10/13

2年前の今頃はハワイでバカンスを楽しんでいたのですが…株価は連続下がっていました。毎年10月は株式市場にとって鬼門です。低調な雇用統計を受けた米国の金融政策のコンセンサスは「テーパリング」(金融緩和の縮小=国債買い入れの減額から停止)の11月開始が市場のコンセンサスのようです。

ここで浮上しているのが「スタグフレーション懸念」です。コロナ禍からの出口戦略で景気回復度合いが問題になります。物価高の景気後退(不景気)がスタグフレーションです。つまり…金融政策だけでは解決が出来ません。しかし…カタルは、この可能性は低いと思っています。理由は人件費も上昇しています。つまり転嫁はスムーズに進行しています。だからこんな意見もあります。此方です。

通常の物価高は、景気が良くなり…景気が過熱して資材価格が高騰します。

ただリーマンショックを経て…金融規制が厳しくなっていますから、多少の投機はあるのでしょうが…基本は投機による物価高ではないのでしょう。金融界は厳しい自己資本比率規制を掛けられており、投機資金は戒められています。故に近年の物価高は、投機の割合より…自然に発生しているのでしょう。だからカタルは一概に「一過性」とは、言えないと思っています。

しかし…長くパウエルFRB議長が主張する「一過性の物価上昇」の可能性もあります。コロナの影響で物流システムの機能が滞っているためです。この仮説なら…海運株の急速な下落も正当性があるのでしょう。ですが…「一過性」ではなく、アジア圏の躍進が世界景気を浮上させているなら「一過性」とは言えません。世界中のサプライチェーンの見直しがどう影響するか…です。だから継続的に物価が上昇する可能性もあります。

カタルも判断に迷っています。現時点の予測は難しいのです。一過性の要素もありますが…継続する可能性も捨てきれません。

企業物価指数の推移

米国では財政出動が決まっていますから、スタグフレーションの可能性は低いのでしょう。実際に賃金は上昇し物価高は消化されています。問題は日本ですが…企業物価指数は上がり続けています。昨日、日銀が発表した国内企業の物価指数は6.3%の上昇です。基本的に春ごろから…日本は新展開を迎えています。

岸田さんのデフレ脱却発言が、如何に寝惚けた発言か…分かります。そのグラフを付けておきます。この輸入物価に絡む話でドル高の話があります。ついでに此方を読んで置くと良いのでしょう。

世界の投資筋がドル持ちを高めています。つまり米国金利が上がるシナリオです。故にカタルは「三菱UFJ」(8306)を皆さんに推奨しています。まぁ、大きな会社なので皆さんが「万株単位」で株を買ってもビクともしません。ですが…このシナリオは昨年末からあります。だからカタルは昨年末から一貫して「野村証券」株(8604)を推奨しています。

株式投資と言うのは、面白いのです。

ただ単に株価が、誰々の買いで上がっただとか…下がったという理屈ではなく、株価が上がる背景があるのです。未来図ですから…当然のことですが、様々なシナリオがあります。時間軸が長くなれば…選択肢は広がります。企業業績の読みを、どの時点に置くか? ところが実際の読みが正しくとも…市場の認知が遅れる場合も、先走る場合もあります。だから株価の上昇時期を事前の読むのは難しいのです。

船株の行方にしてもそうです。

僕らは8月に入ってから日経新聞を読んで、初めて…こんな運賃の高騰を知りました。しかし事前に予測できたわけです。識者は昨年からデータを追っている筈です。だから好業績は予測していたはずです。僕らは末端の情報を元に、行動したわけです。

原油先物価格の推移

しかし…歴史的な現象の相場が、単発で終わるとは思えません。過去、資源株相場は何度か体験をしました。何しろ石油価格がマイナスになるほどです。

カタルが証券界に入社した時は、第二次オイルショックの時で不景気でした。そうして入社をしたら…日本石油を始め、昭和石油、丸善石油などが乱舞して…1年以上ですね。相場が賑わっていたのです。「油兆」があったと言っては株価が乱舞していました。実際には石油など…出なかったのです。でも3年以上株は上がり続けました。

日本石油の株価は1978年12月の610円から1980年4月17日の2480円を付けるまでの急騰期間だけを見ても「1年半」も続いています。今回の船株相場は可能性があると思っていますが…同時に駄目シナリオも存在します。

東京電力の日足推移

今は、新しいシステムへの移行期です。脱炭素化の加速がエネルギー問題に火を付けています。日本も大変ですよ。今は欧州ほど、ひどく…はありませんが、岸田さんは官僚ロボットでしょうから、事態の深刻さを認識しているかどうか…だから最近、嫌いですが…「東京電力」(9501)の株価が動意づいています。原発が再開されるシナリオを見ている訳です。こんな連想(市場の整合性)は当たり前です。この流れは、船株にもプラス、銀行にもプラス…インフレ対応の株価の流れです。

ヘッジファンドは事前に未来を先読みして動いています。たぶん…「川崎汽船」(9107)の動きが最近鈍いのは、村上ファンドの玉が市場に流れ…消化されている為でしょう。あの量を通常は市場で捌くことは出来ません。通常は「手替わり」をさせながら…株価を上げて捌きます。

故に…近々、第二段の「上げ相場」が始まると思っています。ただこのシナリオには疑念もあります。「日本郵船」(9101)と「商船三井」(9104)も連動しているからです。この理由は、たぶん…同じグループの資金が連携して動いているから…日本郵船も似た動きになっているのでしょう。一番、軽いのが商船三井に思えますが…手は入ってないようです。

ですが…あまり長い休憩は意味がありません。アララ…川船は再び5000円を割れました。また買った玉を投げる羽目になりそうです。本日は、どう動くのでしょう。

ですが…最近の市場の参加者は相場を深読みをせずに、短絡的な傾向で観ています。相場の面白さの点では…イマイチです。やはり昔の相場の方が「味があった」ように感じています。加藤アキラなど…相場の作り方は上手かったですからね。だから、あれだけの人気になったのでしょう。偽物でも…あの人気です。

とうとう…三菱UFJと野村証券では100円の鞘が生まれました。カタルは証券株の方が上だと思っていましたが…今のところは駄目なようです。

そういえば…ロコンドは新安値ですね。事前に決算悪を売っています。売り物はそんなにないと思われますが…本来のカタルの最後の期日は、本日の13日でした。この期日通過で悪抜けをするかどうか…。この株とユニクロは似ています。たぶん…10月に発表された9月の月次資料を見てユニクロ株は大幅安したのでしょうが…、カタルには理解不能の下げでした。

だってコロナ収束を受け活動が再開され…普通の常識では、「現実悪」より、未来図の「希望」を買うはずです。何しろ…株価は半年先を見て動いています。

この辺りが日本の「劣化」なのです。長い失われた時代の為に、日本国民はみんなが「悲観シナリオ」を採用します。割安の理屈で日本株を買っても、日産や東芝のような顛末になります。だから…日本は「異質の国」となります。どんなに割安でも世界からお金が日本に流れません。中国よりひどい扱いです。だから東芝など…支配権を手放せば良いのです。

今の市場を観ると…東京地検のゴーン逮捕の判断が、日本国民の為になったのかどうか…疑わしいのです。東京地検程の組織では、内部でも別の意見がある筈です。ところが…30年以上も清貧思想を続けても、未だに黒川さんが選ばれなかったのです。そうして岸田政権の誕生です。難しい国です。

財務省の矢野康治事務次官は、バラマキ批判をします。当然です。彼の立場からは当然の発言ですが…誰が今の日本を創ったのでしょう。ノーパンしゃぶしゃぶの反省の欠片もありません。

だから高市早苗政調会長が噛みつきました。彼女は良いですね。カタルは、彼女がどんどん好きになっています。意外に大物になるかもしれません。今度、機会があれば…政治献金をしたいほどです。…と言っても、貧乏人には無理な話です。

やはり理想を追い求める同志を応援するのは当然です。政治資金規正法も改定すべきでしょう。実情に合いません。外部の人間が発言しないと駄目です。

今日は珍しく「寺岡製作所」(4907)が上がっています。同じ内容の「チヨダ」(8185)は業績悪から株価は下がりましたが…この株もユニクロと同列です。「現在悪」か…未来図の「希望」を選択するか…の「岐路」にあります。

相場観も…自分が「目指す方向性」の問題です。新しい未来図、理念を共有できるかどうか…なのでしょう。自分が理想とする社会を目指すかどうか…の話です。

最後はお金ではなく…この方向性の話です。自分たちが、どんな理想社会を目指して…行動をしていくかどうか…の話なのです。だから米国では理屈に合わないテスラ株も高くなります。そうしてアマゾンのような会社が誕生するのでしょう。もっと…高度な話題を、SNSでも議論すべきです。株価が上がる…下がると言うのは、どんな「理想社会」を求めるかなのです。

カタルは「寛容な社会」、「希望溢れる前向きな社会」を構築したいと思って行動をしています。このレポートを長く続けている背景は、株式市場を通じて日本の在り方を、共に…考えて欲しいと願っています。もう少し日本人は、大人にならないとなりません。

目先の株価に一喜一憂せず…自分がどんな行動をしたら…社会貢献が出来るかどうか…生きている価値を見出せるかどうかです。お金は道具に過ぎません。しかし…お金がなければ…何も事態を変えることが出来ません。あの時に、僅か20億円か30億円の話だったと思います。今では「カーブス」は良い会社になっています。たった…僅かなお金が用意できず、未来が消えます。

お金など…なんぼ貯めても意味がありません。TSMCにソニー、デンソーが出資するそうです。デンソーが内部留保を使って投資をします。あのレポート通りの行動です。デンソーの株主になってみたいでしょう。お金を貯めるのではなく、どう使うか…その行動を促進させるのが…正しい政策です。

財務省の矢野康治事務次官のバラマキ政策の批判は、ある意味で彼の立場から見れば当然ですが…本当に彼は、日本の未来を考えているのでしょうか?

お金を動かすのが、財務省の責務であり…お金が動けば、当然の話ですが、税収は増えます。貨幣乗数効果です。どうしてこの程度のバカばかりが、トップになれるのでしょう。ガラガラポンが避けられないのかどうか…。株式投資は考えれば…考えるほど…面白いでしょう。

今日は意見が割れている「スタグフレーション」の話を紹介して…高市早苗の理想論を聴いてみたいですね。彼女の今後の発言に注目したいです。

今週が岐路だろうと思っている船株相場。もうすぐ…で、新しい動きを誕生する筈です。それを確認してから…再参加しましょう。今は…まだ分かりません。川船の目先のポイントは10/8日の5620円です。日本郵船は8010円ですね。確かめてから…参加するか、どうか…を決めると良いのでしょう。

それでは…また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2021.06.14

    6/14
  2. 2017.05.26

    5/26
  3. 2018.08.09

    8/9
  4. 2022.05.06

    5/6
  5. 2022.12.06

    12/6
  6. 2015.08.28

    08/28
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本