レアアース問題が急浮上し…NY市場は債券相場が急騰(利回りは低下)して2.27％になり、3か月物は2.34％、2年物は2.12％で…3カ月物と10年国債は逆イールド状態です。この意味は未来の景気が悪化すると言うものです。故に利下げ確率が増します。もともとレアアース問題は「上山下郷」の話や、日経新聞に登場した「長征」と言う毛沢東時代の耐え忍ぶ政策を掲げた事で…習近平氏は米国との対立に傾いたのでしょう。だから事前に消化しています。

問題はこの動きが駆け引きの道具なのか…本物なのか？　米国は市場主義の国ですから株価が下がれば、トランプ政権は否定されます。中国国内でも意見対立がありますが、今の所は習近平氏の強気路線を歩んでいます。その理由は共産党政権の根底を覆す米国の要求にあります。一方、株価が下がらなければ…トランプ氏の強硬策の支持者は増えており、再選が濃厚だとされています。民主党は混迷をしていますからね。

中国は時間闘争の道を歩んだから「長征」なのでしょう。困難な行軍活動を想い出し、現状を耐え忍べと述べているのでしょう。G20を控えており、米中協議への期待は一部でありますが…たぶん期待外れと言うのが現状認識です。問題は大統領選入りの11月を控えた9月から10月の動きでしょう。

NY市場のチャートは、その辺りの時間推移で…調整時間が完了する事を示しているとカタルは理解しています。　故に2月頃から主力筋の銘柄を諦め…仕手材料株の活躍場面と思い、カタルは前期大幅赤字からのV字型回復銘柄で期待感のある仕手系銘柄3つを選択し取り組んできました。そうしてDeNAの自社株買いを観て、これを推奨しています。ソニーは下げたら買いでしょう。エレクトロンも同じです。

ただ日本株はPERなどが割安水準だと言われています。そうして株価が下がると日銀様の出番です。更にさらに…ここに来てようやく企業の内部留保の多さが実感され、企業経営者がROE経営に目覚め始めています。だから追加でソニーは2000億円も自社株買いを発表しました。つい最近の1000億円に続き…2回目です。

日本経済は三菱商事の自社株買いにより、ようやく目覚めたんじゃないか？とカタルは推測している訳です。企業の内部留保は…兎に角、すごい金額なのです。昨年9月に発表された財務省の法人企業統計によれば、前年度から22兆円増で425兆円を超えました。

本日の日経新聞にも配当金の総額が7兆円となっています。先日の自社株買い3兆4100億円です。その後もエレクトロンの1500億円など…多く発表されています。合わせて10兆円を超える金額が株主に還元されています。

このような様々な観測から、間もなくデフレの関門である22750円を超えて…日本株は本物の名目時代入りをするんじゃないかと考えている訳です。来年なのでしょうが…早ければ年末辺りから…。その動きが市場でも表面化するのでしょう。このような背景があるから米中摩擦問題に過度の心配を抱かずとも、良いのだろうと考えています。株で怖いのは登場してない「お化け」の存在です。水面下では米国の債務問題など…あるいはドルの信認問題とか…。

今はそんなに心配をすべきではないと思っています。一度、クリスマスショックで「期待感の剥落」を生み、ガス抜きをしています。あの動きは…伊達にあるんじゃないのです。昨日紹介したファンドのキャッシュ率の高い事は、期待感の剥落が生んだ現象です。故にカタルの観測では、仕手系の銘柄で、この局面を乗り切れると考えています。だから千代化にチタンやJトラストなのでしょう。

本日は昨日買えなかった500円を買い、更に499円でも買っています。実は、昨日も500円の指値が買えないから…公約通り大引けに変更したら、何と…高値引けです。それまでに無かった株価の510円で、1000株を買ってしまいました。大引けに8万株ほど買い物があったようです。直近は505円ぐらいだったのです。

まぁ、時間をかけても良いし…どっちでも良いですね。でも米中貿易摩擦問題は周辺のアジア諸国にとってプラスに働きます。日本が失われた時代に於いて、効率化を求められ人件費の安い国へ生産拠点の移転を迫られました。同じ構造問題が、今の中国にも存在します。だからベトナムやタイなどへ産業は流れます。だから人民元が売られている可能性もあります。この動きはJトラストにとって追い風に働きます。

考え方として…全体相場が低迷をすれば…仕手系株の出番登場です。こんな時に存在感を主張するわけです。故にカタルは千代化にチタンにJトラストを早くから取り組んでいます。全体のボリュームにより銘柄は変化します。市場に潤沢の資金があるなら比較的に大きな千代化が選択されるのでしょう。少なければチタンやJトラストの選択になります。

まぁ、カタルの観測が正しい訳ではありませんが…自分なりに相場観を事前に準備をすると良いですね。そうしてその自分の頭の中の相場観と、実際の相場のズレを修正する作業をします。そうして…精度を高めるわけです。

あらら…何が幸いするか分かりません。Jトラストを買うために昨日は売りたくないソニーを僅かな利幅で利食いをしたのに…そのソニーは5370-5384-5303-5307=2322000(9:48)です。買ってみたいが…Jトラも買い増したいし…。カタルは貧乏人だからソニーを諦めるしか…ないようです。読者の人でユトリがある人は、この5300円近辺から下はブツブツ投資で順次買えば、必ず報われると思います。関心のある方は無理をせずに買いましょう。

全体相場は342円安の20917円です。本日もたぶん日銀様は登場するのでしょう。東邦チタンはこの相場環境で高いですね。現在は17円高の1074円です。本日は1050-1092-1050-1075=296100(9:52)です。アレレ…1092円まであるのですね。この環境下での話です。

皆さんは、いくらでも900円台前半で株を買うチャンスがあったのです。何故、活かせなかったのでしょう。その事を反省すべきでしょう。株が高くなるとワイワイガヤガヤ…と騒ぎますが、基本路線をしっかり押さえて置けば、株価の上下に心は揺れません。カタルは千代化の270円前後も買っています。更に本日も買っています。予定数をオーバーしましたが…買いたかったのです。本日のJトラストだって500円以下で買えるのですよ。

何れ4桁が確定している株です。何故、そうなのか？　カタルは順次、解説しています。株価が高くなったから述べているのではありません。2月の辺りにこの株を発見して400円割れでも買っているのです。しっかり…経済を理解して行動しましょう。そうすれば恐い事はありません。株価の下げはチャンスに見えます。あららソニーは上げてきましたね。5337円です。でもこれは主力株だから、今回はあまり上がりません。自社株買いならDeNAでしょう。でも相場環境は仕手系材料株の出番です。

本日の原稿の肝は企業経営者の方向転換です。企業の内部留保を、これ以上は積めないのです。だから今は10兆円でも…今度から毎年20兆円以上の金額が還元されるのでしょう。つまりデフレの関門22750円を超え…悪夢の失われた時代から、ようやく脱出できるのです。此処で皆さんに世界の実態を理解してもらうために、此方のレポートを紹介して本日は終わります。これが名目時代の世界です。それではまた明日。