演出も最終版か?
昨日の米国市場の下げは「中国経済が引き金」になったと言われています。その「上海総合株価指数」の様子を…先ずはイメージを掴むために期間の長い月足を掲げます。
ご覧頂いてわかるように…「恒大集団」の問題から「共同冨裕」の下地があり、「米中対立」がありますから、中国は「苦境」だろう…と思います。ジョージ・ソロスらの人権派が、既に株を大量に売りましたが、ここ数日は、上海から北京への「コロナ感染」で下げています。しかし…長期波動では、そんなに…おかしな形ではありません。
もともと米国株ほど、株価の乖離は高くなく…2007年、2015年の高値位置ではないからです。むしろ今回、上手くゴタゴタを収めるなら…次は2015年の5178を狙える可能性さえあるように見えます。
ロイターの話では…その中国は「成長促進に向けインフラ建設強化へ」と報道されています。これはカタルが、前に述べていた…形が実現します。「商船三井」が得意とする「ばら積み船」の市況にも影響を与え…更にインフレ圧力が増す話です。その市況動向は此方です。「市場の整合性」を観て真実味を判断します。
一方、イエレン氏も、ホワイトハウス報道官も対中減税を表明しています。分かりますか? この意味が…。米国内のインフレを抑える意味とロシアへの仲介を中国に頼っているのでしょう。色んな…狙いが考えられます。
更に肝心な事は、米国10年債です。カタルはつい先日、こう述べました。目先は「天井の可能性」を示唆して…超短期の2分足を用いて「三尊天井」の形をしていると指摘しています。先週の金曜日の4月22日の「今日の市況」です。
ところが…昨日の米国株市場は大幅安しています。売り材料の理由は、中国のコロナ規制による経済減速だそうです。本当でしょうか? この報道は…カタルには疑問なのです。
だって…中国株は、確かにここ2、3日には株価が下げています。しかし…この長期波動を観て…おかしな形ではなく普通の調整幅です。どうも…メディアの誘導じゃ…ないか?…とも、疑う米国株の下げです。おかしいですね。金利が上がったから、ナスダックは下げたのでしょう。ところが、ここ数日は金利は下げているのにも、拘わらず…ナスダックも下げています。整合性がありません。
しかし…ケース・シラーの住宅価格指数は20.2%と予想の19%を超えました。このチャートを観ると、やはりFRBの失政は否めません。もっと早く行動をしないと駄目です。資産インフレはバブル状態(フロスに近い)だったのでしょう。インフレだけではないのです。基本的に緩和姿勢が強すぎて…ナスダック指数なども「大きな乖離」が生まれました。通常はこの程度の下げで…調整は完了するのです。しかし今回はFRBの政策ミスの為に調整は長引きます。
ですが…カタルはたぶん大丈夫だろうと思っています。
基本的にナスダックは、直ぐに新高値は取れませんが…2年ほど「高値保ち合い」を経過すれば…新しい世界に入れると思っています。早ければ…高値は更新できませんが、この秋にも、かなりの「戻り相場」が期待できます。そうして来年は、もっと素晴らしい相場になるでしょう。
要するに…僅かな時間なのです。でも信用取引をしていると…考え方は正解でも、相場の途中で「追証」になります。だから口が酸っぱくなるほど…2018年のQTの「トラウマ」の話をしています。カタルが、これだけポジションを落としたのは、たぶん…短期運用を始めて初めてです。本日も買い余力があるのですが…どうしようかな?
昨日は「参議院選挙」も控えており、岸田政権は僅かですが…財政出動をしてお金をばら撒いています。物価高対策として6兆2千億円余りです。さらに日銀は無制限の指値オペを実施しており、26日までに2兆767億円を買い入れ…28日まで続けます。これは米国の「QT」ではなく、「QE」(量的緩和)の話ですよ。
つまり…経済大国第2位の中国も、第3位の日本も金融緩和や財政出動をして…経済活動を煽っています。インフレ下ですが…それ以上に「景気を重視している」訳です。だから…そんなに驚くほど「悲観をする」ような場面ではないと思っています。
大引けまで観ないと分かりませんが…意外に米国株の大幅安を観ても、日本株は強いんじゃないかな? その理由は「住友化学」(4005)を見れば分かるでしょう。これ以外にも「配当利回り株」は多くあります。昨日は、あの環境下でも「鹿島建設」(1812)は高かったです。「帝人」(3401)のチャートなんか…ビクともしません。
本当は本日、出かける用事がないなら、もう少し広範囲に買い物を用いるのですが…残念ながらカタルは昨日と同様に出かけますから、無理をして買うことが出来ません。
本当は、本日は買ってみたいです。お船も連続安しており…本日は「切り返し」かも知れません。此方の報道もあります。さて出かけるために…早めに原稿を書いていましたが…今「BASE」(4477)を寄り値の366円で2000株買いました。昨日は少し売りましたからね。
「メルカリ」(4385)も2140円に買いものを入れましたが…寄り前の気配値は此処だったのですが、買い指値に届きません。「ソフトバンク」は、まだ寄り付いていません。寄り前は4900円でも売り物でしたから、そこに200株だけ買いを用いました。買えるかな? あら…寄り値は4989円ですね。まぁ、こんなものかもしれません。
住友化学は534円で、帝人は1350円で、鹿島は1420円です。昨日は29円上がったのですが、本日は10円安です。おっ、「ロコンド」(3558)が安いですね。それでは500株だけ買いに行きます。ハイ983円で500株のお買い上げです。久しぶりです。
カタルは、基本的にマザーズ関連株は、既に「底値を叩いている」と考えています。仮に先の安値を割れても…僅かなものでしょう。ハイ、BASEの360円が2000株買えました。
まぁ以前のカタルなら、追証で…このラインで株を投げています。しかし今回は2018年のトラウマの為に、事前に損切りをしており、このラインで株を買うことが出来ます。しかし危うい場面です。皆さんは、決して…「無理をしない投資」をしましょう。相場を楽しむのです。
岸田政権の「原発再開」発言で「東電」(9501)は高いですね。しかし…何故「海上」(マリーン=8766)は株価が高いのでしょう。そうか…この株も配当利回り株なのですね。3.58%だそうです。やはり「株主還元相場」と言う考え方は生きています。
色々バーゲンで買いたいけれど、もう出かけないとなりません。最後に野村証券ですが…この下げは、そんなに恐いものではありません。むしろ…今の479円は買い場でしょう。お金があるなら買い増しでしょう。
22円配当だと…利回りは4.5%です。基本は株価より今は利回りです。あの銀行が抱える「大量の不良債権」を捌けたのは…不動産価格が、利回り採算で「大儲け」を出来る水準だったらです。今の日本株も「利回り株」なのです。
この現象は戦前の時分、カタル経験がありませんが…そういう利回り株だったそうです。野村証券が「持ち合い株」をやる前の話です。日本村独自の持ち合い株制度は崩壊をして…本物の世界になって来ます。だから配当利回り株なのでしょう。
「日本製鉄」(5401)は、どうでしょう。久しぶりに2000円を割れて1965円です。でもカタル達が、昨年、「手掛けた株価」にまだ届きません。あの時は1800円でも買えたような記憶があります。そうですね。記憶があいまいだから調べました。1700円を割れたのです。まだ1割ほど上の株価位置です。これが「利回り株」です。
ホラ…再びお船が浮上してきました。まるで船は…潜水艦のようです。上がったり沈んだり…しています。はやくロケットのように、ならないかなぁ~。
いつの世もそうですが…「夜明け前が一番暗い」と言いますからね。先輩の株式課長が、カタルが新人の頃、島崎藤村を話を良くしていました。久しぶりに彼の顔を想い出しました。
この程度の下げで…アタフタする人は自分の持ち株と自分の「力量」判断を誤っています。気を付けましょう。株式相場はいつも「真坂、魔坂、まさか」…の下げがあります。カタルも暢気に原稿を書いている場合ではありません。トホホ…。でも…ね。「捨てる神あれば拾う神アリ」です。
世の中は、何とかなりますから…パッパラパーで、ノンビリやりましょう。それでは…また明日。所詮、株式投資程度で、いくら損をしても命は取られません。ヤクザの世界とは違います。それでは…こういう下げ相場も「楽しめる器量」を己に育てましょう。また…ね。