本日は「株式教室」の題材に…「株価は、どのような経緯で底入れをしていくか?」を研究してみます。年初から多くの銘柄は、株価の下落が続いています。
今年初めの安川電機の急騰を見て…カタルは「やり過ぎだなぁ~」と感じていました。その時は安川電機以上に大型株のファナックも、同じように上昇していました。設備投資関連株がこんなに上昇するのは…あまり例がない現象です。
この現象を見て「ヤバいかな?」…と漠然を感じていました。同時に「流動性の罠」から脱出して、ようやく幕開けか…と言う期待感もありました。これと同時に…「債券のフラット化」を懸念する声も増えてきました。
株価のイメージは1987年の日本株の動きに似ています。この年は10月14日に28646円を付け、11月11日に21036円まで大きく下落しました。その後に直ぐ…指数株相場が始まります。日経平均採用の値嵩株だけが乱舞する指数相場で…1989年末まで日経平均株価は38915円と大きく伸びるのです。
しかし…多くの銘柄は、その後1987年の高値を抜くことはなく、2番天井を付けてバブル相場は終了しました。
もともと…今回の相場はカンフル剤とも言える「レパトリ減税」による資金流入により米国相場は成り立っています。この資金を上手くスマートコミュニティーへ流せるかどうか。進化のスピードが問われます。これが「進化論」の元になる骨子です。
いくつかのアイテムは存在します。その一つが「5G投資」です。この世界は人間の生活感がガラッと変化する「シンギュラリティー」(技術的特異点)を感じさせるものになるのでしょう。
丁度、蒸気機関等の産業革命や、古くは活版印刷のような情報革命をイメージすると分かりやすいのでしょう。この5G投資により、あらゆるものがインターネットに接続されるIoTの世界が成り立ちます。この情報に価値があるのですが…日本人は情報戦に疎い国民です。それより「ものづくり」ですからね。でも株屋に長く身を置くと…如何に、目に見えない情報と言うものが、「無限の価値」を秘めているか…が良く分かります。トヨタのように車を作る会社の価値なんか…既に後進国の産業です。あのバフェットも投資方針を変えたのです。
この考え方が、読者の皆さんに定着しているかどうか…。これからの株価投資においての成果を左右するものですから、確りと…周辺情報を勉強して、それを会得する必要があります。
その進化論に欠かせない5G投資の中から、カタルは敢えて…「古河電工」と「SUMCO」を選択しています。その底入れポイントが、何処なのか?…を探る「お勉強」です。
先ずは日経平均株価を見てみましょう。こんなイメージです。7月5日にカタルは短気を起こし、その底値で株を安値で叩き…およそ250万円程度の損失を計上しました。ただ残りました。全部売り切れず…損失を押さえた為に、古河電工の400株、PSSの3000株だったかな?…は残りました。この段階でSUMCOなども…一度は損切りをしています。
カタルの進化論が、早いのは…承知の上の行動です。何しろ、このバブル頭で…この性格です。ハローウィンの終了まで、待つのは嫌いなのです。もともとカタルは秋までは駄目だろうと思っていました。 故に10月初めに、カタルは旅行に出かける予定で、春には予定を組みました。その時は書くかどうか…決めていません。ひょっとすれば、休むかもしれません。
でもお盆の8月13日の下げは、じっと我慢しました。7月5日のカタルの短気の後の動きをみると、みんな儲けだったのです。250万円の損を出しましたが、あのまま持っており、上手く売れていれば…なんと400万円も、結果は違っていました。
故に、8月13日は、じっと我慢したのです。そのおかげで…その後は少し、資金量は回復しています。でも…此処に来てまたやられていますが…回復した分で買い余力があり、この下げを買っています。その様子を示したものです。
この進化論で先行するのは、やはり古河電工だろうと考えています。SUMCOは、自重していましたが、金曜日には…流石に、買い増しをしました。
ここで…「底入れチャート」の先例として、カタルは小野薬品を採り上げています。小野薬も…カタルは途中で気付いたのが、意外に早くに取り上げ…カタルが終了宣言をした後に、野村証券が大々的にやり、(組織力かな? )株価は大きく伸びました。でもそこが天井で…長い低迷相場に入りました。その様子を掲げておきます。
古河電工が1万円台の株価を付けるにしても…かなり長い時間が必要なことが、分かると思います。小野薬も下値ボックスを一度は抜け出し、これから本格的な業績相場の第二ランド入りのイメージです。前回の野村が仕上げた相場は、理想買いの「金融相場」のイメージです。
ここでは企業業績と株価についての説明をしています。下地がないと理解が進みませんから…日経新聞から復刻版が出ている「相場サイクルの見分け方」(浦上邦雄)を読むと良いですね。
基本的に、景気循環と株価の関係が書かれている本です。同じことが個別銘柄でも起ります。当然ですが、金融相場の方が面白く、ワクワクします。業績相場はつまらないのです。ケネディクスもそうです。今度は…業績相場です。
いつもそうですが…理想買いの青田刈りが、楽しいのです。青い果実です。成熟する赤い果実は美味しいけれど…つまらない。この喩えは…。
まぁ、解釈は色々です。一時、最年少社長とメディアに取り上げられたリブセンス(6054)の村上さんは駄目ですね。この好環境を生かし切れていません。まぁ成長はしているが…5年かけて2倍程度では…。彼は、いくつになったのでしょう。若い社長は、魅力はありますが…なかなか育ちません。グリーの田中君も…まだ期待はしていますが、今一つの印象です。
皆さんは、間違っていますよ。株式投資は旬の銘柄を渡り歩く、短期投資するサーフィンとは違います。先ずはジックリ観察する期間が必要です。小野薬なんか…もう入社したての時に大相場を演じ、初めて1000万円の株式手数料を叩き出した銘柄です。あれは…入社5年程度だったかな? 任天堂は、もっと早いですね。 会社には独自に持つ「癖」があります。会社のカラーと言うか…企業は、様々なのです。だから長く観察しないと株価の動きも理解できないのでしょう。
皆さんは…買って失敗した銘柄を、自分が持ってなくても…その後も観察を続けていますか? それを続けないと次のチャンスに活かせません。なかなか株式投資も大変な苦労があります。だから…ジョージ・ソロスの相棒だったジム・ロジャーズは、大金を持ってこの世界から足を洗って…旅に出たのでしょう。気持ちは良く分かります。情報を探す努力は大変なのです。簡単にお金は稼げません。皆さんは安易に考え過ぎです。
さて底入れの形です。この小野薬品を元にして、古河電工やSUMCO、安川などをみると…日経平均株価の新高値も見えてきます。この連中が底入れも出来ないで…日経平均株価が23000円台を確立させて、25000円、3万円と伸びません。故に早いのは承知でカタルは敢えて古河電工に取り組んだのです。
心の中の動きまでレポートからは、読み取れないでしょうが…もう相場は「逆金融相場」なので…そんなに簡単に、これまで通り儲けられると思ったら、大間違いです。債券のフラット化の意味を、よく考えないとなりません。この後…進化論に進むのですが、どんな形で進むのか?
そんな事が分かれば…カタルは既にバフェットを超える大金持ちです。でも…ね。流石にバフェットです。彼の今までの手法を知る人にとって、彼が、嫌な虚業とも言えるアップルに投資をするのです。彼はお爺ちゃんなのに…頭の構造は若者です。あの資金量だから、仕方がない選択なのでしょう。
トヨタを毛嫌いしているカタル君。何故かと言えば…道路を見ると分かります。日本の社会インフラも変えるべきでしょう。東京は、道路を大きく減らし…全部、歩道にすべきです。都知事の小池さん、マズマズの仕事をしているようです。彼女が掲げる国際金融都市作り…是非、実現させてほしいものです。
個別株チャートの解説は面倒なので…有料レポートではないので、この程度で終了です。独自に、日経平均株価と…上記の3銘柄のチャートを、小野薬品と比較させて…底入れの形を探ってください。こんな事は言わなくても分かると思いますが、大型株ほど整理に時間がかかります。そうして…前の相場にシコリ感が強ければ、尚更です。
本当は株式投資の場合、青い果実の相場が面白いのです。それでは…また明日。