ざっと…ケネディクスやクラウドワークスの決算数字を見ていました。どちらもマズマズの印象です。ケネディクスは、銀座のホテル開発の権利処理が終わり、いよいよ開発に入るとの事です。このような事例を考えると…昨今の経済界の動きが、解る思いです。増配も決め…明らかにユトリが生まれ、財務状況がすこぶる好調だと言うのが分かると言うものです。だから開発が更に進みますね。

ようやく…名目時代に向け、どの分野も動き出してきたのです。結局のところ、「流動性の罠」と言う時間は、長年、溜まっていた膿を吐き出す時間なのでしょう。2007年に利上げをしてマネタリーベースを絞った福井総裁の失政やリーマンショックにおける二番底の動きから、ようやく這い上がるのでしょう。

カタルは、この所…この話ばかりですね。スペインでは、あの名高き不良債権の塊のようなサンタンデールの健全化が見えてきたのです。だからブラックロックが不動産を買うのですよ。イタリアも不良債権処理が進んでいます。つまり日本や米国に遅れていた銀行の健全化が、長い時間の経過で、ようやく処理が進み立ち上がる訳です。

個人は北朝鮮リスクなどに脅え、株を売っているようです。しかし仮に戦争が起るとしても…常識的に考えステップを踏んでからなのでしょう。北朝鮮との国境からソウルは近く、通常兵器の射程圏ですから、戦争など起らないとみるのが普通でしょう。トランプにしても中間選挙は…まだ先です。メディアとの対立はありますが、時間的なユトリがあり、馬鹿な事をする年（年齢）でもないでしょう。様々な要因を考えると、相場のステップアップの為の調整過程で…適度の「ガス抜き」だろう…と思っています。

決算数字などを見ると、まぁ、ケネディクスに限りませんが…ようやく経営者は、いろんな分野で積極的な動きになって来ました。

SUMCOの株価の動きなどは理解に苦しみます。市況ものと言うのは…基本的に割安感が出た時に…相場が終ります。現状は一株利益の予測が、四季報数字の78円だとすれば…株価が1600円でPERは20倍ですね。これが10倍を割れ割安感が生まれるのです。つまり…一株利益が200円以上になるのが常識です。SUMCOの相場は、まだまだ途上でしょう。過去最高利益は748億円です。現在は230億円予想ですよ。

値上げは順調に進んでおり、今の株価は、昨年の上昇期からの…初めての押し（調整）場面です。既に株価は200日線（1648円）を割り込み1611円ですから、此処から強気に対処する場面でしょう。まぁ、この時期の1Qの数字を餌に叩くのは可笑しいね。買いたい弱気の演出だと考えています。

昨日、カタルが買ったDeNAも、キュレーションの再開が一部で決まり、新たな展開場面でしょう。この下値のボックスは固く…昨年の12月からの下値圏ですから、8か月間の値固めですね。良く新しいステージに入る前に、ボックスから離脱する時に、一度、下に沈むチャートを演出します。たぶん…その形だね。まぁ、5月の2750円かな？　その高値を取ってから参加しても良いのでしょうが…今は、美味しい場面に見えます。会社側がストックオプション（2690円）を発行するわけです。

両社とも…日経225の採用銘柄ですよ。何れも、カタル向きの銘柄ではありませんが…。

クラウドワークスの総契約額の伸び率が、このところ落ち込んでおり気になっていましたが（4Q-44.9％、1Q-39.5％、2Q-33.7％）、この3Qは41.66％の前年比の伸びと盛り返しました。このように3Qの数字は盛り返し、順調な成長路線に復帰したようです。しかし…通期の会社予想は、過大なような気がしています。でも此処から人手不足が深刻化しますから、何とも…言えません。あり得るかもしれませんからね。本日の日経にクレディセゾンの正社員化の話が載っています。この関連ビジネスから、これから、俄然、目が離せません。

まだ8月なので…無理をすべきタイミングではありませんが、お金持ちは粛々と下値を買い増しすれば、良いのでしょう。いよいよ…これから名目時代が始まるのです。

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