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まったく世の中の解釈は難しい。日本人でも日本の仕組みを理解するのは難しいし、一体、何が正義で…何が悪なのか…。どの選択が正しく…どの選択が間違っているか? 

米国非金融企業部門資金フロー (武者リサーチより)

今回の海運相場を観ると分かります。カタルは長年PERと言う指標が、一般概念だと思ってきました。この考え方は株主還元率が100%だと仮定して…事実、米国では配当と自社株買いでほぼ100%近くを株主に還元しています。武者リサーチの資料で知りました。此方です。PERが10倍なら投下資本が10年で回収されるという事です。「レーザーテック」(6920)の場合は100年以上、「川船」(9107)は2年足らずです。

最近、ソフトバンク(通信=9434)は80%を超える配当還元率です。基本的に内部留保が484兆円にも達したので…もう「内部留保」を積み増す必要はないのです。故に本日の日経新聞のように、市場の評価は実態より遥かに低いために…わざわざ株式を上場するまでもなく…MBOをして上場廃止を選択する企業が増えています。日経報道では9月までに15件だそうです。TOBも含めるともっと多いのでしょう。

だから…「デンソー」(6902)の株主本比率まで削って、投資と還元に費やすと発表したあの報道は意義があります。

使わないお金を積み上げるのは、個人も同じです。現預金残が1072兆円に他の証券や保険などを合わせて…1992兆円です。まもなく2000兆円を超えるのです。凄い金額です。何故、このように…お金が動かなくなったか? 岸田政権は、この事を考えないとなりませんね。企業の内部留保は484兆円ですよ。企業活動が使命の会社は、必要もないお金を貯める。民間企業の非金融法人の現預金は316兆円もあるのです。分かりますか? この数字の意味が…。

もう完全に狂った世界です。お金を貯めることが目的ではないのです。この原因の主なものは…政策に対する「信頼性」の問題でしょう。長引く失政の為に日本人は希望を失い…他人を批判する国民に成り下がりました。

基本精神が希望に向かい…目的に向かった行動をすることをしないのです。やる前から諦める「安全・安心」と言う架空の世界を求めます。そんな幻想はないのです。どれだけ安全・安心を優先してもコロナに罹り死ぬこともあります。それ以上に、ガンなどの病気で死んで行くのです。どうせ…短い人生、楽しく頑張った方が面白いですね。

もう…30年以上も駄目世界をやっているのです。いい加減に方向転換の「絶対期日」が来るのです。「デンソー」の方針はその事例の一つです。この路線を信じるか…信じないか…。

カタルはどんな馬鹿が政権についても余程のポカをやらない限り…もう日本株は38915円を抜けて10万円を目指すと思っています。

昨日のメールの中に岸田政権の金融所得課税を心配するメールがありました。当然の心配です。中国で恒大集団の倒産が言われると…野村証券がアルケゴスのように…また同じような損失があるんじゃ…ないかと心配のメールを頂きました。あるかもしれませんが、起こってもいない架空の不安に怯えて行動に踏み切れない姿が今の日本人の心を象徴しています。

今回の海運株の下げを見ても通常、全く考えられない下落過程です。ITバブル時より…日本人の心は荒んだように感じています。ITバブル時のソフトバンクも30%を超える下げはありましたが、ここまで酷くはありません。今回の川崎汽船は8770円から4920円ですから3850円です。つまり44%近くの下落を演じました。

通常、常識では相場は「オシャカ」です。戻りの目途は1/3の6203円程度までしか…戻らないと思うのが通常の考え方です。

ですが…カタルは事前に短期の「雪だるま」投資を公約していますから有言実行で…昨日は買ったのですが…追証にならずにまた枠が空いたので本日も川船や商船三井を追加で買いました。常に…架空の「安全や安心」を求めず、全力投球で生きるのがカタルの信条です。だから皆さんは真似をしないように…無理をしない投資をしましょう。100株程度なら倒産しても、たかが知れています。相場を理解するまで楽しんでください。相場と言うのは非常に面白いのです。

よくセールスに行くと「家訓で…株に手を出すな!」となっていると言う…断り文句を頂きました。きっと先祖が株式投資で大ヤラレしたのでしょう。確かに信用取引で破産に追い込まれる人も居ます。でも…自分で自分の力量を把握して、自己管理が出来ているなら、通常は破産などありません。自分で自己管理が出来ないから、他人の責任に転嫁するのです。情けないレベルです。

今回の船株はカタルも初体験の値動きです。当初から「一過性の利益」で、博打を覚悟と述べています。でも…このまま相場が終わると考えるのは、ものすごく…不自然なのです。PERだけではありませんよ。他の時代的な流れもそうです。

皆さんは「日本製鉄」(5401)と「トヨタ」(7203)の薄板鋼板の値上げ交渉の出来事を良く考えてください。日本製鉄とトヨタは日本を代表する会社です。その両者が利害関係から、「安定供給を脅迫された」ので値上げをのんだ…と報道されているのです。この現実を良く考えることです。日本製鉄が…あの「鉄は国家なり」と寝惚けた戯言を言っていた会社が利益率を考えて…自らが、日本の慣習である「暗黙の了解」を破ったのです。日本製鉄は脱炭素化の流れを受け…高炉を閉じています。その為に従業員を解雇する方向性です。だから効率化経営に移行しているのです。

カタルは売上高営業利益率が10%以下の企業は、日本には必要ないと述べています。ハッキリ言って、もっと…上のROEが15%以上の企業だけにすべきです。規模拡大の総資産経営を止めて…利益率を重視してROE経営を目指すのです。そうすれば…自然に賃金も上がります。架空の平等など止めるべきです。頑張る奴はMLB大谷翔平君のように年棒が50億円とも言われる時代です。怠け者…と頑張る奴はやはり違うのです。

かみさんは「格差拡大が悪い」と言うから…カタルは何故、格差拡大が悪いの?…と問いました。負け組の不満がたまり…暴動が起こる、犯罪が増えると言う負のデメリットもあるでしょうが、成功者を称え…彼に一歩でも近づこうと努力をするのが人間なんじゃ…ないかな?

カタルは小手川君を目標に、セールス稼業を辞めました。年収が、それでも1000万円はあったのです。それを蹴って…投資稼業の道に入り…挫折して、ようやくここまで…来ましたが、また今回は、追証の嵐で…どうなりますか…。

船株は激しく…意見が対立して相場が盛り上がって来ました。買い方も売り方も…どちらもそれぞれの主張をぶつけ合っています。未来図は、誰も分かりません。

イーノさんの物流ラジオでは、確か…カタルの記憶に間違いがなければ…彼は来年の7月と述べていたと思いますが…こちらの新聞では、ストライキは来年の9月になっています。今の海運業界の具体事例が載っています。面白いですね。空のコンテナの方が利益は上がるそうです。この現象が明らかに異常です。食品産業新聞社のサイトは此方です。

なるべく…カタルは自分の知り得る情報を公開しています。皆さんも何か見つけたら教えてください。みんなで共有してフェアな議論を望む次第です。

誹謗中傷ではなく…大人の議論をしましょう。未来図は誰も分かりません。この読みが株式投資の醍醐味です。未来を考えて自分の描くシナリオに賭けてお金を投じます。そのシナリオが当たるなら大儲けできるし…逆に失敗すれば貧乏になります。

良くメールで他人の事を書いてくる人が居ます。何度も言いますが…カタルの行動が正しいわけではなく、間違っている可能性も高いのです。正しい選択ばかりをしているなら、今頃は、あちら側…南の島で美女と戯れています。

挫折ばかりをして…貧乏人だから、こんな原稿を書いて、夜は2時間ほど資料を集めて分析をして…スマフォを片手に、年がら年中ニュースを検索しているのです。こんな生活が嫌になったから…ジョージ・ソロスの相棒のジム・ロジャーズは、バイク旅に出たのでしょう。気持ちは良く分かります。

カタルも早くやめたいなぁ~と思っていますが、なかなか現実は難しい。

昨日も折角、買ったロコンドですが、株価が下がり追証なので2500株を売らされました。雪だるま投資なので、仕方ない。期間限定で仕掛けている開運株じゃなく…悪運株では洒落にならないから…「悔運」株の方が良いかな? 後悔の「悔やむ」の「悔」です。

あの日、全部売って、ノンビリ構えていたら…最高でした。「後悔、先に立たず」と言う戒めは痛いほど…身に応えます。確率はここまで下がると限りなく駄目相場です。ですが「一縷の望み」と言う言葉もあります。来年の港湾労働者のストライキは、興味深い…巡り合わせに感じています。

三菱UFJ(8306)の日足推移

やはり「三菱UFJ」(8306)は25日線割れで株価が復帰してきました。一昨日かな? 追証で仕方なく買ったばかりの「野村証券」(8604)を5000株投げたカタル君ですが、野村証券も同じことなのです。同じグループです。

野村証券(8604)の日足推移

昨日紹介した石油資源開発もバフェットが買った商社株も同じ路線です。勿論、海運株も同じです。そうだ…忘れていました。

日本製鉄の話の続きを、伝えようを思っていましたが「物流革命」の話ですね。ここにも効率化と社会変革の波が来ています。何故、物流倉庫だけが高成長を続けているか? この路線の考えを発展させると…ヤマト運輸も佐川も…あるシナリオが浮上します。まぁ、本日はもうスペースがありません。その内、機会があるでしょう。

そうだ…昨日現在の船株の持ち株は商船三井が1500株で川船が6000株に減ったのです。この数字が奇妙な一致で、8月20日の会員ページで報告したカタルの持ち株と同じなのです。あの時との違いは、今までの儲けと含み損の違いです。先日まで2000万近くの含み利益が…今は逆に含み損に変わっています。凄い相場です。こんなジェットコースターは観たことがありません。通常の神経なら確実に…病院送りです。もう完全に狂います。

皆さんは「無理をしない」投資を心がけてください。100株でも100万株でも同じことなのです。リスクを嫌う方は、三菱UFJを選択すると良いのでしょう。株価位置を気にする人は野村証券でも同じことです。相変わらず…「村田製作」(6981)は安いですね。「レーザーテック」(6920)はどうなのでしょう。PERが100倍台の会社と今の株価なら…PERが1倍台と川船と…何が違い、こんなギャップが生まれるのでしょう。不思議な世界です。

それでは本日は、この辺で…また明日。



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