に警戒するのは、どうか…とも思えます。だって金利は生産活動の為の基礎的なコストです。そのコスト以上に成長できるなら、借り入れを起こして経済活動を盛んにしたものが、競争に勝てます。分かりますか?

ここで日本のROEが、何故、低いか?

日本の馬鹿政策の為に、企業が懲りたのです。故に必要以上の資本を企業内に貯め込んでいます。だから「流動性の罠」と言う「不可解な現象」が長く続きました。本来、企業は投資活動を活発化させるべきなのです。バンバン…TOBをすれば良いのです。ところが…過去の「トラウマ」に怯えて、動かない状態が「流動性の罠」です。

この結果、動かない資金を企業内に475兆円も貯め込んだのです。船井電機がMBOと言うか、TOBと言うか…当たり前です。

このような現象は、何も偶然の産物ではなく…昨年末に日本株は27270円のデフレの出口を抜けたのです。だからカタルは「名目成長経済」に、日本もようやく…移行したと述べています。ようやく…「流動性の罠」から抜け出すのです。

この基本認識がないから…僅かな米国金利のブレに怯えて…日本株が2000円も下落をしました。GPIFや日本生命、東京海上と言う機関投資家は、政治家や日本医師会同様にバカの寄せ集めです。だって野村証券株が配当利回りですよ。何故、日本国債を買うのでしょう。何故、米国債を買うのでしょう。狂っています。

われわれ…日本人は、いつしか自分の頭で物事を考えなくなりました。NHKのテレビが正しいと…日経新聞が正しいと思っているのです。あれは産経新聞でしたかね。フジテレビですが…架空の調査だったのです。フェイクニュースも良い所です。

NHKも日経新聞も同じような土壌だと思っています。恣意的なニュースの形成です。コロナ報道も、背景に意図があるように感じます。要するに…受け取る自分側が、そのニュースを、どう判断するか…問題は、ここなのです。

カタルレポートも同じですよ。カタルはなるべく真実を伝えようとしていますが、自己感情が反映されるのは否めません。みんな同じです。それを承知でレポートを読まねばなりません。

カタルは株価が高くなれば利食いをします。買っていることは事実ですが…株価が上がれば…当然、利食いをします。そんなことは当たり前の事です。

多くの日本人は、真剣に生きたことがないのでしょう。自分を追い込めば分かりますよ。山一証券を辞めた連中が、あの時に大量にカタルの職場に来ました。みんな一流大学卒です。そうして自分は、「仕事が出来る」と自慢をしていました。しかし結果は3年ももちません。これが皆さんの実態です。歩合の世界は、本物しか生き残れないのです。偽物はみんな消えるのです。

新聞の裏に隠された意図を感じることが出来るかどうか…。本日の日経新聞には三菱UFJの1兆円利益の事が載っています。どうなりますか…。

カタルはこのレポートをヒントにして…「自分の頭」で物事を考える投資家を育てたいと思っています。育てるは傲慢ですね。一緒に学びたいと思って続けています。市場原理を学べば…自分の利殖も兼ねて…世の中が見えてきます。一緒に株式市場の変化を楽しみましょう。それではまた明日。

昨晩ではなく…今朝方、午前4時ごろ新しい会員レポートをアップしました。会員の方はお読みください。



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