主導権は米国に…

昨日、読者からご指摘メールを頂き「なるほど…」と思った次第です。昨日のレポートは単純に各国の株価を比較しました。当事者のイギリスの株価は、あまり下がってないのに…日本株だけが、何故、こんなに下がるのか?…サッパリポンと書きました。読者からの指摘によれば…ドル換算で評価されているとの指摘でした。ご指摘を頂き、どうもありがとうございました。

やはり…僕は既に石器時代の人間なのかもしれません。昔の日本株は、円高下で日経平均株価が上昇してきました。カタルが現役の頃、1985年のプラザ合意を経験していますからね。この1985年前後の日経平均株価は13000円前後です。為替は240円前後で推移していたのでしょう。この為替水準が2年程かけ、一気に120円台になるのです。そうして日経平均株価の最後は38915円ですからね。

しかし、この過程で為替対策の為に、金利平価説を信じて…ドンドンと金利水準が引き下げられ、過剰流動性による資産バブルを日銀は見逃して、不動産バブルを発生させました。そうして仮需の投機は崩壊して現在に至ります。円は2倍水準まで買われ、株価は3倍になりましたね。きっと…この印象が強いから、ドル換算の評価と言う発想を消したのでしょう。

ドル換算の日経平均株価推移

ドル換算の日経平均株価推移

改めて…ドル換算の日経平均株価の推移を観てみました。このチャートを観ると、なるほど…と思いますね。日銀金融緩和のQE1こそ、効果がありましたが…実際は発動前に上がったので、実際の発動からQE2も、QE3も…なんの効果も見られませんね。まるで日銀のマスターベーションです。話しがそれそうなので…戻しますね。

世界の株価は、全て米国論理の流れの中で決定されていると…解釈した方が理解はスムーズに進みそうです。そう考えると…昨年後半から今年に入り、大量の日本株が海外勢から売却されており…カタルは、日本は先進国の仲間と思ってきましたが…彼らにとって、日本はBRICsと同じ位置付けなのかもしれません。だから資金の引上げの対象になっているのでしょう。先進国への回帰理論が、上手く機能しなかった理由も分かります。

イギリスの離脱決定は、リーマンショックを克服したと思われていますが(完全な立ち直り)…、でも実際は、EUの中でも成功者のイギリスでも…このように内部不満が溜まっていたわけです。やはりダリオ時間が、正しい可能性がありますね。カタルは、もっと早く…スマートコミュニティーへの扉が、開くと思っていましたが、意外に新しい世界の前で…戸惑っている様子が窺えます。

米国も同じ構図です。米国のトランプ氏の躍進や、辛うじて民主党はクリントン氏が勝利しましたが、サンダース氏は互角の戦いですからね。株価の回復程…米国民の豊かさは、戻ってないのでしょう。何処もかしこも…スマートコミュニティーを前に、意見対立が激化し、混沌としています。なにも日本だけじゃないのです。スマートコミュニティーと言う「御維新」を迎え…攘夷や開国と…意見対立が激化している訳です。

通常、「産みの苦しみ」は、自然の原理です。ただやはり日本が世界で一番早くバブル崩壊の洗礼に遭い、構造改革が進んでいると思っています。何しろ…「失われた時代」の時間推移は、なかなかの時間が経過しました。まだ村論理を唱えている…お偉いさんは残っていますが、一方で小泉進次郎のように、JA改革で実績を積んでいる政治家も居ますからね。彼は馬鹿ですが…カタルと同じような実務派のようです。この激動期は、やはりバンカラなタイプが、時代をラッセルするのでしょう。日本では間もなく…体制転換が完全に終了します。あと…一歩なのですがねェ~。

カタルの相場観は、基本路線を大切にして…相場論が練られています。メールで短期投資と長期投資の違いの解説を求められましたが…本筋は、「本物の銘柄」を攻め続けることだと思っています。でも時代が、なかなか思うように動きません。故に愚痴ばかりのレポートになる訳です。

実践派が皆無ですから…なかなか時代が進まないのです。今回の混乱は、不退転の決意を示すチャンスだったのです。日銀の黒田も、財務省の麻生も…やはり、お飾りですね。だから馬鹿にされるのです。為替介入して120円まで…円を売ればいいのです。批判をされても…いい訳が出来ますね。この決意表明があるから、CTAは悪戯に…組み合わせ投資が出来なくなります。日本はデフレ脱却と言う「不退転の決意」を世界に示せばいいのです。

馬鹿ですよ。折角のチャンスを…無駄にして。相場も同じです。このような下げ相場は、仕掛け筋にとって、ある意味で「チャンス」なのですね。俺は生きている…と、証明するチャンスなのですね。果たして「ソフトフロント」(2321)の出来は…どうなるのか? ただし短期の目先論です。

ソフトフロントの日足推移

ソフトフロントの日足推移



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2016.06.12

    重なる波
  2. 2019.07.14

    切り拓く
  3. 2022.08.07

    市場の整合性
2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本