米国時間の「SVBの買収」が決まりました。金融という事もあり…スピード決着ですが、「東芝」(6502)の一連のゴタゴタ騒動から観ると…日本人の時間の概念が、如何に…「劣っている」か…が、分かる比較になります。
基本的に、どの仕事も大人の世界では「成し遂げて」(成功)当たり前、そのスピードが勝負になります。その過程の美しさが、世界レベルでは…更に求められます。でも日本人は時間の概念も希薄です。困った種族です。カタルは村社会のこの現象を「成田闘争」と呼んで揶揄しています。
結果は既に決まっていますが、みんなが「納得する時間」を費やします。聖徳太子以来…「和を以て貴しとなす」と言う島国根性です。合理的な判断ではなく…調和を求めるのです。故に、時代劇の「大岡裁き」が賞賛されます。ルールより社会「秩序」を重視するのでしょう。
たぶん東芝も、本日が最後の買い場かな?
明日は権利付き最終日です。明日の買いまで、3月末の配当付きです。この辺りの比較感で相場が動いているのでしょう。カタルも「大阪チタン」(5726)を買い直すために、東芝を昨日、そうして本日も500株だけ売りました。あとはどうしようか…思案中です。大阪チタンとのバランスです。
大阪チタンの株価が下がるなら、それを買うために東芝なんか売りますが…、下がるかどうか…。本日も3250円で400株だけ追加で買っています。たぶん…このやり方から観ると「決算数字に合わせた」タイミングでしょう。
次の決算発表は5月になります。その時分に次の照準を合わせるのでしょう。どの時点で3905円を抜くか分かりませんが…そのタイミングが「買い乗せの好機」になります。高値の奪回は5月の決算発表時だろうと思っています。
先日、3905円を付ける過程が、余りに「美しかった」ので…カタルは、てっきり…高値圏での調整…と思って、早めに買っていましたが、間違っていました。
そのやり方ではなく…期日の売り物を、再度、安値で拾う戦略だったようです。カタルがやるなら、今回のSVBショックを「逆手に取って」買い上がります。そうすれば…かなりの確率で「スター株」の誕生でした。この手の株は「早めに」仕掛けるから…空売りが入ります。しかし決算に合わせると、買う力は要りませんが、「空売り」が入らずに…相場としては、「面白さ」が欠けます。未来の材料を、早めにやるから良いのですよ。
半導体やお船のように「過去の利益」を蒸し返す相場は、「面白さ」が大きく欠けます。でも半導体は微妙です。一部では、年内に在庫整理が完了する…と言う見方もあります。これは東芝の再建にも影響を与えます。
半導体は市況品で儲かるときは、船のような「爆利益」です。「兆円」単位の利益が生まれます。キオクシアの読みが絡む、東芝の再建です。故に、直ぐに敵対的TOBが発生せずに、「横ずれ」する可能性もあるのです。もともと…この半導体の読みは難しいのです。
どうしてか? それは米中関係の覇権争いが絡み…市況が大きく、この観方で変わります。ロシア制裁のようなものです。汎用品の半導体を、中国から買うか…。それとも別の所に求めるか? だから…米国ファンドのバンガードの動向は、重要です。どの程度のスピードで中国制裁が広がるか…それを「読む」指針にもなります。皆さんはあまりに単純思考です。相場の読みは奥が深いのです。
勿論、大阪チタンも絡みです。世界のスポンジチタンの供給元は、ロシア、中国と日本です。何故、大阪チタン、大阪チタンと言うか…理解が進むでしょう。今年は、この銘柄の出来に尽きるでしょう。あるとすれば…「BASE」(4477)などの反撃です。
カタルは、しつこい程…「ロコンド」(3558)の続報を掲げています。最近のチャート論を披露しています。一度、200日線から株価が顔を出した後、再び200日線を割れた所が「買い場」になると述べています。何度も、何度も解説しています。
別にカタルだけではなく…他のファンドも良いものなら、株を買います。事実、このロコンドの背景には大株主の買い増しが絡んでいるようです。此方です。
「2023年3月27日、アセット・バリュー・インベスターズ(英国・ロンドン)は、ロコンドの保有株式に関して変更報告書を提出した。報告書によると、報告義務発生日(2023年3月22日)における筆頭提出者の保有割合は10.57%(1.11ポイントの増加)であった。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。」
と報道されています。
カタルは本日、過去の分も一緒に利食いをしました。あとは現物株だけです。いや…忘れていましたが、他でも買っていた分があったかな? 派手な動きではありませんが、確実に言ったように…なっていると思っています。ちゃんと、アフターもしています。
東芝の値動きが、少し…おかしな動きだと「どうして?」…と思うのでしょうが、もっと「大らか」に構えましょう。所詮、東芝なんか…上値があっても6000円止まりです。こんなのは相場ではありません。その点、大阪チタンは、違います。ここから2倍、3倍になる可能性が高い株です。さて…大阪チタンが下がって来たので、もう500株を買いに行きます。ハイ、3230円で500株のお買い上げです。
あの時に、カタルが東芝を買ったのは「完全な思惑」です。ブルームバーグの報道は、明らかに…アドバルーン報道です。買収価格が下がるのを嫌ったのでしょう。そう考えています。大阪チタンは、割れないと思っていた3370円だったかな? その株価を割ったので…緊急避難で一度、大阪チタンから離れて、また戻そうと思いました。
この思惑は当たりましたが…買収価格が4620円とは…トホホです。てっきり5000円と試算していました。まさに踏んだり蹴ったりです。でもたとえ僅かでも、利食いは利食いですから…まぁ仕方ないか。思惑は当たったけれど…果実は美味しくなかったのです。仕方ありません。
実は昨日、「岡三証券」(8609)が「ストップ高」しました。カタルの古巣の親会社です。加藤精一さんが亡くなられ…哲夫さんは若いのに、経営の能力がなかったようです。証券会社は逆風の環境ですからね。まだ三代子さんは、生きておられるのでしょう。カタルが入社した頃…何回は会っています。こっちは子会社の社員で、雲の上の人でしたが…。
例の東証の「PBR改革」の流れです。毎年、純資産価値を回復するまで…10億円ずつの「自社株買い」を実施すると言うものです。純資産は844円で株価は400円前後でした。それ故に…この発表になったのでしょう。このような時代になったのです。ようやく…ね。
冒頭で「村社会」論の「成田時間」を批判した社会から…グローバルの「ROE経営」の社会に変わっていることを実感してください。日本製鉄の橋本さんの登場もそういう事です。ようやく…持っている経営資源を無駄にしないROE経営をするのです。東芝問題も、同じ土壌です。背景に流れている時代の動きを、株価が示しています。
馬鹿は、このような時代背景の時間を理解していません。
だからフジテックや東洋建設の問題が起こっています。社会環境を考えた経営をしないと、いずれ…落ちぶれます。トヨタの章夫社長も、退任をするのです。彼は「分を弁えて」いました。やはり一流域の経営者なのでしょう。雇用を守るために…日本に「300万台の生産体制」を残すために、どれだけのものを犠牲にしたか…。
本来は日経新聞やNHKに一流域の学者先生が登場して、この変化を説かねばなりませんが…そこが日本です。日経新聞もNHKも総資産経営の…村社会の会社です。
今は過渡期です。
株式相場を観ていると面白いでしょう。社会変化を感じることが出来ます。本日は一面にオリックスの賃上げ行動が載っています。パチパチパチ…良い記事です。この記事は、名目時代への加速を「応援する記事」です。つまり老人から、若者へ所得を増やす応援の記事です。村社会論の終焉を示しています。大手銀行の三菱銀行も7%の賃上げとか…他の金融もみんな高額の回答です。
これですよ。
時代が動くのです。我々は…「賢い投資家」を目指します。間違っても良いのです。失敗をしても良いのです。ですが…自分が株を売り買いする時に、ムードではなく…ちゃんとした論理的な背景を理解して行動をしましょう。
カタルは、その事を、常に謳っています。ハイ、3200円の大阪チタンが更に追加で500株、買えました。後半相場の「5桁相場」を夢見て…今、シクシクと行動をします。
たぶん…3月23日の3090円が、分岐点だったのでしょう。下値の2667円は「割れない」筈です。ただしロシア制裁が、解除されたり…外部環境が変わると、狙いが外れますから…状況は変化します。120円台の為替なら問題はありませんが、100円を目指すような円高では、それも影響します。出来れば…130円台のままが良いですね。
まぁ諄いようですが…株式投資は、時代の流れを大切に…その流れに身を任せます。
あとは神様の領分です。今回の東芝のような結果もあります。なかなかクリーンヒットしませんね。でも不振だった、村上君も最後は決めてくれました。野球も人生も株式相場も…色んなドラマがあるから、それが面白いのです。事前に「後追いではなく」…常に、事前に未来を語り、自分がそれを実行して、成果を挙げることが出来るなら、本物に成れるのしょう。
日本は後講釈ばかりの偽物の世界です。やはり本物を、カタルは最後まで目指したいと考えています。それでは…また明日。
肝心な事は、他人のいう事に追随をするのではなく…自分の頭で考えて、自分が納得したら行動に移すことです。それが生きるという事でしょう。またね。