かたる:これまでS君の事を、事例にして相場になるか、ならないか…の違いを解説してきました。それは事前に素質があるものが、必ずしも、相場になるものではなく、その後、生じる様々な条件が変化して、相場になる場合とならない場合があると語っています。
東邦チタンは年末高のアノマリーに期待して仕掛けた訳ですが、ご承知のように…そのアノマリーは空振りに終わりました。逆にS君は外部環境の好転もあり、見事に花が開き始めています。
ここで読者から指摘があり、そう言われれば、もっともな指摘だと思い訂正させて頂きます。このS君をC君に訂正します。しかし…メールでの銘柄の問い合わせも多いので、もうイニシャル表示をやめて銘柄名を書きます。これをSにしたのはサイバーダインで日本名だとSなのですが、実際の社名はCYBERDYNE(7779)です。だから読者の指摘が正しいからです。
本日はどうした事か…銘柄発表が間に合わず買い気配スタートです。あっ、今寄り付きました。なんと711円です。カタルはここで残り少ない持ち株を1000株売りました。実は昨日の大引けも、僅か300株だけ買い増ししました。一本立ち相場を語って置きながら、なんと弱気な…と叱咤されそうですが、カタルはもともと、この株は髙過ぎると思っていたのです。だから関心はあったのですが、ずっと…観察銘柄でした。
この会社は恵まれており資金調達がスムーズに運び、財務内容はベンチャー企業なのに抜群です。たしか…無借金です。でも…ね。どう考えても理屈に合わないのです。だから余程の成長がなければ、いくら将来性があっても高値を追ってまで買えないと思っています。それに本日は、既に第一目標の75日線をクリアしています。
もし…カタルが1月11日の段階で1000株ではなく、思い切って万株単位で買っていたら、もうかなり儲かっていました。でも今のカタルは失意の中で…とてもとても100株単位で買うのがせいぜいです。それでも最大持ち株数は12000株まで一時は増やしたのです。でも直ぐに怖くて、怖くて…持ち株数は激減しています。
それでも昨日は640円で1000株を売ったので625円で200株を買い…相場を見ていたら行けそうなので、大引けでも300株を買い、合計で500株を買いました。でも本日は既にその分を売っています。カタル自身も、どこまで伸びるか分かりませんが…でも今の相場は逆金融から逆業績の最中ですから、株価が何倍にもなる事を期待する方がおかしいのでしょう。しかし昨年の11月30日が808円ですからね。それを上回っても良いのです。
会員には事前に伝えてありますが、どうして高いと思っているか? それは売り上げが20億円しかないからです。それなのに…時価総額は昨日の引け値で1449億円です。論理的な整合性が得られず…売り上げが倍増ペースでも、今の価値が認められるかどうか…。そう考えている為に腰が引けています。カタルはある意味で…保守的な人間なのです。
でもロボットスーツは夢があり良いですよね。この会社を応援する事は未来を築くことになります。よってカタルは応援し続けることでしょう。最初に買った519円の買いは現物に直して持ち続けるかもしれません。
株と言うのは面白いでしょう。サイバーダインより素質が高いと思われる東邦チタンは沈み、割高かな?…と思うサイバーダインには人気が集まるのです。人気と言うのは、一体なんなのでしょう?
企業業績は伸び続けるのに株価が下がるもの…逆に企業業績は落ち込むのに株価が上がるものと、市場は様々な評価を与えます。でも言えることは、このサイバーダインが相場になって来たと言う事は、かなり…市場にリスクを負える人達が増えて来たと言う事です。株価は徐々に戻り…極端な悲観論が後退し始めています。
もともとカタルは述べています。事前に予想される事で、そんなに株価が崩れることはないのです。だからこそ…年末の急落はショックでした。まぁ貧乏人の馬鹿カタルの実力はこの程度なのです。それでも年初からよく当たっています。J・TECにユビキタス、更にこのサイバーダインと大当たりしているのに…カタルの心は、依然、晴れません。白星は続いていますが、まだ駄目です。
ほほ~、遅れていたSUMCOも米国株模様に支えられて戻って来ました。こうして…徐々に株高の連鎖は波及していきます。だから「疑心暗鬼の前進模様」の内は、大概、多くの場合は売りより、先ずは買い増しが正解なのでしょう。でも…ね。年末に追証になった人は、やはり無理をしないことでしょう。カタルはお金を引き上げていますが、全額、引き上げることは出来ていません。ずいぶん株は下がったのです。
さて…手の内は、またガラガラです。次は何を攻めるか? 難しい選択です。それはずいぶん株価が戻っているからです。でも…全部が全部ではなく、全く低位で甘んじている株も多いですね。まるで…アップルのようです。それにしても永守さんの発言は、やはり気になります。でも最近のインタビューでは再び戻り始めていると言います。
可能性として考えられるのは…駆け込み需要による反動減です。米国の制裁の前に過剰に生産して製品を送ったので、その在庫調整と言う可能性です。もしこれで…貿易摩擦問題が解決して生産動向が戻るなら、一気にバラ色展開になり高値更新もあり得るかもしれません。そう考えるとFRBの利上げは「期待感の剥落」を生んだだけに、非常に適切な対応だったとの後講釈も出来ます。でも実際どうなのでしょう。
難しいのです。そんなに簡単に先が読めるなら、誰も苦労はしません。お金が沢山あれば…何をやっても株は儲かるし…楽しいのですが、カタルのような貧乏人には、なけなしのお金を投じている為に、常に真剣勝負の毎日で、それも正しい選択が常に求められます。でも人間ですから、当て続けることなど出来ることはあり得ません。
でも流石、カタル君です。環境が良いなら、かなりの確率で選択する銘柄は、どれも必ず上がっています。それなら…どうして貧乏なのか? かなりのものだと思っているのです。事前に考えていることが、本当に実現する確率はかなり高いのです。
今回のサイバーダインもそうです。J・TECやユビキタスの上昇を見て、直ぐに閃くのは…ある意味でかなりの才能でしょう。でも…自画自賛できるほど利益を上げている訳ではないし…と言う事は、かなり外れている自分も存在するから、自分自身を信じられないのでしょう。だから1000株単位の小心者の行動なのでしょう。難しいものです。
一皮むけるかどうか…。 人間の才能と言うのは、何か別の次元のものが備わらないと駄目なのでしょう。一流域の人間は、やはり何かが…違います。背伸びをして生きてきましたが、なかなか難しい…いばらの道です。それでは…また明日。