市場関係者は猛省を…

昨日の続きの原稿を書いています。カタルの認識不足でした。毎年、新規上場株はおよそ100社程度上場するのです。全市場を含めての話です。カタルの認識では、せいぜい20~30社程度と思っていました。

そこで昨日、公約したように…手作業で公開価格の公募・売り出し価格とその後を調べようと思ったのです。東証には2015年からの資料があり、丁度良い機会だとおもい…エクセルに落とし始めたら、余りに多くの銘柄が新規上場されていて…最初の構想を諦めました。ごめんなさい。

これじゃ…、一日仕事では終わりません。この様子を見て…マクアケが、何故、誕生したのか? この背景が容易に理解できます。

二日に一銘柄が誕生する計算です。100社程度ですからね。 呆れる上場基準です。これで売買などが維持されるのでしょうか? 東証のブランド力はないものに等しいですね。せめて売買実績の基準を設けて…上場廃止基準もあるべきでしょう。

なるほど…ね。時価総額が、バブル期を上回る訳です。日経平均株価は38915円に遠く及びませんが…時価総額では既にバブル期を抜いています。

まったく情けない。カタルが現場を離れ…「浦島太郎」になっている現実を、資料を調べて…納得しました。これではIPO市場に資金を回すために「マクアケ」のような…詐欺行為が生まれるのでしょう。

しかしこういうやり方をしなければならない「現場の常識」を疑います。早く、東証も金融庁も対策を講じるべきでしょう。上場基準が緩すぎるのでしょう。

これだけ新規に生まれると…IPO市場の人気を保つために、何か…ぶち上げないと人気を維持することが出来ません。だから「マクアケ」は、そのターゲットに祭り上げる「格好の獲物」なのでしょう。

でもやはり…カタルは価値観のないものを、持ち上げるやり方は、誠備の加藤さんと一緒で受け入れられません。大和証券などのまともな会社がやるものではありません。関係者は犯罪者に近い詐欺行為を、働いている様に思います。世の中には…常識と言うものがあるでしょう。

マクアケの売り上げは13億円ですよ。それを…362億円に評価することを、どうやって説明をするのでしょう? カタルには、その価値観は説明できません。そんな株価を容認する市場は、何処か…狂っています。

ALBERT(3906)の週足推移

逆に…空売り上位リストの中で2015年に新規上場された「ALBERT」(3906)と言う会社を発見しました。こんなチャートをしています。これだけ株価が上がると、やはり空売りが入ります。そこで…少し、背景を調べてみました。

ALBERTの新規公開株価は2800円です。そうして…2015年2月23日の上場日は8030-8160-6130-6600=3246800株でした。

この主幹事証券はSBIで…三菱UFJが主力銀行です。この上場初日が目先人気のピークで株価は、その後も下げ続けています。その年の暮れに…株価は1000円を割れます。 公開価格2800円の対し…1000円割れになるのが12月25日です。その理由は…直ぐに赤字転落したためです。

多くの新規上場会社は、上場を演出するために…このように無理やり、目先の利益計上に動きます。だから上場後に多くの会社が、このように企業業績が悪化して…なかにはALBRETのように赤字に転落するものも多いのが現実です。

でも幸いに、この会社は頑張り…業務内容が成長分野の為に、売り上げも利益もその後も伸び続けてきました。しかも…その分野はスマートコミュニティーの中でも、有望なAIなどを活用したビックデータ分野です。

その為に企業業績が改善すると…途端に人気株に成長し、活躍し出します。その様子が此方のチャートで分かります。

でも…ね。いくら成長分野でも常識と言うものがあります。現状の企業業績の推移ではPER100倍以上の評価は難しいのでしょう。それでは…「PER100倍」と言う論理的な評価を可能にするためには…利益の伸び率が、どの程度必要なのでしょう。

毎年26%ずつ利益が伸び続けると…約10年で10倍になります。複利終価係数と言うものです。

つまり…この程度の利益の伸び率が、毎年続くことが…PER100倍と言う途轍もない高い株価評価に繋がります。でも毎年ですからね。1年や2年、中には3年から5年程度続ける会社がありますが…、必ず、そのように儲かる産業には、競争相手が出現して、伸び率が大きく落ちます。だから10年も高い成長を維持するのは難しいのです。不可能に近いのでしょう。

ALBERT(3906)の業績推移

ALBERTの売り上げは四季報通りに伸びると仮定しても、16億から24億、そうして30億円ですが…利益は248百万円、310百万円、380百万です。これでも24%、22%の伸び率です。如何に26%の伸び率が難しいか分かります。

だから人気が冷めると…「空売り」が入るのでしょう。故に、空売りの人気上位リストに入るのです。

人間の気持ちと言うのは、2年も継続しないものです。この2年が経験則です。だから高値は昨年末ですから、来年の末になると…もっと人気は冷めるのでしょう。現在の株価でも8360円ですから、PERは100倍の高評価です。如何に…16730円と言う株価が馬鹿高値だったか…分かります。

でもこの会社は、今人気の「マクアケ」より、ずっとまともです。だって…売り上げ構成の2割程度の利益は充分に考えられます。場合によれば…3割、4割も可能でしょう。何故なら…データソリューションの利益は、積み上げ式でしょう。一度、獲得した顧客は、継続的にソフトを利用するので…その更新需要は積み上げ式の売り上げ構成でしょう。しかも…これからデータの活用は始まる分野です。

しかしマクアケの「クラウドファンディング」と言うのは…資本を補う融資のような業務です。誰でも真似が出来ます。おそらく地銀などの金融界、証券界が参加しやすい分野です。競争はどんどん激化します。ブランドのない会社がその競争に勝てますか? 野村証券が乗り出したら…お金に絡む業務なのでマクアケより、野村証券のブランドを優先するでしょう。そう考えても将来性が高いとは思えません。

このALBERTの売り上げは16億円で、マクアケの13億より多く…しかも純資産価値は一株あたり509円あり、既に黒字化で一株利益は88円です。ですが…この利益の出し方はおかしいですね。たぶん実力的には50円前後なのでしょう。

マクアケ(4479)の業績推移

一方、マクアケは、一株あたりの純資産は、僅かに28円しかありませんが、上場時に資金調達をしている筈ですから、もう少し増えるのでしょう。それに一株利益は10円程度、仮に四季報の来期予想が正しく…一株利益が30円としてもPER100倍で3000円ですよ。やはり…どう考えても、株価の維持は出来ません。それに時価総額は既に362億円です。

一方ALBERTは8360円で発行済み株式総数は3258千株ですから…272億円です。どちらも高いのですが…比較すると、空売りの多いALBERTに軍配は上がります。

この事例を持ち出したのは…一つは、IPO企業に対する考え方です。

新規上場株の大半は、上場期だけの短期人気で、相場は「お終い」…になります。人気が続きません。だから2年か、3年も待てば…正しい市場評価になります。その時に、どうしても買いたいなら、また考えれば良いのでしょう。

幸い…ALBERTは成長分野でもありますから、企業業績が改善してきました。つまり人気の冷めた時に、株を買って人気を待てば…1000円の株が16000円台になることが…上手くすればあるのでしょう。

2016年暮、IPOの週足推移

参考銘柄として、カタルが、最近買った株で、昔は人気株だった株があります。先日、日証金のランキングで変化が生じ、カタルは、まだ高いかなぁ~と思いながらも、チャート論(効率的市場仮説)を信じて、僅かな株数の200株だけ、打診買いをしました。その株のチャートだけ付けておきます。

カタルが買ったIPO銘柄の業績推移(赤字からの黒転)

希望があるなら会員の方には…次のレポートで、この銘柄を採り上げましょう。

この株が今後どうなるか分かりませんが、3年目のジンクスに当て嵌まります。基本的に新規上場の場合、この時間推移が基準になるケースが多いようです。

でも…ね。何も新規上場株のような馬鹿人気株をやらなくても、たくさん儲かる株は、市場に転がっています。その株をやれば良いと思います。どちらにしても「マクアケ」のような株をオモチャにするのは、やはり賛成できません。

僕らは賢い投資家を目指しましょう。

でも本当に…驚きました。マクアケを切っ掛けにIPO市場を調べてみて…IPOで商売している証券会社の姿が、容易に観察出来ます。

しかし…詐欺行為に加担は出来ません。東証も証券会社も…現状の体制を見直す好機でしょう。いくらなんでも…100社は多過ぎます。現場はきっと大変なのでしょう。

市場から「悲鳴」が聞こえます。早く襟を正さないと…市場全体が壊れますよ。こんなバカな行為が、長く続く訳がありません。ひょっとすれば…最近の売買代金の低迷も、この辺りに原因の一端があるのかも知れません。市場関係者に猛省を促す次第です。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2018.10.21

    教訓
  2. 2017.05.05

    株価位置3
2020年7月
« 6月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
株式投資関連の本