日経新聞から失業率を考える

本日の日経新聞の一面には、「フリーランス」の話が載っています。クラウドワークスにとっては追い風が吹いていますが…何故か、今回は最大手の非上場企業ランサーズが取り上げられています。クラウドワークスの吉田さんの経営力の力不足なのかどうか…。基本は経営者の器ですからね。しかし日本の少子化…団塊の世代の退職期を迎え、人口構成など考えると…日本は世界の中で、非常に面白い立ち位置に居ます。故に、スマートコミュニティーは、難なく受け入れられるのです。

日本人は、基本的に贅沢になっており、人間の資質が落ちています。森政権の「ユトリ教育」の弊害が出ていると思われます。馬鹿政権は、どうしようもないですね。今でも…森元総理の存在は老害のように思います。オリンピックなどの運営を見ても、そう考えています。

彼は2000年4月に総理になり、第一次森内閣と合わせ、通算で387日間、総理を務め、2001年4月26日に退陣して、小泉純一郎にバトンタッチしています。バブル期の不良債権処理の最終コーナーとは言え、何も、効果的な仕事が出来ずに退陣しています。

その後、小泉純一郎の時に、バブル期の不良債権の強制処理から、竹中平蔵が強権政治を実行したのですが…この時の強引さが、今日の「流動性の罠」が、深くなった原因を作っています。金融庁の存在が、あまりに強くなった為、日本経済は、なかなか、立ち上がることができません。何しろ、4大銀行の一つ、UFJを消した効果は…絶大でした。

しかし…あの強権的な行政活動がないと、バブル期の人脈構造を断ち切れたかどうか…この小泉・竹中改革の評価は、難しいですね。元三菱銀行の行員だった池井戸潤が書いた半沢直樹の「倍返し」の人気ドラマが生まれた時代背景です。この時期、優秀な若者が、後ろ向きの処理ばかりに追われ、心身ともに疲弊して行きます。そうして意欲ある若者は、中国などの名目時代を選択している国へ旅立ちました。

デフレ環境は、様々な弊害を生んでいます。この実質成長重視の政策の…一番の欠陥は、人々の心から「希望」と言う二文字を、奪ったことです。人間から意欲を奪えば…もう動物園の猿と同じようなものです。今、何故、最近は有効求人倍率が、メディアで取り上げられ…完全失業率が取り上げられないか?

失業率の有効求人倍率の推移

その背景を考える為に、データを集めてグラフを作成してみました。面白いですね。株価と景気循環は同じ波動ですが…奇妙にも、完全失業率推移が、株価に連動していますね。

この失業率の推移をみていると、日本はプラザ合意前(1985年10月)に、システム疲労を抱えていたように感じます。終身雇用と年功序列のシステムを、支えきれなかったように見えますね。政策官僚は、このデータを見逃したのでしょうか?

田中総理が1972年7月から1794年12月ですからね。その後、三木武夫、福田赳夫と続きます。どうも1970年代後半には…何らかの対策が必要で、中曽根時代には、もう手遅れだったように感じます。この中曽根時代にプラザ合意を迎え、竹下大臣が調印したのです。

終身雇用と年功序列の「古き良き時代」のシステムは、持たなかったのです。だからパイオニア事件が、バブル崩壊直後に勃発します。このパイオニアの指名解雇事件は1993年12月に起り、メディアは…この行動を叩きました。この事件は、何もパイオニアだけの問題でなく日本国全体の問題だったのです。

今では希望退職が、一般化しています。何故、こんなに長い時間、成田闘争のように無駄な時間を費やしたのでしょう。人情優先の村論理の弊害を、メディアが悪戯に支援したためだと思っています。もっと合理的に職業の選択などの自由化を進めるべきだったのです。

本日の公取の人材の囲い込み禁止…パイオニアの指名解雇は1993年ですよ。2017年になって、ようやく役人は、重い腰を上げて…システム改革に取り組んでいる訳ですね。この間の時間は、なんと24年です。如何に…馬鹿な政策実行スピードか分かりますね。プラザ合意は1985年なのですよ。合計で32年です。

この失業率のグラフは、面白いですね。5月の数字は2.8%から3.1%に悪化しています。このまま…2%台が定着して、この下降波動が継続するかどうか…。1996年後…日本は立ち直るチャンスがあったと思うのですが…駄目でした。橋下内閣の時なのですが…彼も駄目内閣でしたね。

長期の日経平均株価の推移

本日はこの失業率のグラフを見ながら…日経平均株を合わせて相場を考えています。残念ながら、なかなか良いチャートが見つからず…バブル期からの日経平均株のチャートを添えておきますね。ライブドア事件など…色んな政策のミスが重なって…結局、時代は雇用の改革に着手するのです。

多くの日本人は、未だに終身雇用時代の郷愁に浸かっています。うちのおばあちゃんは、もう8時だよ。…とか、時間の概念で、行動が縛られています。電通事件も、ある意味で時間概念の考え方の違いで…起った痛ましい事件です。もっと早く…成果主義に移行していれば、高橋さんの事件は防げたかもしれません。何もカタルは、電通だけが悪いと責めている訳ではありません。まぁ、新人に社風を叩きこまなかった雇用者責任でしょうが…成果主義が徹底してない社会の歪みが、招いた事件だと思っています。

だから本日の日経新聞一面の記事は重要で…ようやく32年掛かって、成果主義に移行し始めた…と思っている訳です。証券マンのレベルも様々です。大手証券の支店長でも、馬鹿は大勢居ます。医者もピンきりです。

そもそも時間給と言う働く基準は、最低ラインのロボットの仕事ですね。医者なども、はやくAIに移行すればいいのです。その方が余程…効率的ですね。おそらくAIに移行するだけで、無駄な治療費は省け…効率が5割以上は上がるのでしょう。カタルは尊厳死も認めるべきだと思っています。動けなくなり…寝たきり老人になって…チューブの流動食で命を繋いでも、一体、人間の生きている姿かどうか…。

村論理は、ある意味で、弱者救済ですが…その為の代償は非常に大きく…32年間も苦しむ問題かどうか…。いい加減に、メディアの馬鹿報道は、方針転換すべきでしょう。本日の日経新聞一面のクラウドワーカー、フリーランスの記事を見て、様々な事を考えた次第です。

やはりクラウドワークス(3900)は、成長企業に、なり得る存在です。力強く、買い増しする材料が、そろそろ欲しいですね。この株が1万円台に駆け抜ける時代が…正しい時代だと考えています。働き方改革は、これからも、どんどん進み…追い風が続きます。人材不足は続きます。故に、この関連株は、これからもドンドン上がりますね。カタルの狙いの一つは、やはり、間違いない路線でしょう。

もう一つの人材関連銘柄は、9月になれば、大々的に取り上げようと思っています。今、買っても…安い所を買えるかもしれませんが、時間待ちで…並ぶことになるかも知れません。この辺りが…カタルも見えないのです。

何しろ、ケネディクスは、この8月で、実に4年です。呆れる程、深い「流動性の罠」です。あぁ~。いつになったら、この罠から抜け出せることか…。でも毎日、カタルは、そろそろ二段ロケットに点火だと思っています。何しろ、あの北朝鮮でさえ…二段ロケットを新開発して、大陸間弾道ミサイルを完成させたのです。このままでは、中国に抜かれ…北朝鮮の後塵にまで拝する事になります。いい加減に…政策スピードを上げて、新しい時代へ邁進したいものです。トホホ…。

また、明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2022.03.27

    相場を楽しむ
  2. 2016.05.03

    自分で考える
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本