FRBの新しい動きに注視

最近の新聞社の記者は、本当に勉強をしているのかどうか疑わしいですね。リーマンショックの本質も…その後の展開も、理解が不十分に感じています。あの時、日経新聞はまったく無能でした。経済界で起っていることを理解(報道)してなかったのです。

故に日経は海外メディア発表の後追い記事ばかりで、本質を観ていませんでした。何処かに…当時のカタルのレポートがあると思います。もう既に20年以上も続けていますからね。

あの時、当初はサブプライムローンの「焦げ付き」だけの報道でした。…引き金を引いた「CDS」の存在は、全く報道されてなかったのです。故に、カタルは事態を甘く見ていました。仮にサブプライムローンだけなら、大きな落ち込みにならなかった筈です。

ところが…それを元にして、いくつかの派生商品であるCDSの存在が、天文学的に膨らんでいた事を、当時の米国金融当局も見過ごしていたのです。その後の処理もまずく…AIGまでもが救済に追い込まれました。

でもAIGの立ち直りスピードを見れば…分かりますが、CDSの存在自体は間違いではなく、数字の根拠は正しかったのです。だから米国政府は儲けになっています。

でも驚いたのは…この歪が今日の世界情勢に大きな影響を与えているというものです。イギリスのブレグジットも、米国のトランプ政権誕生も…このリーマンショックが引き金になり…社会の不満が生んだ結果です。此処が肝心です。

今「ナショナル・ジオグラフィク」では、昔の独裁者が生まれた環境を特集した番組を提供しています。ナチスやムッソリーニなどが、何故、それら独裁者がその地位まで登りつめたか?…と言う番組です。その社会背景は、大恐慌があり、社会には食えない不満が蔓延していたからです。それを利用して…生まれた政権です。トランプ氏の傲慢な政策運営に似ています。

日本も、危うかったのです。どうにか…アベノミクスで軌道修正が完了しつつあります。でもスルガ問題や、他の社会の事象を見ていると、なかなか「流動性の罠」から抜け出せていません。故にケネディクスの株価も、又押し戻されたのでしょう。

カタルのようなバブル人間と、考え方の基本が違うようです。カタルの基本は自由が一番です。多少のやんちゃは、社会が許容すべきだと思っています。今は、「叩く」社会構造です。自然災害さえ、誰かの責任に転嫁して、スケープゴートにする始末です。村論理から「はみ出す」輩を批判します。

東芝を見れば分かりますが…清貧思想の実質経済は、既に破綻しているのです。それなのに…未だに清貧思想を植え付けようと、メディアはスルガの不適切融資を不正融資として叩いているように見えます。本当に今の社会の「ものさし」は正しいのでしょうか?

株価が少し上がると、バブルだ、バブルだ…と批判をするのです。在りもしない現象を作り上げているのです。上場企業の内部留保の金額をみれば…分かります。GDPに迫る水準です。どこまで清貧を貫いても、キリがありません。

嘘の「安全、安心」を求める社会構造は狂っています。どんな世界もリスクは存在し、世の中のすべてに、完璧な「安心、安全」などあり得ないのです。銀行預金だってそうです。1000万円までは保証されていますが、それ以上の金額は保証などないのです。

自分の頭で考えないから、新聞社の記者の書く記事を鵜呑みにするのです。カタルは一つの事象を、なるべく色んな見解を観て、別の角度から考えようと努めています。でもなかなか駄目ですが…。

一般的には「債券のフラット化」から、景気後退が一般的な説ですが、カタルは敢えて「進化論」を持ち出しました。何れ、そうなるのです。でも今がその時期かどうか…は分かりません。

面白い記事を発見しました。一般的には「量的緩和からの縮小」が通説です。本日の日経新聞にもリーマンショックの立ち直りは一時的なカンフル剤(量的緩和)で、それを正常な形(テーパリング)にすると述べられています。でも、この記事は少し間違っています。

確かにリーマンショックからの立ち直りの為に、CDSなどの利用制限(金融規制)で欠けた民間信用供与を、公的な中央銀行が補って、今度は利上げで膨らんだ信用供与を回収しているのですが…(テーパリングですね。) 今は「ドル債務」に、多くの新興国が苦しんでいます。これはレパトリ減税から、米国への資金回帰が引き金になり、世界には「流動性」が不足し始めています。

故に、そろそろFRBによる資金回収は終わりを迎え…溢れたマネーの回収をやめるそうです。まだカタルも、初めて見て報道ですが…既に一部の金融機関では、他にも…この説を述べる人たちが存在します。トランプ政権がFRBをけん制していることも関連しているのかもしれません。

どっちにしても…トルコやアルゼンチンなど…ドル債務に苦しむ現象が生まれており、何れ修正が近いのです。これは「進化論」の裏付けでもあります。ところが日経新聞の記者は、日銀が緩和政策を続けていることを…非難するような記事ばかりを、選択して掲載しています。

この考え方は間違っています。だから「失われた時代」が永遠と続いたのです。自分達に反省の欠片もありません。何故、東芝やヤマト運輸でも、電通でも良いですよ。その現象を生んだか? その背景を考えたことがないのです。馬鹿記者です。一流大学出身の記憶力は良いのかもしれませんが、自分の頭で考えない記者ばかり…です。

株式取引でもして…米国との違いを、認識すればいいのです。株式取引をしないから、矛盾を感じてないのでしょう。このメディアが、失われた時代の「ガン」(病巣)なのです。

スルガ銀行のような問題が生まれるから、日銀は、いつまでも緩和を続けているのです。「流動性の罠」なのです。あの銀座シックス8Fフロアを買収した弁当屋「ほっともっと」の塩井さん、彼の成功が、昔の秀和や桃源社に繋がります。ようやく…此処まで来ました。この取引は三菱UFJが240億円を融資したそうです。

金融庁は反省すべきなのです。「失われた時代」を作った張本人の立場を、理解していません。昔は必要だったのですよ。ノーパンしゃぶしゃぶ事件から派生した金融庁、焼け太りの村論理ですが…。でもバブル期なら分かりますが…「流動性の罠」の時代では、形を潜め…冬眠すべきです。これが政策です。

この辺りの現象が株価にも影響を与えます。皆さんは、もっと賢い投資家になりましょう。本日のメインは、「FRBの方針転換」です。テーパリングの打ち止めです。この意味はこれから償還を迎える国債を、また新たに…その分の範囲で買う事になります。ドル債務の新興国問題と連動しての考え方で、きっと正解なのでしょう。

この後、半年から1年程度、債券相場がどう反応するか…興味が付きません。この辺りの解説が、読者の皆さんに理解できるかどうか…。カタル自身が、どの程度まで理解が進んでいるかも怪しいのですが…早く、皆さんとこの微妙な政策論議が出来ると良いですね。

この辺りの感覚が、理解できるようになれば…時間の読みは難しいのですが、未来に上がる株が自ず…と見えてきます。

「ほっともっと」の塩井さんの行動は、数年前にティファニービルを320億円だったかな? 買収したソフトバンクの孫さんと、同じ次元の発想です。あの時、ケネディクスは、理想買いで株価は上がったのですが、塩井さんが誕生して、ようやくケネディクスも、今度は現実買いの業績相場に入るのでしょう。

良いですか…「ほっともっと」の塩井さんは、氷山の一角なのです。だからスルガを叩き、この動きを「けん制」しているのかもしれません。この辺りの解釈の仕方は色々あります。でも僕らバブル頭は、30年も苦しんだのです。少しは良い想いをしたいものです。

それでは…また明日。

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