先ずは…お詫びです。昨日の原稿は12時前にアップしましたが…未分類でアップしたために、多くの人が読めなかったようです。皆さんから、多くのご指摘を頂き、本日、変更しました。ご指摘を頂き、どうもありがとう。右のカレンダーの4をクリックするか…または右上の株式教室をクリックして頂ければ…昨日の原稿が読めます。
面白いですね。大手メディアと大統領の対立は…見物です。日経新聞やNHKなどは、米国大手メディアCNNなどの仲間ですね。世界中のメディアは…この路線です。今回のブレグジット現象も、トランプ・サンダース現象も、このグローバル化で取り残された、格差の拡大の「負け組の反乱」です。
一方、カタルのような負け組対象の人間とは違い、例えば、証券界では小手川君のように勝ち組も居ます。彼はネットトレーダーの先陣を飾りました。例のITバブル相場を創った世代です。カタルの友達も、不良債権処理から上手く立ち回り、再建ビジネスに転向し、今は医療の関連分野で…活躍しているようです。最近、彼とは付き合いがないので、現状は分かりません。でも彼は優れています。機を観るのに敏感なのです。ダヴィンチの金子さんは、カタル同様に…負け組に転落しました。でもカタルの友達は、その変化の時に不動産から転向しています。この判断が素晴らしいのです。通常は出来ません。
時代の流れの中で…何度か、チャンスはあります。ベルリン壁崩壊は、ある意味で、この日本システム崩壊はチャンスでした。空売りをしていれば…何でも、儲かった訳です。日経平均株価を、多くの人は参考にしているので、実態の株式相場が、どんな立ち位置か…理解できないと思います。
此方のチャートをご覧ください。東証一部の単純平均株価の推移です。残念ながら…あまりに長い低迷の為に、ピーク時の高値が、このチャートでは示されていませんが、過去最高は、確か…1579円だったと思います。このチャートの方が、日本の実態を良く表していると思いませんか?
基本的に…日本の地価は、ようやく反転し始めた所ですね。何度も述べていますが…実質経済重視の政策方針は、「失われた時代」を創っただけ…なのです。逆に名目成長を重視する政策が、人々に希望を与え、皆が豊かに成れるのです。米国も、欧州も、そうして中国も…皆、そうです。日本だけが馬鹿政策を実行し、28年間も、時間を失ったのです。その結果が電通事件です。電通は、皆が憧れる超一流域の企業ですよ。この現実は深刻ですね。
その間、日本の産業はドンドン凋落しました。半導体は台湾と韓国に…。ITのプラットホームは米国に…。過去NECは、何度も、チャンスがあったのです。でも現状の有様ですね。富士通はカタルが証券界に入った時の株価は、500円です。40年間も横這いですよ。こんな村論理は…明らかにおかしいですね。
日本村が機能を停止すると…全て負け組に転落です。過去、経団連の会長を輩出するIHIや東芝は粉飾決算企業ですよ。この泥沼は…なかなか抜け出せません。その様子が、この東証一部上場の単純平均株価ですね。ようやく下落は止まったのですが…なかなか浮上しません。金融株の三菱UFJを観ると分かります。論理的に見て…どうして、純資産価値以下なのでしょう。本来ならTOBが成立する株価です。単純平均株価で、2006年の高値579円を抜いて…初めてアベノミクスは成功と言えると考えています。株価は正直です。
今年はチャンスなのでしょう。全ての条件が揃ってきました。失業率の観点も…更に、昨日の日経夕刊と、本日の日経新聞の朝刊に金融規制改革の話が掲載されています。いろんな考えがありますが、カタルは現場に長く居り実態を観ています。異常な規制だったのです。故に、証券界は株式営業を止めて…投資信託の販売にスタンスを移しました。確認書の数の多さ…まるで責任逃れをする為に、何度も、何度も…顧客に自己責任原則を確認します。たぶん個人情報保護法の辺りから…日本は狂ってきましたね。この法律の成立は2003年5月です。丁度…みずほ株が、10万円を割れた最安値の時です。
主旨は充分に理解されますが…過剰に現場が反応しています。現在、審議されているテロ防止法なども…主旨は、よく理解できます。でも昔の共謀罪のようなイメージです。カタルは金融界の現場に居ましたから…特高警察をイメージしますね。現場は、兎に角、拡大解釈し…誰も、その横暴を止められないのです。だから日銀が方針転換しても…ようやく金融庁が方針転換しても、なかなか日本は、転換できません。この「流動性の罠」は深刻です。
ダヴィンチのような金子さんを、叩くから、正常な論理が働かなくなるのです。彼はテーオーシーが、自身に有利な価格でMBOをしようとしたところ…その査定は明らかにおかしいと…反論してTBOを仕掛けたのです。村論理の秩序を破る行動だから、おそらく金融庁からターゲットにされたのかな?…と憶測します。
金融庁が、銀行の査定が可笑しいと指摘すれば…銀行は従わざる得ません。UFJは、金融庁の論理に逆らったから…潰されたのです。権力は、恐いですね。まぁ、この竹中・小泉改革に対する解釈は、色々です。場合によれば、この結果、不良債権がなくなり、スッキリしたのかも知れません。でも現在の「流動性の罠」の深さを考えると…やはり、やり過ぎだったのではないかと…カタルは考えています。
大手メディアは、トランプ氏の入国制限に対して発動された米国連邦地裁の差し止め命令を賛美しています。イデオロギーの旗印を下したトランプ氏は、ドルの基軸通貨としての価値を理解しているのかどうか。カタルが最も懸念するのは、保護主義の行き過ぎが…この通貨問題に発展する可能性です。だから、カタルはSDRの話を、何度か…登場させています。この話は難しく…カタルも頭の片隅にある問題だけの提示ですが…皆さんも大変な事なので…少し考えておいた方が、良いでしょう。
でも現状は金融規制緩和に、スタンスを移行させるようで…カタルの仮説が正しいかどうか…これで証明されます。カタルは過剰な自己資本比率形成が、経済活動を歪めていると考えています。
だって…おかしいでしょう。これだけ世界中の中央銀行が、お金をばら撒いたのです。しかしデフレ環境ですよ。おそらく…この影響は二つ。
このお金は、過剰に膨らんだCDSの存在を補ったのです。その為にCDSの縮小分を埋めただけの効果だったのです。でも昨年8月頃、ようやく景気は回復してきたのですね。金融規制克服論です。
もう一つが…自己資本比率規制で総資産が圧縮されていたので…経済全体のパイが縮小していたためです。故にトランプ氏が指摘している様に、お金が実際に回りませんでした。銀行は、この規制をクリアするために…自己投資を止め…総資産を圧縮していたのです。一昨年、6月にカタルはHSBCのリストラを観て…株式相場は下がると警戒し…空売りこそしませんでしたが…持ち高を減らしましたね。
直ぐに8月から買い参加したために、再び、やられたのが…昨年、年初から二段下げの下落です。6営業日連続の下落で、年初がスタートして…2月に底を打ちます。昨年前半は、低迷を余儀なくされました。ようやく…本当にようやく、8月頃、金融規制克服論が生まれて来ました。原油価格の回復や半導体価格の上昇などです。
カタルの仮説が正しいなら…今年の後半から、来年はバラ色ですね。直ぐにトランプ政権の金融規制緩和は、効きませんが…、米国のインフレは…大きく加速する筈です。ここに日本も、失業率3%割れなどが重なり、一気に名目時代がスタートします。だからカタルはケネディクスの持ち株を増やしたのですが…早過ぎました。現状は、上げ相場の前の洗礼を受けています。
イールドカーブのスティープ化など…。全ての現象が、カタルの仮説を支持している様に感じています。故に目先は失敗をしていますが、心は非常に明るいのです。皆はトランプ氏を批判するけれど…米国の過剰なアクセルが、日本を「流動性の罠」から、引き上げてくれます。そうすると…当座預金残や企業の現預金残に眠った資金が一気に市場に流れます。28年も低迷している不動産市場が、胎動するのでしょう。「1300兆円の逆襲」シナリオが生きてきます。
そうして…人生の幕を引けるほど…お金を残し、老後は意欲ある若者に、資金を提供できるように…成れれば、良いですね。
ベルリンの壁崩壊…ITバブル…そうして、今回の本格的な名目時代の幕開けと…28年ぶりの大相場のスタートが、単純平均株価を4ケタ台へ押し上げるのでしょう。金融規制緩和は自己資本比率規制の緩和に繋がり、総資産が拡大します。
故に実態経済も膨らみますね。何れ…間違いなくFRBとトランプ氏は、ぶつかりますね。FRBは正常な論理の集まりです。大手メディアも、ある意味でそうです。良識的なイデオロギーを押し付けています。でもトランプ氏は、イスラエル支持派です。この辺りの展開も面白いですね。
ただ…危ないことも事実です。あまりカタルは、その方向性を述べてないだけです。株屋なので…色んな展開が頭に入っていますが、現状は、あまりにトランプ相場にメディアは否定的です。でもおそらく…この金融規制緩和が大きく効いて来ますよ。
カタルは、ポジションを減らし気味だったけれど…此処に踏み込むなら…、再び大きく拡大させても良いですね。果たして…カタルの描くように…これからの相場が動くかどうか。相場の整合性を考えて行き、実際の相場の動きを観て、検証するわけです。そうする事で、自分の仮説が正しいか、どうか判明します。このプロセスが大切ですね。だんだん、ジョージ・ソロスのように、レポートが難解になって行くみたいに感じています。ずいぶん、分かりやすく解説しているつもりですが…皆さんに、伝わっているかな?
質問があれば…応えますよ。カタルの考えも、いつも修正されており…試行錯誤なのですね。未来の相場など…誰にでも、わからないのです。でもこのような仮説を、積み上げて行くことが…どんどん、相場見通しの精度を、高めることに繋がっていると確信しています。また明日。GSは…再び、上昇波動入りできるかどうか?…などもポイントの一つです。金融株は、リーマンショック前に…戻っただけの株価位置です。この10年間で…ようやく、空白を埋めたのです。