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米国株の動向は、指数が高値を取り好調に推移しています。此処で遅れていたNYダウも一気に新高値を奪回しています。小型株指数のラッセル2000も同様です。その様子を並べて置きます。基本的に世界の金融界は米国の影響を強く受けています。だから米国の動向は、一番に注意を払わねば…なりません。

SP500の推移
NYダウ平均株価の推移
ナスダックの推移
ラッセル2000の推移

コロナの2次感染と言うか…。3次感染と言うか…。この再拡大は、更なる金融緩和に繋がるという読みなのでしょう。同時に空運も、外食などの交流の業界も、壊滅的な打撃を受け…未だに、先が見えません。これまでの事例では、追加の「財政出動」が、必要になるのでしょう。

日本で言う「雇用調整助成金」などの財政支出です。米国は失業手当以上に、手厚い支援がバイデン大統領の誕生で予想されます。故に、コロナの再拡大が…資金流出に繋がり株高を演出したのでしょう。

現実に目を向けると…以前の生活様式には、戻らないと思われます。コロナ禍で生じた…世界中のお金は、未来図への進化(革新)の時間的変化を、更に速めると解釈をすべきでしょう。お金が潤沢にあると…時代のスピードが加速をします。お金の量は、スピード感を早めるのです。

多くの人が「疑心暗鬼」の相場に、恐れ慄き…売りが溜まっていたため、ファイザーのワクチン開発が、一気に…高値圏のNYダウを新高値に押し上げました。これは空売り筋の「踏み」でしょう。基本的に、事前に予想したシナリオが崩れ、追証による踏み上げ相場が…先週、起ったと思われます。

短期の需給バランスの調整ですから…この反動もあります。

米国のM2の残高と変化率推移

しかし市場に放出した資金が直ぐに、回収される訳ではありません。過去のデータを見る限り…マネーストックの増大から、正常な状態に戻る過程で…株価はドンドン加速されて上げるのが通例です。リーマンショックの金融緩和時も同じです。ですが今回はそれ以上です。ここで米国のM2の量と変化を見てみましょう。

WIMFNSの推移

更に「WIMFNS」の残高推移を見てみましょう。カタルも詳しく分かりませんが、MMFの残高推移と理解しています。これは機関投資家が一時的に…資産からキャッシュに積み替えて、コロナの状態が判明すると、徐々に正常な運用に切り替えている様子を、この残高は示しているのでしょう。つまり恐怖が生まれた時は、一気にキャッシュ比率を引き上げます。そうして時間の経過で…通常の運用に資金が戻ります。

つまり…今の株式相場は基本的に、お金の量で支えられています。

そうして時代の変化が早くなっています。ナスダック市場が他の指数に比べ株価の上昇が先行しているのは、未来の産業が多く採用されている為でしょう。GAFAなど…グローバル産業のプラットホームの提供産業を中心です。既に…国家の枠を超えて、新しい世界に突入しています。

そうして、これから5Gが本格化し、一気に時代革新が進み一般化します。日本は出遅れていましたが…最近ようやくキャッシュレス化が進み、DX投資が、これから加速します。一気にSFの未来産業の時代がやって来ます。だからNYダウとナスダックの差がありました。でも米国は時代の変化で、銘柄を入れ替えています。

ですが日本は。、なかなか…バブルの清算の後遺症から、立ち上がれませんでした。しかし31年も掛かり…ようやくデフレの関門を抜けました。過去からの決別です。ようやく…「新しい世界の扉」が開き…変化が始まります。 先ずは…時代認識をしっかり把握してないと、相場が読めなくなります。

同時に昨日、この原稿は日曜日の深夜に書いています。

だから…本当は今日なのですが、藤巻さんのレポートを紹介しました。でもあの懸念は「時代の扉を開ける」発想が、足りないように思います。頑なに…変化を拒み、お金だけ投じるとバブルになります。日本の1985年から1989年です。

パイオニアの指名解雇事件は1993年です。終身雇用と言う村社会論に拘り…変化を拒んだために、折角のお金が進化を加速させるために流れず…不動産投機などに流れました。故にクラッシュしました。

しかし今の金余りは、次世代型産業の投資に変わるのでしょう。菅政権は脱炭素社会などを始め、DX投資に熱心な様子です。だから、この「お金は活きる」のでしょう。「デフレの関門」から完全離脱です。村社会行動を否定して、新時代に向かうためのお金です。

だから…M&Aはドンドン盛んになります。

カタルは今回のコロナ禍は、人類の歴史的な「シンギュラリティー」(技術的特異点=大きく時代が変化し出す転換点)の為の「捨て石」になったと思います。神様が与えてくれた人類へのプレゼントだと…解釈をすべきでしょう。こんなに…お金を、ジャブジャブに出す事は、人類の歴史上、過去ない現象です。

このシンギュラリティーの認識が、あるかどうか…で、相場の見方が大きく変わります。日本の「富岳」(スパコンの名前=富士通と理化学研究所)は、人類の進化を早めます。いちいち試行錯誤をして…小柴さんのように実験を繰り返さなくても、スパコンが時間を短縮します。

だからAIに投資を特化しているソフトバンクは、どんどん大きくなります。 馬鹿だけです。「株価がバブルだ」と…戯言を述べている連中は、真剣に、過去の歴史を勉強してないのでしょう。

ただ1993年のパイオニアの指名解雇事件、2006年の王子製紙による北越製紙への敵対的TOBなど…日本と言う国は、非常に難しい国です。馬鹿な時間闘争である…「成田闘争」をする国なのです。

国民はメディア汚染されており、考えないロボット教育を…され続けています。故に間違った行動を取り続け…31年です。馬鹿が上に居ると末端は大変です。

日産自動車の凋落は明らかです。仕事が出来ない馬鹿が徒党を組んで進化を妨げた現象でしょう。地検はその片棒を担がされたように見えます。世界のトップを見ていると、年収が20億円ラインです。 それを拒むからゴーンは違法行為をして、所得を隠そうとしたのでしょう。もともと認めていれば…こんな事件は、生まれなかったと思います。

武田製薬(4502)のチャート

その意味で「武田製薬」のC.ウェバーは、日本の社会は、彼を受け入れるでしょうか? アリナミンなどの大衆薬部門を売却し…利益率の高い産業に構造転換を図っています。この株価推移は、これから…見ものです。

此処で…武田のチャートを付けて置きます。有料会員の方は、何故、カタルが、武田をこのタイミングで採り上げているか? その理由が分かると思います。スミダコーポの話と同じです。

おそらく…事前解説がないと、武田のチャートを掲示しただけでは、この意味を理解できません。しかし高い会費を払っているから、このチャートを見ると…共通点に気付き、自分の相場観察力と言うか…、貴重な勉強の意味が、理解されると思います。

情報と言うのは、非常に高価なものです。時には「命の値段」に匹敵します。ジョージ・ソロスが、何故、収容所送りにならなかったか? 情報力の差です。

カタルが、みずほの藤原さんを、大きく評価し始めている理由が分かると思います。これからの時代は、データを活用する奴が勝者になるのでしょう。M2の増加の意味も…理解できないようでは、所詮、負け組に転落します。僕らは「賢い投資家」を目指しましょう。

相場を見てない段階で…「今日の市況」を綴りました。藤巻さんのレポートを否定している訳ではありませんが…時代の進化論を思うと、カタルには、今回のコロナ禍は「シンギュラリティー」を、加速させている様に見えるのです。

それでは…また明日。



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