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かたる:相場は、「踊り場」現象で、ビックな関門である22750円を抜いたところなので…しばらくはゲリラ戦なのでしょう。大きく下がるとは思ってもいませんが、たとえ中身がない指数売買であっても、大きく株価が上昇するのは難しいのでしょう。

例えばソニーですが…好業績を評価し、株価はステップアップしました。まだ株価は崩れていませんが、横ばいか、下がるか…のどちらかに見えます。

この株、カタルがあまり上がるものだから、最初は空売りをして間違ったと思い…直ぐに買戻し、今度はドテン買いで入り、直ぐに利食いをしました。現在の株価は、空売りしたラインより少し上で、揉み合いを続けています。空売りの価格が4950円で、買った後、直ぐに利食いした株価が5150円です。現在の株価は、この範疇で揉み合いを続けています。

実際に一度でも、手掛けていると株価の位置が良く分かります。最近、株価が良く上がった事例として、安川電機を引き合いに出しています。この株も、今回の上昇局面でPER評価が大きく変わりました。もともと中国の人件費の高騰から、省力化投資であるロボット産業が好調なことは、以前から分かっていました。此処に国内の需要が加味されました。

安川電機の週足推移

この国内の設備投資を、カタルは8/19の株式教室で「設備投資を考える」で述べています。このコラムでは日本政策投資銀行の資料や日銀短観などを用いて説明しています。その時の安川電機の株価は3275円の新高値でした。今は4800円前後ですが…今度、暇な時に工作機械全般の受注推移なども見てみたいと思っています。たぶん驚異的な伸び率なのでしょう。

兎に角、フル操業を続けても受注を消化できず、注文を断っている状態でしょう。何も半導体のSUMCOだけではないです。この理由は世界経済の回復ですが…一番大きなバックボーンは金融機関の健全化ですね。基本的にスペインもイタリアも危ないと言われていた金融機関は、全て正常化路線に転嫁し、昨日、紹介したANZなんかも自社株買いをする状態まで回復しています。

一般論として、多くの読者は、このような現象が、どうして株高に結びつき、どの業種の株価が上がるのか…分かりません。しかし本当のプロは、直ぐに連想できます。だって長い経験値で、様々な相場を実体験しています。サラリーマンの証券マンは、食えるから真剣に株を勉強しているか分かりませんが、意欲ある歩合セールスは、真剣にデータを分析して、顧客を儲けさせて、自分自身も食おうとします。常に真剣勝負なのです。

だからカタルは、お金がある時は、いつも顧客と共に…自分自身でも同じ銘柄を買っていました。40億円を飛ばしたベンチャリは、5万株を保持していました。最高値の買いは、たしか535円前後で買った1万株だったかな? その時の月給は1000万近くで、ユトリがありました。だって…顧客に推奨する以上は、自分でも買うのが筋です。

本当に…あの時、カタルは行けると思っていたのです。しかし金融庁が、無借金の優良企業に…赤字だと言う理由だけで、融資をさせないとは思っても居ませんでした。あの時はカーブスも順調に伸びていたのです。40億円を飛ばして、掴んだ貴重な体験です。金融政策と言うのは、非常に大切なのです。

かたるが、今回の…なかなか上昇しない物価が、謎だと多くのアナリストが、明確な解を持たない中、カタルは独自の分析で、おそらくバーゼルから、ドット・フランク法…更にFRBのグローバル機関に対する厳しい査定などの様々な金融規制が、この鍵を握っていると思っています。今までは、なかなか…厳しい自己資本比率規制をクリアできませんでした。しかしようやく世界は、この基準をクリアし始めています。だから自社株買いなのですね。日本では、今のところは三菱UFJの僅か1000億円です。

しかし…来年になると、大きな風が変化するのでしょう。トランプ政権は、就任1年を掛けて、ようやく減税法案を成し遂げました。この意味は非常に興味深いですね。グローバル化の意味で、何れ…世界連邦の標準化の礎に感じられます。この話は長くなるので、またの機会にします。金融業が潤うと言う単純な話ではありません。別の見方があります。

一つの事象を見ても、その現象を、どう感じるか? 不幸な電通事件を見て…カタルは母子家庭と言う事もあったのでしょうが…電通と言う企業までも、政策の被害が及んでいる実態が分かったのです。シャープも、東芝も、同じ土壌です。どうにか…パナソニックとソニーは、辛うじて、「一人立ち」できました。でも実態は似たようなものだったのです。

それは何故か…全てが資産価格を無視した実質経済を重視した間違った政策姿勢だったからです。故に、カタルは「1300兆円の逆襲」と言う壮大なシナリオを掲げています。1年や2年の話ではありません。これから、ずっと続くのですね。

その意味で「サンフロンティア」の増資を狙う筋が、新規に表れても不思議ではないと…実験を始めた訳です。

カタルのこの読みは未来図だから外れても当然です。しかし色んな展開を考えると、サンフロンティアやレーサム、トーセイと言うキャピタル重視の企業業績が、市場から容認されても…不思議ではないのです。いや、むしろ…ここが焦点になるだろう…とさえ思ってもいます。だって安川電機がPER40倍ですよ。実質時代から、明確に名目時代に転換しているなら、サンフロンティアは、またとない狙い目の企業に見えます。売り物は、およそ600万株が転がっています。丁度、良い量ですね。この株の公募を名目時代のように舞い上がらせれば…時代は、さらに加速する筈です。

分かりますかね。かなり…気に入っています。毎日、書いているせいでしょう。段々書くことで、自分自身も洗脳されてきます。この株を高くあげると…次のシナリオが浮かぶのですね。だから気に入っているのです。

ほほ~。夢テクは950円を付けましたね。カタルは、年内は既にポジションを落としており、新規に買う事はしませんが、買ってみたくもなっています。だって979円を抜くと言う事は、新規の時代を示すからです。

上場来高値を更新して、アウトソーシングを追う可能性がありますからね。カタルは当初、アウトソーシングより、夢テクの方が成長力は高いと思っていたのです。何故なら、小さいからですね。しかし市場は、カタルが考えているより相場が強かったから…アウトソーシングの選択になったのでしょう。何しろ16連騰で…いきなり22750円のクリアですからね。

全体の動きと微妙に絡む様々な動きが、実際の株価位置を決めて行きます。多くの人は、きっと、その繋がりが見えないのでしょうが…プロの証券マンなら、カタルの述べている戯言も、ある程度、理解されることでしょう。さて本日は、この辺で…また明日。



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