5/29

本日は日経報道にある通り、米国の債務上限問題が「合意する」と言う報道を受けて「先物」から、相場は高いようです。前から決まっている話ですが…やはり合意は安心に繋がるのでしょう。微妙な「投資心理」です。カタルは基本的に議会を正式に通過するまで安心はしていませんが…。

それにしても…理解不能な「ドル不足」問題です。だってデフォルトになるなら、ドルの信認が失われるのですから「ドルは売られる」という考え方に到るのが普通の見方です。

ドル円相場の推移

でも…実際は違うのですね。新規のドル不足が起こるから、目先の決済資金を確保する為にドルが必要になると言う解釈で、為替などが円安に動いている報道が多いように思います。最近、カタルが感じている相場観と同じです。でも為替は複雑で…インフレにより金利高の面も影響しています。

市場は「懐が浅く」…中長期の資金は消えており、超目先の値動きの資金しか…市場で動いていないように感じています。先物からの「裁定取引」もそうでしょう。この動きが実弾に繋がらないと…何れまた、この裁定買い残が「相場の重し」になります。指数が上がらない相場になります。

本日は「アドバンテスト」(6857)、「ファストリ」(9983)を始め…「ソフトバンク」(9984)まで高いようです。注目される設備投資の工作機械も「オークマ」(6103)など…も高くなっています。

「ルネサスエレク」(5723) の日足推移

「ルネサスエレク」(5723)は「日経225採用」ではないと書きましたが、訂正させてください。どうも会社四季報が間違っており、今、調べたらこの3月に新規の採用銘柄になったのです。これで納得しました。やはり今の相場は「指数中心」の値動きです。東洋経済が間違っているなんて…あるんですね。やはり…なんでも自分の目で確かめないとなりません。

それなら…分かります。先日は相場観と「奇異」を感じながら…原稿を書いていました。カタルも良く間違った解釈や、自身の認識が間違ったことがあるので、自分で精査してください。なるべく…この原稿は正しい事実を元に、作成しています。しかし「間違い」があったら…ごめんなさい。

それにしても…本当に指数銘柄だけです。かみさんが…日経平均株価が高いと、株が上がっていると思っているようで…一般の人は、指数しか見ません。最近は個別株運用のアクティブ運用より…ETFなどの指数対応のパッシブ運用が主流になっています。

基本的に38915円が壁ですが…この時は、最後の1年間は完全に「指数だけの相場」でした。あの時を、今から考えると…海外の外人投資家は、日本株を売り崩す目的で…先物から株を買って、壮大な「売りポジション」を持ったのでしょう。大がかりな「仕掛け」です。1年間も、指数だけを持ち上げていたのです。故に「バブル相場」と言っても、実態は1987年までなのです。その後の…株価上昇は、今のような「指数相場」だったのです。

株式投資は、様々な側面を持っており、相場を良く知っている人でないと、表面的な部分に騙されます。大きな会社は、いくらでも利益調整を出来ます。逆に小さな会社は、業績の変動も大きくなります。「のれん」などの評価も「いい加減だ」と思います。この「のれん」償却は、TOBなどに絡み…大きな変動要因になるので、決算を観る時に、この項目も気にすると良いのでしょう。

カタルは「レーザーテック」(6920)を盛んに取り上げています。この会社は、良い会社なのですよ。しかし、あまりに…市場で「先取りの仕手人気」化したために、実態評価から株価が遊離したのです。「仮需」に頼り過ぎています。たぶん…一部の投資家から根強い目先の人気が高いのでしょう。

早い話が、本日買って、本日売る、「日計り」専門の投資家層が、かなり存在し…この株やお船を対象に「売り買い」をしているのでしょう。なにも、自分が投資家の基準ではなく…世の中には、様々な考え方を持つ投資家が存在します。その為に、いつまでも人気になっているのでしょう。

「エレクトロン」(8035) とレーザテック(紫色)の日足推移

でもカタルは、むしろ「エレクトロン」(8035)を支持しており、レーザーテックを買うなら、「東京エレクトロン」と述べていました。その比較チャートを掲載しておきます。この比較チャートは始点の取り方で、印象は大きく変わります。どの時点を「基準」に置くか?…の問題です。

「エレクトロン」(8035) とレーザテック(紫色)の日足推移(長い時間軸)

皆さんが、よく騙されると言うか…。引っ掛かるのは…原稿は書き手によって、資料を作為的に見せようとグラフを加工して伝えます。縦横の比率を変えただけで「観る印象」は変わるのです。この株価の比較チャートは。「時間軸の捉え方」を変えたものですが…嘘は言っていません。

カタルは既に長く…毎日レポートを書き続けていますから、こんなテクニックは当然で…報道が「作為的な視点」で、形成されていることを知っています。皆さんの多くは、同じ記事を、いろんな角度から読むことはしません。同じ事象を取り上げた記事でも、色んな見方が存在します。株式投資は多様な解釈が出来ないと駄目なのです。

買い方には、「買い方の理屈」が存在します。同じように売り方には「売り方の見方」が存在して、株価が成り立っています。この米国の債務上限問題も、作為的に利用されている面があるのでしょう。しかし…肝心な事は、通常、このような懸念を抱えるなら、株は上がらずに…「下がる」筈です。しかし、この間の米国株はどうでしょう。昨年とは違いますね。明らかに…誰かが、株を買っているから、大きな懸念材料があっても株価は崩れずに、上がっていました。

これが「下値が固まる」現象です。

U君の日足推移

このような場面を待ってから…僕らは株を買うと良いのでしょう。金曜日かな? 元同僚のH君から電話を貰い…U君の最近の値動きが面白そうに思うけれど…とのヒントを頂きました。あまりに古いカタル銘柄だったので、最近、値動きを観てなかったのですが、この電話をヒントに調べて観ると、確かにソロソロ…「仕掛け」が開始される可能性があります。このチャートが此方です。この出来高を述べていたのでしょう。

U君の週足推移

可能性はあります。記憶を辿ると…週足でないと分かりませんから、カタルは出来高が膨らんだaの場面で採り上げたのですが、いつものようにタイミングがハズレ…時間を待たされます。そうしてbの時も1万株だけ参加して、成果を得ていますが、肝心のcの時は、全く触っていませんでした。でも、もともと…この会社の実力はかなり上です。ようやく再建も終わり…今度は「本格上昇期」を迎えるのでしょう。次の会員レポートに掲げますから…それまで辛抱です。

でも既存のエーザイや大阪チタン、ロコンドやBASE等で充分でしょう。手を広げるから良いと言うものではありません。しかし自動車関連は、基本的に来年の銘柄になります。

大きな勝負の場合、通常は玉を拾うのに…1年や2年程度をかけながら…玉を拾うことがあります。投資家は、様々です。貧乏人のカタルの相場感覚と、お金持ちの相場感覚と、時間軸は全然、違うのです。多くの読者は、カタル同様に貧乏人の仲間です。せいぜい数百万円から数千万円の投資金額でしょう。なかには10億円程度の人も居られるでしょうが…。

難しいですね。どの種族に原稿の焦点を合わせるか?

相場サイクルの表

基本的にカタルは、若者を応援しています。若い世代に株式投資の「楽しさ」を理解して欲しいのです。その為に、基礎講座を提供しているようなものです。金融論は奥が深く、際限がありません。ある程度の一般知識、つまり金利と景気と株価の関係ですね。浦上さんが開発した「相場サイクルの見分け方の表」が理解できるなら、一般人としては合格でしょう。

今回、感じたことは、みんな素人…と言う印象です。セブン&アイHDの株主総会の信任票を観ると…今の日本経済の実態と時代変化の速度が、分かります。ロコンドの田中君とBASEの鶴岡君の経営感覚の話し、日本製鉄の橋本さんと…トヨタの章夫社長の話など…それぞれの焦点が理解できるなら、それで「良し」でしょう。

相場の「当たり」、「ハズレ」ではなく…相場の争点が何処に存在するか?この意味を理解すると…株式投資の楽しさも理解できます。

時代の流れが何処にあり…AI革命の進展度を観るために「エヌビディア」の株価位置を観たり「マーブル」の株価位置を観たりするのです。先ほどの…エレクトロンとレーザーテックの株価変動の違いの「面白さ」を実感できるようになるなら…一流域の証券マンレベルでしょう。自分が分からないのに…どうして顧客に、株を推奨できるのでしょう。自分が正しいと信じた時間軸が「間違う」ことは良くあります。

しかし…その時間軸は、的確にヒットは出来ませんが方向性は分かります。そうすれば…目先でなくても下値を買い続けるなら…時間の経過でチャンスが巡って来ます。

カタルは自分が「納得する投資」をして欲しいと願っています。目先の株価に一喜一憂せず、本当の株式投資の面白さを、その場面、場面で話題提供していますから、カタルレポートを参照にされ…相場を互いに楽しみましょう。それでは…また明日。

あと50円ほどですね。エーザイの9150円が売れるかどうか…この辺りがカタルの今の楽しみです。ここで完成ではありませんよ。カタルは、一旦は売りますが、またすぐに買います。期日の延長のようなものです。本当は…7000円スレスレの時に、買えるユトリが在るなら良かったのです。でも貧乏人は8000円割れの所で400株を買ったのに、追証懸念で100株を売り、今はその時の買いは、たった300株しか持っていません。トホホです。

同じことが「大阪チタン」(5726)にも「ロコンド」(3558)にも「BASE」(4477)にも言えます。「KPPG」(9274)でも構いません。要するに…自分が、どれを選択して…下値になった時にどう対応できるかどうか…。その「力量問題」が株式投資の成否を決めるのでしょう。

「ソフトバンク」(9984) の日足推移

今回、S&Pが格付けを下げたのに…5000円を割らなかった「ソフトバンク」(9984)でも構いません。下値がだんだん固くなっています。そろそろ…時間がやって来ます。

目先をやる人は、既に株価位置が上がっているエーザイでしょう。どれでもお好みです。もっと大型株なら…目先高値の「ルネサスエレク」(6723)は「化ける」可能性があります。過去の「ダイフク」(6383)や「ダイキン」(6367)のような…感覚です。この株の旬は、来年以降でしょう。まだまだ…遠い時間軸です。

「オークマ」(6103) の日足推移

この手の株の中では、「オークマ」(6103)が軽い動きです。ダイキンのような値嵩株になる資質を持っています。理由はAI工作機械です。その記事が何処かに…あったとはずですが…見つかりませんね。最近、ヤマザキマザックがインドの海外工場を建設することが話題になっています。工作機械業界にも「AIの波」が来ています。なんとなく…イメージが湧くかな?

必ず…見つけますから、ノンビリやりましょう。それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2019.02.20

    2/20
  2. 2019.08.28

    8/28
  3. 2022.09.13

    9/13
  4. 2019.07.26

    7/26
  5. 2015.03.11

    03/11
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本