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かたる「Sell in May」と言う格言は余りにも有名で…、今回は消化済みとは言え、ギリシャのユーロ離脱懸念は残ります。他にウクライナ、イエメンに、下火になってきたイスラム等の問題を抱えています。でも…もっとも気になっていた米国株チャートが、昨日のSP500の新高値を見ると、NY市場もこの壁を抜け出せるかも知れない…と感じさせます。ナスダックの高値更新と合わせ、スマートコミュニティーへの進展が見えるのかもしれませんね。そのリード役のアップルは、高値圏にも拘らず、自社株買いも実施するとか…。市場原理は、新たな進展をみせているのかもしれません。米国では事前に懸念されていた停滞観測の予想より、実際の企業業績推移は、概ね良好のイメージです。

SP500の推移
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SP500の推移

一方、日本は、事前予想が高い為か…日本人気質の為か、今期予想が控えめで、概ね失望を誘っているようです。しかしメディアの焦点の置き方が、本当は間違っていますね。この時期に、1年先の今期予測数字が控えめになるのは、当たり前です。通常は3Qの発表で増額修正ですからね。むしろ、ここはROE経営が、軌道に乗るかどうかが、焦点です。

その中で注目されたのが、サードポイントの登場に於いてのファナックの回答が焦点でした。此方の株主還元策は、抜群の内容です。これまでの配当性向30%を、60%に引き上げ、尚且つ、長期的には80%にすると言うもので、自社株買いにより上限(5%)を超えた部分は、継続償却すると言うものです。つまり今後、営業活動で得た利益を、80%も株主に還元すると言うものなのですね。これは素晴らしいと言えます。尚且つ、東証の要望通り、社外取締役2名を発表し、重工の佃さんとエア・ウァーターの今井さんを招きました。経営の真剣さが、充分に伝わってきますね。高値圏ですが…、カタルは、改めて買いたいと思いました。

企業経営者は、常に真剣に経営に当たらねばなりません。ともすると…ケネディクスのように自己保身の方向性に舵を切るのです。メザニンへの投資は、まさに、その表れです。もし理由があるなら、公にしなくてはなりませんね。この動きは、宮島さんの器の小ささを、感じさせるもので…、本来なら、株価は1万円向け邁進する環境なのです。でもコンセンションへの表明も、未だにありません。オリックスの方が、ずっと上ですね。今後の経営戦略の変更に期待する次第です。実はカタルの予測では、来週にもケネディクスは、一つの重要なターニングポイントを迎えます。故に、昨日は少し買ったのですが、どうなりますか…。

残念ながら、今回の選挙では、大阪で期待されていた地方自治経済の活性化が拒絶されました。カタルは道州制を望み、中央集権体制の打破が、日本の閉塞感を打ち破る起爆剤とも考えていました。故に「維新の会」に期待していましたが、敗れましたね。アベノミクスの好調さを国民は感じているのでしょう。軌道に乗っていることは事実ですが、未だに「諸刃の剣」なのです。フィッチが日本国債を格下げしたことは、紛れもない事実ですからね。日銀の財政ファイナンスの面は否めません。下手をすれば…、本当に…ガラガラポンのリスクもあるのです。三菱UFJの株価は、依然、注目されますね。このピジョン化現象が支える構造は、本来ならプラザ合意の時に、すべきだったのですね。しかし日本は優秀な指導者を欠いていました。

最近まで産業革新機構のJDIですからね。シャープへの関与も言われています。本当に自立しない国民性です。イワシ民族ですね。目先だけで、長期のビジョンもないし、ビジョンがないから、過去の失敗の反省も進みません。太平洋戦争も、原発も然り…カタルでさえ、常に失敗を悔い、日々、自らの考えを修正しています。でも基本はあまり変わりませんが…。

さて次は、昨日のカタルの解答ですね。まだ覚えているからボケてないですね。これは言うまでもなく、正解ではありませんからね。カタルが考える一つの見方に過ぎません。だから、色んな見方があっていいのです。それが市場です。リクルートと光通信は、一見すると共通項はありません。でも経営サイドの考え方には、共通項が見えますね。リクルートはベンチャー企業を多く輩出しています。リクルート出身の経営者は多いですよ。理由は以前、話したように、社内に30歳までに起業しろ!と言う社内文化があるためです。カタルがリクルートを高く評価しているのは…スマートコミュニティーの進展には、型を破る発想が必要だからです。

昔はトヨタであり、ソニーでしたね。常にベンチャー企業が時代を切り拓くのです。同じように…光通信の重田さんは、金の亡者と言う評判で、厳しいようですが、真剣な経営者には、日本の銀行が背を向けても…あの厳しい金融の環境下で、ベンチャーに資金援助をしていました。その為に光通信ファミリーが誕生するほどです。だから両者の共通項は、ベンチャー企業への応援の姿勢ですね。勿論、ソフトバンクもその範疇ですが、今は自分の所が、天王山です。他に目を向けるユトリはありませんね。だから両社とも、スマートコミュニティーに於いて注目されます。

流石、小米(シャオミ)ですね。インドの財閥タタからの出資を受け入れました。アップルの牙城を揺るがす存在です。すごい経営者ですね。シャオミは…。この躍進ぶりは日本企業にないスピードです。日本はチマチマし過ぎですね。保身に走る経営者が多く、真剣に経営しているのかどうか…非常に危ういですね。

シャープは亀山工場を減損会計すると報道されていました。つまり減価償却費がなくなりますから、競争力が上がります。でも新規投資の資金がないと…苦しい事は否めません。もともと液晶など…最先端の技術は、継続的な投資が必要な分野です。資金だけあっても駄目で、資金と技術が必要ですね。シャープの問題は前者の資金難です。シャープの技術者は泣いていますよ。こんなにお金は余っているのに…お金が回らないのです。金融システムの問題ですね。三菱UFJは損失に備え、引当金を積みましたね。故に、倒産しても良い訳です。だから追加の投資には及び腰でしょう。この背景はUFJだからですね。行内には、派閥問題があるのかもしれません。まぁ、成功すれば、将来の利益の蓄積ですね。

出遅れていたカタル銘柄も、ようやく陽転してきましたが、目先は上がった分、今は弱く見えます。でも株価波動は、なかなか転換しないものです。だから逆に転換したと言う事は、今度は、売り物は続きません。単発だから、押し目は買いのチャンスですね。Vテクも含めそうですね。今日は、こんなところで良いですかね。破談になったエレクトロンですが…半導体業界は好調ですよ。TSMCなどの大型投資は続きます。信越化学やSUMCOは新世代に合わせた投資が必要で、企業業績も好調が持続します。だからVテクにも追い風です。読者の人は、良く自分で考え、判断して下さいね。背景をカタルは述べている訳です。

ただ時代背景が追い風でも、やはり最後は、経営者の采配がものを言います。この辺りは状況を見ながら、判断するしかありません。500円割れのケネディクスの出来高を見れば…大きな信用買い残を抱えていますが、この水準での「叩き」は、環境からして…決まりませんね。この意味が解るかな? ブラックロックなど…世界の投資資金は、投資先に困っているのですね。故にマイナス金利などと言うバカな現象が生まれているのです。目先の株価ばかりに拘ると…負け組を続ける羽目になります。山手線のように…一旦、負けたなら、しぶとく順番が来るまで、次の列車を待てばいいのです。周回遅れは、自分の知識不足と…自らの失敗を、カタルのように認めねばなりませんね。まぁ、2年や3年はたいした時間ではありません。それでは、また明日。



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