様々な実験を繰り返し…カタルは自分の「投資術」の完成を目指しています。自分の「仮説」が正しいかどうか…。それは、未来において試されます。
例えば…昨年末から今年初めに推奨株にしている「東芝」(6502)の昨年末の会員レポートの推奨株価は2872円でした。年初の1月10日も3015円で再推奨しており…同時に、この時は「野村証券」(8604)を598円で推奨しています。
野村証券の…今の株価は、この水準です。つまり…年初に野村を買うことが正しかったかどうか…。まぁ、アルケゴス事件は読めませんから、不可抗力の面もありますが…株価は全てを知っていると言う「効率的市場仮説」が正しいなら…野村証券と東芝のギャップは、何れ…解消されるのでしょう。ただし、カタルの読み…この仮説が完璧ならと言う条件付きです。
この話は、昨日…入ってきたニュースに影響を受けます。
「米国の25の共和党支持州では400万人の米国人が6月中に失業手当を失うと推計されている。 過去1年半にわたり失業給付金の上乗せ措置を頼りにしてきた米国人にとって、6月12日は節目の日となる。ニューヨークのシンクタンク「センチュリー・ファウンデーション」の失業保険専門家、アンドリュー・ステットナー氏は、アラスカ、アイオワ、ミシシッピ、ミズーリの4州に住む失業者について、9月初めの期限前に30万人超が週300ドルの失業給付金の増額措置を打ち切られると試算する。 また、他の21の共和党支持州についても、300ドルの失業給付金の上乗せを数週間以内に終了する見込みだとしている。」
この話は非常に重要です。カタルは、てっきり9月末まで給付金の補助は続くものだと誤解をしていました。ところが…州により対応が違うようです。このヒントは非常に重要ですから、忘れないようにしましょう。相場の流れ、これからの潮流を決める大きな材料です。
一方、この話と「市場の整合性」は、どうなのでしょう。こういう話は重要なのですが…カタルは毎日、他人のお金を売り買いして…30年以上、株の売り買いは50年近くやっているのです。そのキャリアを、読者の皆さんが簡単に理解できるとは思っていません。
しかし…相場の読みは緻密なストーリーが背景にあると言うのを理解されておかれれば…良いと思っています。カタルの解説が下手なのか…それとも、皆さんの能力が下なのか…。上手くカタルの真意が伝わるように…努力をします。
その分かりやすい事例を一つ紹介します。
冒頭の東芝です。ここに来てTOB説など色々あります。この銘柄をカタルが選択したのは「キオクシア」の上場が控えているためです。昨年、上場する予定でしたが、コロナなどで遅れています。この遅れが東芝にとっても…米国の投資会社ペインキャピタルにとっても、良かったのかもしれません。ですが…村社会論理が背景にあり、時代を理解してない馬鹿政治家や官僚の「横やり」が入ります。市場原理主義を理解してない人間は、日本人には多いのです。
そもそもROEの意味も分からない経営者が「ゴマン」と居ます。情けない連中です。カタルの狙いは明らかなのです。キオクシアが何故、ペインキャピタルに決まり…東芝が40%持っているか? この辺りの経緯は重要です。だからカタルは、東芝問題は、TOBで決着させて「非上場」にして、再上場したほうが「スッキリ」すると思っています。
このチャートは相変わらず、「ものを言う株主」が、株を買い続けている形でしょう。下値を切り上げて株価は上昇を続け…尚且つ、信用買い残は減っています。このようなチャートはこれからも良く出てきます。所謂、三角保ち合いと言う形です。
基本的に、時間の経過で「下値が切り上がる」ことが最も重要です。このような…形を見たら、大概は株を買っておけば…儲かると思います。誰かが株を吸い上げているから…こういう形になります。
実はこの形と同じ形が、米国の10年物長期金利の動きです。2019年末の方が奇麗な右肩上がりでしたが…コロナで一変しました。今回は、意見対立が反映されています。しかしここでは…BEIの推移が重要に思えますから…こちらを見ておきましょう。5年物の方が良いかもしれませんが…ここでは10年物にリンクします。
そもそも…イエレン財務長官は、労働問題の専門家、たぶん…パウエルFRB議長も同じ流れでしょう。故に、白人の統計より社会的弱者の女性や黒人やヒスパニック(メキシコ系などスペイン語を使う中南米人)などの「マイノリティー」(少数派)の就職率を重視しています。
仮に…先ほどの共和党支持の州の「失業手当」の補助拡大が打ち切りになると…一気に雇用統計が改善する可能性が出てきました。何しろ…求人数は過去最高の929万人です。此方です。この可能性が正しければ…米国金利は上昇して…この後は金融セクターの物色が考えられます。今、野村証券の595円が5000株、買えてきました。まだ…この株価で株を買えるのです。
つまりこのカタルの仮想相場と言うか…仮説と言うのは、まだ浸透してないのです。
たぶん多くの人が9月まで失業手当の割増金が続くと思っているのでしょう。昔のカタルと同じように…。慌てることはないと思っているのでしょう。6月の効用統計が発表されるのは7月初めです。ここで緩む金融セクターを買っておくと…「一回転する」可能性があるのでしょう。
この共和党のニュースは、非常に価値が高いですね。この動きと米国金利など…BEIの動きも重要です。そうして10日ですから日本時間では11日かな? CPIの発表があります。
だから会員の人は「景気敏感株」として、市況関連を会員レポートで参考銘柄に挙げたK株を、本日、カタルは利食いしたのです。500株だけですが…1490円で売れました。このように…「市場の整合性」を確認するわけです。
一般読者の人にも、少し前のレポートで…「ペント・アップ需要」の話をしており、「サンマルク」(3395)と「チヨダ」(8185)を参考銘柄に掲げて…説明をしています。ワクチン接種から…の「ペント・アップ需要」=サンマルクやチヨダですが…大型株の「ANA」(9202)も掲げていましたね。
カタルはNPCの復活に賭けており、本日も寄り付きで2000株、そうして685円で3000株、更に678円で2000株の買いを用い…すべて買っています。昨日は、あの後で685円を5000株買ったのです。本日は寄り値から買ったのは、高寄りをして一気の「復活イメージ」したのですが…。果たして…後場からこのNPCの動きは、どうでしょう。
このNPC復活とペント・アップ需要のチヨダを見て…「ロコンド」を1760円で500株ずつ、合計1000株買い増しを実行しています。ここにも…同じ流れの…「市場の整合性」があります。更に下値の1750円にも、買いを用いました。基本的にM2の増加が全体相場を支えます。
だからトヨタの乖離が高いのに…人気が持続しています。ここでは…他の株も容易に連想できます。「市場の整合性」と言うのは、先ほどの共和党の25の州では、失業手当の割り増しが…6月で切れるのです。
そうして株価の動きや債券の動きを見て…未来図の相場を組み立てる訳です。
その具体事例を説明するために、様々な考え方を説明している訳です。サンマルクは44円高の1726円です。カタルは500株だけですが…まだ売らずに株を持っています。その買値は1520円ですよ。たった500株で10万円の儲けです。
カタルレポートの優秀さを感じてください。チヨダも同じです。そうしてこの後…NPCやロコンドが復活するなら…どうなるのでしょう。本日は東芝のチャートを説明しています。何か一つだけで良いですから…カタルを「ダシ」に利用してください。
ここで…大切なことは「過信」をしないことです。己の力量把握が出来るなら…ノンビリと…700円の「シックHD」(7365)が、買えるのです。もちろん、下値にも買いが入っています。更に…売る人がいると良いのですが…。
この時間軸は、非常に大切なのです。ここでは…時間を掛けましょう。新電元を見れば分かると思います。ロコンドだって…昨年の夏の話です。僅かな時間で…自分の気持ちが「揺れ動く」過程、この推移を感じれば…時間軸の意味の理解が深まると思います。
株式投資なんか…誰も先の事は分かりませんから、決して無理をせずにノンビリのんびり…更にケセラセラ…。「どうにか…なるさぁ~」と植木等の世界の「気楽な…稼業ときたもんだ」の精神です。
それでは…また明日、