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かたる:昨日、データを観ていたら…コマツが異彩高を放っており、何故かな?…と考え込んでしまいました。確かに資源価格は底入れの様相で、先日、コマツは鉱山専門の建設機械の会社を買収していたが…、直ぐに企業業績は上向くとは思えない環境なのに、不思議だな…と思っていたのです。

ところが、今朝の日経新聞に、その背景が載っていました。あぁ、なるほど…と感じました。日経新聞の解説によると、事前に、空売りをした筋が、空売り株を買い戻したと言います。加えて本日の新聞には、裁定買い残高が大きく減っていると言います。

想い出してください。カタルは先日、何故、日銀のETF買いが市場に効くか?その理由は東証の空売り比率と、裁定買い残の推移で解説しました。確か…8月5日の「今日の市況」で述べています。(右のカレンダーをクリックすると、その記事が読めます。)

満更でもないですね。カタルの事前予測通りの展開が、始まっているようです。この空売り比率は、空前の水準で非常に高いものです。カタルは金融規制の強化が強過ぎて…、昨年からの下落が始まったと思っています。

しかし…最近は、次々に表面化する悪材料にも拘わらず、世界の株価はなかなか下げません。NY市場は下がるだろうと…カタルは、ずっと観察していました。良くても…当面はボックス圏だと思っていたのですが…。どうも金融界は、この金融規制を乗り越え、新しい準備が完了するかもしれません。この動向は原油価格などの一次産品価格の動向が、背景を語ると考えています。原油だけでなく、銅などの産業に、欠かせない商品指標も、この時期は、良く観ておく必要があります。

カタルは、年初に伊藤忠などの商社株は安過ぎるのではないか…と考えていました。案の定、企業業績は悪いのですが…大幅な減損会計を計上した三菱商事などの株価は、最近は堅調な推移をしています。伊藤忠は資源関連の割合が少なく、ここに来ての株価は、商事などより、弱いですね。これは資源安を事前に、売り込んだ為なのでしょう。

上海総合株価指数は3000ポイント台の動きを続けており、順調に構造改革が進んでいるようです。ただ来年をめざし、政治の季節で、人事問題の対立が背景にあると言われていますが…この辺りの現象も、NY株価の堅調さと関連します。つまり様々な現象は、金融規制の壁を乗り越えつつあり、(欧州の不良債権問題もそうですよ。)新しい段階に入るのかも知れません。この解説で、カタルが、次に発言する言葉が分かったら、読者の知識もカタル並みですね。

カタルのもう一つの謎、何故、世界の中央銀行が、これほど、ジャブジャブに資金供給しているのに…何故、なかなか景気が上向かないのか? つまり、インフレにならないのか?…と言う謎がありました。それは金融規制の為なのですね。

ところが…時間の経過で、そろそろ、この謎が、解消されるかもしれないと思っています。さて、機関投資家の皆さん、貴方なら、もう自分が、どういう行動をすべきか分かりますね。そうです。三菱UFJなどの金融株と、資源絡みの商社等の株を買わねばなりません。つまり日本にとって、デフレからの脱却が、容易になる準備が整って来たようにも感じています。

此処で…昔、安倍首相が行った講演がヒントになります。首相官邸に、その様子が掲載されています。此方が、その講演のビデオです。ここで安倍首相は、高橋是清を引き合いに出しています。高橋是清は、深刻なデフレ経済下に於いて、実質の世界から名目の世界に誘導した政治家です。36分ほどの講演内容です。(後半の10分は質疑応答なので省いて結構です。)是非、この講演を、もう一度、聴いて下さい。今、聴いても新鮮な内容です。

少し古い内容ですが…現在も、その目標は達成されておらず、この9月に日銀が金融政策を総括すると述べていますから、ヘリコプターマネーに近い主張が、採用される可能性があります。カタルと同じように…、人間と言うのは、自分の信念を変えないものです。カタルは、もう10年以上も、同じ内容を繰り返し主張しています。何故、今頃引き合いに出したかといえば…最近読んだレポートで安倍首相と高橋是清の事を書いたものを読んだのです。なかなかだなぁ~…と思い、読者にも紹介しようとしましたが、このレポートを、再び、探しましたが…見つかりませんでした。でも代わりに此方のビデオを観たのです。

此処で…カタルは、ケネディクスの話を持ち出します。実質の世界ではPERが10倍のものが、名目の世界に移行するとPERの評価が20倍台~30倍台に変化すると述べています。場合によれば…その評価は50倍から100倍にもなる事があります。その理由は期待値の発生ですね。未来の株価が上がると思えば…人間は浅ましいもので…我先に…と買おうとします。その期待値が、今、発生しようとしている様に見えるのです。

だから専門家が、空売りの買戻しを急いでいるのですね。通常、どう考えても8月は安い筈なのです。それが今年は…何度も言いますが、年初から6日間連続の下げで始まりました。そうして…今年、前半は、何度も、何度も必要以上に下値を確認しています。カタルは本日もカタルのこの仮説に従い、ケネディクスを買い増ししました。これで5日間連続ですね。毎日、寄り付きと下値に買いを入れています。先日は445円まで買えたのですが…その後は、なかなか下値の買いが入りません。昨日は455円が買えるかな?と思ったのですが…駄目でした。

クラウドワークスも堅調に推移し、IoTのユビキタスも、本日は買い増ししています。カタルは、何時も…事前に読者に報告しています。あとは自分で考えて…自分の力量を把握されて、その範囲で余裕を持って買えば良いのでしょう。それぞれ…読者が自分の判断で自分の行動を決めることです。

勿論、当たり前の話ですが、カタルは、また馬鹿をやっていると思うなら、カタルの逆の行動を取ればいいのですね。ケネディクスは空売りが出来ますよ。それは皆さんが自由に決めることです。トホホのカタルが復活するか?それとも…ようやく、20年以上も続いた失われた時代を取り戻すのか? 結果は、神のみぞ知る、領域です。また明日。

アレレ…大阪チタンも評価損が、もう直ぐ消えますね。今日は、描くスペースがありません。IoTのユビキタスは、面白い株価位置です。果たして、どうなるのでしょう。



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