5/31

かたる:果たして…一般的な常識は、本当でしょうか? 昨年夏以降の動きは…当初は、中国懸念や原油安を売って来ました。しかし今年に入って以降は…むしろアベノミクス失敗論が市場に蔓延しています。日銀の金融緩和限界説も囁かれ、外人投資家が株を売ったと言います。果たして、この話は真実なのでしょうか?

東証空売り比率の推移(月間)

東証空売り比率の推移(月間)

確かに海外投資家は、大幅に株式を売っています。しかし本当に持ち株を売却しただけなのでしょうか? カタルは本日、東証の空売り比率を調べ…グラフ化しました。その様子が此方です。昨年、夏以降、今年に入ってから、更に空売り比率は大幅に上がっている現状が、お分かり頂けると思います。2013年半ばになると…空売り比率は上がり始めています。このタイミングは、バーナンキ元FRB議長のテーパリング発言(金融緩和からの出口戦略)以降です。しかし米国株市場と同じで…本当にダリオ時間が流れるのかどうか…疑わしいですね。

カタルは「アーク」(7873)を、お薦めしたことがあります。アークは金型の会社で国内企業の中小企業を集めた中小企業の親分的な存在で…2006年の株価は10450円を付けたのです。その後、株式分割をしていますから、今の株価に直すと5225円です。御多聞に漏れず…円高で空洞化が進み、この会社も赤字の垂れ流しで、再建を迫られ、企業再生機構が救済に乗り出し…黒字の部分だけを残し、他は切りました。この会社の歴史を観ると面白いですね。中国に進出して失敗し…リストラを繰り返し、ようやく、辛うじて黒字の段階でオリックスの傘下に入りました。

カタルがアークに注目した理由の一つが…新興国から先進国へ、生産活動の回帰現象が起るのではないかと言う発想でした。超円高から適切な為替水準になれば…変化が起こるのだろうと思っていたのです。タイなどへに、過剰に行き過ぎた生産移転が国内回帰するとの読みでした。でも実際の国内活動は宙ぶらりんの状態です。TPP交渉の行方が注目されます。でも新興国から先進国の国内回帰は、緩やかに始まっています。エチレンのプラントは、形を変え改修され…設備投資が始まっています。わが国の化学産業の設備は、どれも陳腐化し…効率が非常に落ちています。改修などの手段で…新規建設をしない為、事故が多発しており、死亡者も出ていますね。

社会基盤もそうです。道路だけなく…下水道設備もみんな…戦後構築した社会基盤が更新需要期を迎えています。昨日カタルは、安倍政権は歴代の政権に比べ…経済政策に熱心だと述べました。カタルは…本当は、増税すべきだと言う意見ですが…安倍政権の市場主義は良いですね。市場を観ながら政策を変える臨機応変な態度に対し、必ず、市場(日本株)は反応すると思っています。冒頭に掲げた空売り比率は、何か、似ていませんか? 今回の米国株の上昇も「空売り残」が支えたものだと言われています。同じ構造になるかもしれません。

市場を観ると…ようやく「高橋カーテンウォール」など…、まともに評価される動きに見えますね。カタルは何か…内需振興銘柄から「大化け」するリーダーが生まれてもおかしくないと、先日から…買っては投げ…を繰り返していた株の一つです。でも今回は、少し異色の動きです。先日のストップ高は、意味があるのかも知れません。もともと高層ビルの建設ラッシュは続き、需要が落ちる道理がありません。地所に…住友不動に、森ビルと…全て、兆円単位の大型投資ですね。非常に楽しみな株の一つです。ただ過小資本銘柄で株価が飛びやすいので…何度かに分け、打診買いをし…深追いは、現状では避けるべきかもしれません。でもカタル君は、昨日と本日も買っています。同じことが…ケネディクスにも言えます。此方も、本日、昨日に続き、カタルは追加の買いを入れました。既に、かなりの株数を持っているので…僅かな買い増しです。

一方、昨日の事前予測のように…新日本科学が、本日は人気になっています。昨日、カタルは、引け間際に…追加の買いを入れました。昨日の日証金残も取り組みが好転していたようです。逆業績相場の主役である薬品は、小野薬品を観て分かるように…旬を迎えています。早熟なロリコン趣味か…円熟な熟女を求めるか? 難しい選択です。

金融株は、米国でも評価対象になり始めていました。おそらくトランプ氏の台頭と言う新たな展開があります。果たして…ドット・フランク法の廃止があるのかどうか…。早くメディアは…行き過ぎた金融規制論を批判すべきですね。金融デリバティブを否定するのは、おかしいのです。時代を…強引に戻すことになります。ソフトバンクが社債を発行するそうですが…今はスマートコミュニティーへの投資で、どの企業も資金が忙しい筈です。

正常な経営者は「IoT」を利用したクラウド環境を整備するために、大型投資が欠かせません。故に中小企業の関連会社も、忙しいですね。「村論理」染まった馬鹿経営者だけが…使い道がない…と、融資が伸びない現実を嘆くのです。ソフトバンクが指針です。多くの読者も…カタルは何時も、事前に流れを説明しているので、その方向に沿った銘柄を選んでいれば、間違いはありません。

何も、小型株ではなくとも…ソフトバンクは5000円割れの時から薦めており…何れ、6000円台が「地相場」になると述べていました。ソニーのVRにも関心を持っていると述べています。此処は、まだ重いかも知れませんが…これからでしょう。更に三菱UFJの500円割れは、宝物とも述べていましたね。カタルは自身で原稿を書き、何度も繰り返しているから、覚えていますが…皆さんは金も払ってないし…タダで読むから、全く身に付かないのでしょう。まぁ、どんな株でも良いのですが…自分の力量把握に努め…自分が好む銘柄を手掛ければ良いのでしょう。

今日のキーポイントは、空売り残が…多いと言う事ですね。なかには消費税の延期は、株価に織り込み済みなど…と言うアホが居ます。カタルは逆に、その人に問いたいですね。歴代の総理で、市場を観て政策を機敏に変えた総理が居ましたか? 居ませんね。

三重野日銀元総裁は…株や土地が下がっても、経済は大丈夫だと豪語して利上げを実行したのです。だから金融機関が飛んだのですよ。桃源社や秀和程度なら問題はありません。最後は…拓銀も…日債銀も長銀も興銀も…みんな統合させられました。更に、統合した後の、「みずほ」まで追い込まれたのです。安倍政権の市場原理化の考え方は…非常に大きな評価なのです。政策が市場を見守っている限り、日本経済は大丈夫なのです。此処が「キーポイント」です。消費税の延期の是非ではなく…市場原理に沿った形で、政策が実行されることが、素晴らしいのです。

今の僕らは、お金がありません。でもヤル気さえあれば…何とかなるのです。現状で何十億円も何百億円を持っていても…精神が腐っている人間は、必ず落ちぶれます。まぁ、希望を込めて…今日は正論を述べています。でも本当は…お金が欲しいね。せめて若者に投資するお金があれば、楽しい人生が送れそうです。クラウドワークスの吉田君が、どんな人物か知らないけれど…、一所懸命なら、10億でも、20億でも使いなよ。…と、ポンとお金が出せるほど…お金が欲しいものです。失敗は、誰にでもあるからね。さて…また明日。

有料読者の入金の確認は、6月6日にしますから…それから、サイトの紹介とパスワードなどを…送ります。のんびり待っていてくださいね。カタルは、本来、怠け者なのです。本当は面倒だから、やりたくもなかったのですが必要に迫られ…、仕方なく重い腰を上げました。でもやる以上、絶対に手抜きなどしません。期待していてください。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2022.11.16

    11/16
  2. 2021.08.05

    8/5
  3. 2016.05.12

    5/12
  4. 2017.06.30

    6/30
  5. 2016.09.26

    9/26
  6. 2023.07.18

    7/18
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本