高い授業料の実験模様

やはりどうしても…最近、会員レポートを書いて最終稿を上げるのは午前4時近くになっています。かなり読み返しているつもりですが、変換の間違いやアップする画像を忘れたりして、後で修正する機会も増えています。既に原稿を書く作業は毎日続いているので、しかも20年以上もやっています。だから…一般的にはベテランの部類なのでしょうが、扱っている商品が生きている商品で…形が変化しますから、自分自身の研鑽は、常に欠かせません。

様々な資料を読まないと…土台が構築できません。この土台作りの時間は、たぶん…皆さんが考えている以上の時間を要しています。年がら年中…スマフォが、「お友達」で…ニュースを検索して関連記事を読み漁っています。

だから証券マンと言うのは、ある意味で専門職を超える知識を得ます。先日は高脂血症と癌にかかる関連性の資料を読みました。高いコルステロール値を抱えるカタルは、20歳代の頃から高脂血症と尿酸値が高く…2年ほど前かな? 痛風発作に見舞われ…とうとう観念して、尿酸値を下げる薬(フェブリク錠20mg)とコルステロールを下げる薬(リバロOD錠2mg)を服用し始めました。

故に、記事にも関心もあったのでしょう。

このコルステロール値が高い患者は、低い患者より、癌になる確率がデータ的に減るそうです。だから一概に…コルステロールが低い方が良いとも言えません。しかしカタルは、何度か…深刻ではないのですが、胸の痛みを経験しています。たぶん…狭心症の初期症状でしょう。故に、医師からニトログリセリンも処方してもらいましたが…まだ使っていません。大概は我慢をすれば…何とか、もと戻るからです。このリスクと…がんのリスクの…どちらを軽減させるか? 本人の選択です。

たぶん…医者も色んな意見の研究論文があるから…選択に迷う場面があるのでしょう。この点は、株屋も同じです。市場の選択肢は…様々です。

皆さんは、単純に、株で「儲かれば」…良いと考えますが、そんなに株式投資は単純ではありません。投資家の性格もありますし…お金のタガの問題もあります。

カタルは追証水準になると…直ぐに持ち株を減らします。この行動は相場観に関係なく…先ずはお金を追加して、追証金を払わずに…持ち高を減らしてリスクを軽減させます。でも…この判断も、人ぞれぞれ違います。ケースバイケースです。

単に儲けるための投資でも…、やり方は、いろんな方法があります。名目成長時代が確立されると…「新高値投資」と言う高値になると買いに行く投資方法が有効な場合があります。

例えば…長らく更新できなかった、アップル株は金曜日に過去の高値(145.09ドル)を更新して金曜日は145.65まであり、終値でも145.11と新高値を更新しました。アップルですから、この高値更新の価値は高いのです。過小資本株とは違います。ですが…直ぐに、どんどん高値を更新し続けるとは思っても居ません。このような「三尊天井」のような形は、良く登場します。

昔…カタルが現役の証券マンの頃、新潟支店をあげて任天堂の「公募は買い」に取り組みました。株価が1万円近くの時です。その時の形に、今のアップルは似ています。任天堂のケースは、一旦、「三尊天井は売り」の演出をして…株価が下がってから大きく反騰して…その後も大きく…株価は上昇し続けました。所謂、チャートを知る奴にとっては「ダマシ」の形を演じました。

アップル(AAPL)の日足推移

今回のアップルがどんな形の推移を取るにしても、この高値圏でも売り物の壁は相当厚いと考えるのが普通です。2020/9/2の高値137.98と2021/1/25の高値145.09と今回は3回目になります。前の2つの壁を抜いたので…一般的なシナリオは任天堂などのケースのダマシを入れずに…この新高値圏で売り玉を消化する高値整理を選択するのが一般的なシナリオになります。ですから…この水準から一気に、株価は跳ね上がらないと思っています。通常は横ばい波動の時間調整を強いられます。たぶんこの期間は1か月から2か月程度と推察しています。

このような…「キャリア」(経験則)と言うものを、過剰に信頼しても失敗をします。そのようなケースが多いが…株式投資は、常に「真坂、魔坂、まさか」の用心が必要です。でも悪戯に脅えてばかりいても…進化はありません。やはりリスクを承知して、果敢にチャレンジをしなくてはなりません。でもアップル株は6月からの上昇は見事な形です。

JPモルガン(JPM)の日足推移

此処では参考までに…年末年始から上昇が予想される金融株のJPモルガンのチャートも一緒に掲載をしておきます。この株価波動は、カタルの語っているインフレ懸念を裏付けるチャートの形を形成しています。アップルとの時間軸を比較しましょう。

カタルが語っている「市場の整合性」とは…様々な未来図が存在しますが、実際にシナリオが円滑に運ぶ「市場の整合性」を見て…自分が考えるシナリオを、常に検証して補正されています。少し…読者の皆さんには難しいかな?

まぁ、このレポートはカタルの研究成果の実験を、検証する意味もあります。カタルは自分自身の仮説を、常に検証して…株価データなどを追っています。そうして「何故、失敗したか?」 …を検証して、今後の実験の成功の糧にしています。

例えば…エーザイです。あの時に、「これしかない」と思い込み…高値圏の12500円前後で「買い増し」を実行しました。しかし現実は…10500円割れでも買える現実を迎えます。何故、2000円も高い水準で、株を買ったか?

その要因の一つが、新電元の相場です。

新電元(6844)の日足推移

実はカタルは会員向けレポートで述べている通り、事前に新電元の株価がかなりの確率で…株価は「上昇する」と言う見込みを立てて…実験をしていました。

パワー半導体の将来性を見込んで、サンケン電気などと比較しての参加です。この実験は株価が上がるのは確実なのですが…既に乖離水準が高く、スムーズに高値更新は、まだできないと考えており高値圏の推移が続くと思っていました。(オレンジのaから黄色のbです。)だから僅かな利幅で利食いをしたのです。

ところが…たぶん外資系のファンドの買いが連日、入りました。この連中は決算が一般化する四季報の発売日を狙っての…仕掛けなのでしょう。(実際はbの選択ではなく…いきなりc)の選択に変わりました。

だから…カタルは驚いたのです。もともと…資金を引き揚げるほど…ダメ相場を想定しており、「薄利多売買説」を採用していたのに…意に反して、株価は2割程度、上昇しました。上がるのは分かっています。いずれか株価は1万円に向け上昇するのも分かっています。

しかし…この乖離調整は、この相場環境なので、否めない(避けることは出来ない)と思っていたところに…あの株価上昇です。

だから相場観が修正され…エーザイ程度の材料株なら…「人気が持続して」相場が形成されるとして、前の薄利多売買説を修正し始めていた所、例のFMシアターです。運命の出会いを感じて一気に傾斜しました。

未来に株価が上がることが、確実な野村証券も、ロコンドの株も売り、エーザイに傾斜しました。ところが…やはり駄目だったのです。本来の相場観である、ダメ相場が、復活しました。

あれほど玉を沈めた新電元も、やはり乖離調整には逆らえず…相場は休みました。

この辺りの僅かな「時間のズレ」の検証を、身銭を切って実践をしています。

今回の実験で200万程度の勉強料金ではないですね。評価損があるから、たぶん500万程度の損失でしょう。実験をするために犠牲を払って、身銭切って、実験をしているのです。このレポートの成果は、過去の数十億円の顧客の資産を飛ばした…実践編が描かれています。何処かの評論家様の「机上論」とは、わけが違います。カタルは常に実戦派です。

しかし肩書を持っている偉そうな人は、大学教授などになり…テレビに出て持論を展開しますが、何故、本物なら評論家などをやっているのでしょう。バフェットとランチを一緒にする為に、数億円を払う時代ですよ。そんな時代なのに…テレビに出演している暇などはない筈です。本物は自分自身を磨くために、日々、研鑽をしています。影の努力は凄いものです。

伊達に毎日レポートを綴っているわけではありません。もう直ぐ…あちらの世界へ旅立つ「実験レポート」です。このレポートの内容を、買うため(得るために)に、今回のカタルは、身銭を500万円も飛ばしました。その結果が、このレポートです。このわずかな「時間のズレ」…を会得できるか、どうか。

赤裸々に失敗談を語っています。このレポートをどう利用しようが、皆さんの勝手です。ですが…他人の真似など出来ないのです。

それぞれが生まれ育った環境により、自分の考え方は違います。それゆえ、性格も違います。だから所詮は自分自身で、「自分の正解」を見つけるしか…方法はないのでしょう。

今はアップルが新高値を更新したから…安心ではありません。

本当の安心は、米国金利が上昇を続け…尚且つ、株価の新高値を取るときにバブルが発生します。その序盤を、如何に上手く捉えることが、出来るかが…次の「ステップアップ」に直結します。

かなり丁寧に…親切に解説しているつもりですが…皆さんの理解度は、如何に? 所詮は、自己努力と研鑽は欠かせません。それでは…また明日。

会員の方は、今朝がた、新しいレポートを更新しましたので、お読みください。(尚、現在は会員を募集していませんから、無駄なメールをしないようにお願いします。たぶん…次回の募集は秋ごろ…10月過ぎの3日間限りの応募になります。)



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