かたる:相も変わらず…日経新聞は「デフレ感覚の視点」で、ものを捉えています。日銀がETFを買う意味を、どう考えるか? 歪な株価形成と述べ、将来の売却不安を訴えています。でも名目時代の考え方では、日銀に逆らわずに政策に相乗りをするのが、常識的な考え方です。彼らが間違っているのは、日銀を普通の機関投資家と、同じ次元で見ていることです。
例えば…日銀が買っている国債は、償却されることが在るかも知れません。国と日銀は同じですからね。株式にしても、永遠に持っていても良いのです。日本郵政などと同じようなものです。中国の国有企業的な考え方も出来ます。まぁ、いろんな意見がある所ですが…カタルが、此処で言いたいのは、常にネガティブな見方をすると言うのは、如何なものか…。と言う事です。昨日、話した中国の不動産バブルと同じ発想です。
このようなネガティブな見方が、深い「流動性の罠」を長引かせています。しかし現実は違います。失業率の低下から、一気に人手不足の環境変化になっています。これはたぶん電通事件の影響です。朝日新聞社は、昨年10月12日の社説で「形式的で不十分な労働時間の把握、残業は当然という職場の空気。企業体質の抜本的な改善が必要だろう」述べたそうですが、その1か月後に、朝日新聞東京本社は、社員に長時間労働をさせていたと中央労働基準監督署から是正勧告を受けたとか…。
昨日は全体相場が弱かったのですが…リクルートやパソル、パソナと言う人材派遣業絡みの株価は、高かったのです。あの環境下で株価が高いのです。クラウドワークスも株価が上昇していました。これらは全て…人手不足関連株です。空売り比率が上昇し、株式の下落期待が強いようですが、何も…弱い株ばかりではありません。その空売り比率は、此処に来て、再び上昇しています。このような環境下は、ある意味でチャンスなのです。
日経平均株価の200日線は、現在、19266円です。今は4月の調整よりきつく…最近はトランプ大統領が当選し、人々の予想が覆った昨年の11月9日の時に、200日線を割っただけの水準ですね。それほど…良い株価水準と言う訳です。FRBの政策目標を見ても分かるように…政策の基本は、物価と雇用統計値なのです。失業率が低下すると言う事は…景気が、かなり良いと言う事なのです。事実、企業業績は好調です。
7月17日の原稿で、カタルは読者からの報告で…企業の受注が大きく増えていること、読者にも伝えています。この読者は日本トムソンなどの事例を書いてきましたが、軸受けならTHKが本命だろう…と、カタルは本文では述べています。このヒントを材料に、あの時にTHKを買っていれば…3200円台の買いで、本日は、外人による買いと思われますが、145円高い3610円です。この事例ように…カタルのレポートの中には、たくさんのヒントが隠されています。
カタルは…述べています。既に日本経済は「名目経済」に移行している確率が非常の高いと言っています。仮に…この仮説が正しいなら、今は、絶好の買い場です。先日、読者から空売りの解説を求められましたが…カタルは、今は、名目時代に移行している可能性が高く、空売りの相場ではない…と述べました。名目時代の基本は、買いなのです。何しろ日銀様が、日本株は「買い」だと言っているのです。日銀に逆らうのは…馬鹿だけです。スクランブルを書いた記者は、もっと勉強してデータを分析する必要があります。
本日の日経1面にも「企業年金債務」の話が載っています。この現象も名目時代を象徴する現象です。様々な事象が…名目時代を暗示しており、来年には、誰もが疑わない名目時代へ移行していると考えています。ようやく…長かった「流動性の罠」から、抜け出す最終局面なのでしょう。カタルは、本日も…後半相場「期待の星」を500株だけ追加で買いました。着実に…次の相場に備え手を打っています。ただ貧乏人だから、知れています。
自分の頭で様々な事象を考えてみればいいのです。何故、この株が上がるのか?その背景には、何が隠されているか? 常に高い株を買っている投資家の意図を探るように努力を続ければ…いずれ、自分も「時代の先」を読めるようになります。本日は大手不動産株が高いようですが…先日、掲げたサンフロンティア、レーサム、トーセイなどの企業業績が落ちる道理は、なかなか見当たりません。人手関連もそうですね。団塊の世代は、幾ら定年延長とは言え…続々と退社を迎えます。故に自動化が進み…グリコのように工場が集約され、合理化投資が生まれるわけです。
通常の経営者なら…着々と次世代向けて、手を打つのが普通です。一気に名目時代が開花するのは、そんなに…長い時間、掛からないと思っています。本日の甲子園は準決勝で、今は広島の広陵が、奈良の天理を2対0でリードしています。
もう一つのカードは、埼玉の花咲徳栄と西東京の東海大菅生です。ようやく夏も終わりを迎えますね。色んなことを言う人はいますが…自分はどう考えて、どう行動するか…いつも自分との戦いなのですね。どの意見を採用し…自分の投資行動に繋げるか…勝敗の分かれ目です。それでは…また明日。