木曜日の上げ相場は「はしゃぎ過ぎ」感がありましたが、金曜日は直ぐに修正され、今の市場の体温が分かります。基本的に海外資金が入り始めていますが、まだまだ…その浸透度合いは「序盤」です。

日立や重工、まぁ重工は、兎も角…日立は今のステージから脱出できるかどうか…の「瀬戸際」に在ります。この株が大きく育つなら日本は有望です。でも、あの「変わらないことが我が社の社風」と述べた社長室長の言葉が、今も強く…カタルの心に残っています。あれから20年ほどの時間が経過して…日立は「村論理」からグローバル感覚に大きく変化しました。
当時、カタルは30社ほどの日本を代表する会社を回りました。1997年~1998年でしょう。約2年間の冬眠を終えて、「証券界を去る決意」を固め起業した為です。このIRNETは、当初は有限会社でした。今は「株式会社」に変わり…途中で「一人」法人と言うのかな? 仕組みを変えました。
前の株式会社は3人だったかな? 3人の承認が決議で…必要だったのです。正式に会社を登記をするのも大変です。自分が「実践をする」と「日本の仕組み」が、間違っていることがよく分かります。スタートアップ支援も、最近になって…稼働し始めてきました。
兎に角、日本の「成田時間」が、問題になります。この話は「成田空港」の建設に絡む…「反対派活動」を指す言葉です。その弊害の為に、成田空港の成り立ちは、大きく遅れました。
最初は、実際の百姓が「反対活動」をしていましたが、だんだん過激派などが関与して実際の百姓も…その活動に巻き込まれ…時間だけが浪費して、その遅延する投資金額の金利などを考慮すると、バカバカしい…「村社会論」です。
だから確か…この事件が「切っ掛け」で強制的に「排除する法律」が出来た筈ですが、なかなか…国家は踏み切らないのです。極、一部の反対派の為に、国益が損なわれた時間です。これを、カタルは「成田闘争」とか「成田時間」と述べて…レポートで揶揄しています。
全てが「大相撲」の世界です。日本の象徴的な社会が「大相撲」界でしょう。カタルは相撲が好きですが、現執行部のやり方に疑問を持っています。まぁ世の中は色んな考え方があります。
ロシア、イラン、北朝鮮、中国など…観ていると、やはり国民を弾圧する制度は広く支持を集めないでしょう。でも中国のやり方も分からない訳ではありません。清華大学の学力レベルは群を抜いています。近年の「AI」などのテーマは、早晩、米国を超えるのでしょう。何しろ…人口が違いますから、その論文数も違います。このやり方は、効率的な市場原理とは言えませんが、進化の観点で観ると…「方向性」を間違わねば、素晴らしいスピードでしょう。日本の成田時間を比較すると分かります。自動運転などは、中国では、既に「実用化」が定着しており、一般化しています。しかし日本は「やる前から」失敗した時の「言い訳」を考えて行動を起こしません。
カタルはこれを「清貧思想」と述べています。
そもそも国策が間違っています。失敗を畏れ…国民の行動が「委縮」しています。これはメディアの報道姿勢が問題でしょう。たいしたこともない事を、さも…大袈裟に誇張して伝えています。台風などの映像は、最も「ひどい被害の所」が、基準になって報道されています。受け取る人間の気持ちを、考えません。
先日はNHKでたいした被害でもない「地震観測」で、永遠と…通常の放送が止まり、大相撲も観られません。放送法か…何か、の法律があるのかどうか分かりませんが、馬鹿基準に思えます。市場を観ていると分かりますね。
東芝の上場廃止の結論は、経営者がノルマを「強要」したために…起きた隠蔽を掲げていたよう思います。でも経営者が「結果」を求めるのは当たり前です。今のニデックの永守さん叩きを観ていると、カタルはメディアの方が間違っていると思っています。その見出しは…ニデックを支配してきた「永守イズム」の壮絶、「計画未達は罪悪であり大恥であり大不幸である、赤字は犯罪である」は何をもたらしたか…となっています。
当たり前の感覚が、何故、時代に受け入れられないのでしょう。
米国の投資会社の勤務も、過酷だそうです。寝る時間もないほど…色んな作業をさせられるそうです。先日、高市総理の「働いて…働いて…」と言う言葉が年間の新語・流行語大賞に選ばれたそうですが、この発言を問題視する報道もありました。
カタルには至極…当たり前の感覚に見えます。ますます…彼女が好きになっています。カタル自身は「過酷な現場の末端」を歩んできました。証券会社はノルマの世界です。その目標額が新人の頃は100万円でしたが、やがて1000万円から2000万円になり…バブル期は1億円から2億円の数字に、変わりました。その投資信託の目標を集めて…ようやく、シンガポールへの「ご褒美旅行」でした。社内で10名も…居なかったかな?
10倍ではなく100倍、200倍が、目標(ノルマ)に変わる…世界です。経営者が狂っています。それが「バブル」でした。「営業特金」もやりました。大手のように100億円単位ではありませんが、カタルも5億、10億円と集めました。その時に、野村証券との競争になります。相手は、儲かる商品の新発のCBを1000万、2000万円とおまけをつけて…「投資信託」を売りますが、カタルは、僅か…100万円です。どうして大手証券と、現場で戦って勝てるのでしょう。散々…「悔しい体験」をして来たのです。
だから…永守さんの経営は、間違ってないと思っています。不正会計は、彼が目標を強く求めた為、出来ない社員が「勝手にやった」事でしょう。まぁそれを見抜けなかった永守さんも、責任があるのかもしれません。でも不正は、なかなか…分かりませんからね。相手も巧妙です。
でもあまりに…今の時代は「在りもしない完璧さ」を求め過ぎているように感じます。その為に経営者を叩くべきではなく…「仕方がないなぁ~」そんな事が、あるかも知れないと…罪を犯した個人を攻めるべきでしょう。
目標を強要した経営者を攻めるは「お門違い」だと思っています。まぁ確かに…度合いの問題なのでしょう。経営者が結果を求めるために「不正をしろ」とまで…言っていませんからね。難しい問題です。経営者も「責任がある」と言えば、あるかも知れないし…曖昧な部分です。
でも今の時代は「働き方改革」と述べて、国民を「甘やかしている」ように見えるのですね。先日の「ユトリ教育」の話しと同じです。世界競争に勝てない人間を育てているように見えるのです。この「匙加減」が難しいですね。名目値を高めようとすると「バブル」になりますが、そのギリギリのラインを攻める訳です。
その競争に勝ち続け、世界に羽ばたいているのがソフトバンクGとユニクロです。でもソフトバンクGの金利は7年で3.98%だそうです。約4%です。この基準が、今の世界の「コスト」です。1.9%に金利が上がったと言って、大騒ぎをするのはどうかしています。世界基準に、日本も合わせねばなりません。だから「成長株投資」が正しいと思っています。今は「収益性」より、成長を追う経営です。
基本概念として実効税率が40%なら、売上高・営業利益率は10%です。そうすると利益が4%ですから、世界基準経営になります。あとは「成長」を追うべきでしょう。
何故、「ジェイドG」の話を、度々…持ち出すのか? いろんな面で…「教材」として相応しい企業かな? と考えています。何と言っても、カタルはあのビデオを観て…彼の評価をあげました。大谷ボールや決算のやり方を変えたので…評価を下げたのですが、あの二度目の自社株買いのお代りの意味が、このビデオを観ると分かります。
彼の心のなかでは、2日間連続の「ストップ安」が堪えたのでしょう。だから安全ラインの決算しか言わなくなりました。でもカタル自身は、これが「不満」なのです。やはり経営者の目標は「万里の長城」ラインです。目指せ! 世界基準なのです。
良いかな? と思って…観察を続けていると、「タイミー」のような具合です。小川君の器が分かります。今の日本人は、どいつもこいつも…スケールが小さいですね。挙句に…経営者が「保身」に走ります。
でも株主は「大いなる野望」を抱きます。2倍、3倍は当たり前、10倍も普通です。やはり100倍企業になって…初めて「成功」でしょう。つまり…100万円で1億円の世界です。残念ながら…カタルは、いつも途中で「挫折」です。
昨年の初めは…もう直ぐ、1億円でしたが、「敢え無く」…敗れました。また「やり直し」です。でも最近は、本当に…自分が「天才」か?…と思うような案件が次々に出ています。やはり市場が「名目経済へ移行」しているのでしょう。カタルはそう思っています。

昨日も、またカタル銘柄が「ストップ高」していました。「UMCエレク」(6615)です。この事件も「粉飾決算」でした。でも「トヨタ自動織機」(6201)が、340円で株を引き取り…その株価を下回っていたから、「採算に合」うと思って買っていた時期があります。
折角、株を買っている…その時に反応せずに、「時間軸」はズレています。こんな「カスリ」ばかりです。たぶんトヨタ自動織機のMBOに絡む関係が、水面下であったのでしょう。メキシコの訴訟は、まだ片付いていません。
兎に角…観察株は30銘柄ほどで株価データを追っているものは10銘柄程度でしょう。でも最近は増えており、今、調べたら…観察株が60銘柄程度で、株価データは24銘柄でした。少し…観る時間が掛かり過ぎていますから、これを「機会」に減らしましょう。
今、観察株を「半数程度」まで…減らしました。理由は、「関連度合い」を観るために、「同業種」の銘柄も、観察していた為です。このUMCは利回りも合うから…近々、株を買おうと思っていたのです。だから…余計に悔しいよね。やりたい実験は、「山ほど」見つかります。
一例を掲げましょうか?

例えば…「TYK」(5363)の配当利回りは少し3.6%と落ちますが…この会社の現金は135億円もあり借入金は33億円です。自己資本比率は68.7%と四季報には書かれています。しかし…時価総額は、全部で251億円です。1年で25億円から30億円の純利益ですから…絶対に買収できるなら…数字は合います。大株主を観ても…大同特殊製鋼が11.4%しか持ってなく…他の上位は銀行ですからね。TOBの対象でしょう。あるいはMBOです。
日本製鉄関連では、こんな会社が沢山ありますから、カタルは、橋本さんは「USスチール」より…先ずは「内部改革」を優先させるのかな? と思っていました。TYKは、日本製鉄との資本関係はないようです。この程度の会社が、市場には「ゴロゴロ」しており、兎に角、「犬も歩けば棒に当たる」は少し意味が違いますね。でも良く見つかるのです。
だから…どうしても「観察株」が増えていきます。割安だから…と言って、必ず、株価が上がる訳ではなく、「UMC」は、独特の「相場の軽さ」があるのです。既に再建は完了しているから…配当も実施しています。
今の市場は「玉石混合」で…「グローバル基準」の株価位置の株と、「村社会基準」の株の価格が交じり…合っています。だんだん…この物色範囲は横に広がっています。

バブル期は4桁以下の株価が消えるのですね。株の良し悪しではありません。単に…株価が安いと言うだけで、株価が買われるのです。カタルが「クックパッド」(2193)などは、好きな会社です。そう言えば「NISA」で株を買った「サイバーダイン」(7779)は、フィジカル・ロボット関連として市場人気になって来たようです。
意外にカタルは低位株も好きですね。3倍以上になった…「3Dマトリックス」(7777)もそうでした。カタルの選択眼は、良いのだろうと思っていますが、何しろ、ここ2年間は「ジェイドG」のお陰で、散々の目に遭っています。でも同時に「良い教材」になる…と思っていますね。丁度、良い規模なのです。カタルが勉強する為の教材としても…。
毎年、M&Aを繰り返して「成長」を遂げています。カタルは、彼の28.86%だったかな? その成長力を産み出す「彼の素質」を評価しており、30円配当を実施したので、金利負担も減りますから、ノンビリやろう…と思っています。過去、いくつか「大化け」した株を持っていたのです。まぁ、此処からです。僅かな…売上金額ですからね。小売りの場合は、「兆円」単位になります。
今は300億円としても…3000億円で10倍、1兆円規模なら30倍です。この実績は、3年で2倍です。だから10年間の「付き合い」なら大変です。今の世界基準の金利は7年間で4%です。人ぞれぞれですから…利回り投資が良ければ…割安株投資をすれば良いのです。でもラッセル2000は、次第に強くなりつつあるように見えます。
モルガンSは0.25%の引き下げに傾いたそうです。一番、保守的な観方なのでしょう。そもそも「データーセンター」向けの債権もリスクヘッジをする程です。今回、AI革命に対する懐疑的な見方が広がったおかげで…株価は若干ですが、「息抜き」をしました。だから相場は「長持ち」をするのでしょう。
やはり来年ですね。たぶん…連続「利下げ」になると思っています。その時に…相場が一段と吹き上げてから…が、警戒領域なのでしょう。でも同時に「中間選挙の年」です。日本は「野村証券」が、反応して来たように…徐々に「物色動向は広がり」始めています。もう心配はないと思っています。ビットコインの相場も合わせて…相場の見処として、捉えて行くと良いのでしょう。たぶん…「底入れ」をしている筈です。
今回は…ストラテジーの以前の社名はマイクロストラテジーで、ソフトウエア会社だったが、主要事業をビットコイン保有に切り替えた。だが、ビットコインに配当は出ず、ソフトウエア事業は配当や利払いをまかなえるだけのキャッシュを創出できていない。…と言う報道が出るほど…危ないラインなのです。日本の企業でも資金を調達して投機をしている事例がありました。このような現象は、「やり過ぎ」領域です。
先ほどの話です。「ノルマ」の話ですが…名目経済は「危ないライン」…ギリギリの領域まで自らを追い込んで…成長を求めます。丁度、カタルが「信用取引」を利用して…投資しているようなものです。そうして実験を繰り返しています。
最後の「時間軸の壁」を越えられるなら、70歳の爺さんですが、あちら側へ…旅立てます。今はギリギリの「せめぎ合い」を続けています。皆さには「分からない」領域でしょう。別に知る必要もありません。
一般的な投資として、カタルは今は…「デンソー」(6902)と、安くなったら…「ルネサス」(6723)を推奨しています。ルネサスは、少しだけ…株価が上がった位置です。また2000円は割れるでしょう。
しかし徐々に「下値を切り上げて」いますから、今度は…1800円で株を買うのは難しいかもしれません。別に…みなさんは「野村証券」だけでも良いし…「日立」をやっても良いのかもしれません。人間は「自由」なのです。どんな選択をしても良いのです。
カタルは読者の人が、自分の基準を持って、株価判断できるようになって欲しいのです。博打好きなら…目先でも構いませんね。なにを買っても自由です。でも投資にあたり、自分がどういう基準で、投資に臨んでいるか? ここを、しっかり…「自覚」することです。
今日は沢山の事を盛り込んだから…焦点がボケています。まぁ何かの参考になるのでしょう。また…明日。