明日から令和の相場

明日の相場を前に米中協議の不透明さが急浮上しています。丁度良い頃合いでしょう。NY市場の株価動向を睨めばそんな印象を受けます。一方、カタルが注目している株式が日経一面に登場しています。千代化は不透明要因が浮上する相場の中でも活躍できる仕手系株です。そうして古河電工は株価位置が微妙なラインでの材料の登場で仕掛け筋の打ち上げかも知れません。アドバルーンの観測も浮上します。

以下は昨日の内に起こした原稿です。

チャート論のまとめとして、どの時点で株式投資に参加するかは難しい問題です。その理由は、決して安値で株を買うことが正しいわけではありません。上手に株を買おうおすれば…当然の事ながら早めに買うことになります。でも底値近辺で株を買ったとしても「下値保ち合い」と言うことも良くあります。 

必ずしも…自分が買った後に、相場が急騰展開するとは限りません。昨日は「仕掛け人」の話をしました。本当は複数の参入が望ましい形ですが、自分が買うから、必ず、第三者が続々と参入するとは限りません。 

それにファンドの規模も様々です。中にはファンドマネジャー同士で徒党を組むこともあります。自分のファンドの玉がしこっている時に…仲間のファンドに救済を頼むこともあるのです。数人のファンドマネジャーが徒党を組んで…順番に銘柄の買い上げる順序を決めることもあります。だから習性を良く…見極めることも必要になった時期もありました。 

何処、どこの証券会社から注文が出ると…追随して同じ流れが見られることもあるのです。昔なら、仲間が証券会社に居て、「だれの手口なの?」と聞くと…仲のいい友達なら、「誰が買っている」と教えてくれることもありました。でも今は…どうでしょう。手口も公開されておらず、一般的には分からないようになっています。 

しかし、やり方や癖など長く業界に居れば、推測は尽きます。しかし…そんな内部者情報を知ることが、有効か…どうか。バブル当時は、「秀和の買い」だと…、大物仕掛け筋の買い手口が…市場で話題になりました。今もネット上で、そんな話題が提供されていますが、そんなことはあまり意味がありません。他人の行動は…関係ないのです。 

大切なことは…、自分がどう考えるか? そうして…どう行動するかです。 

だからカタルは「時代性」を重視しています。時の流れが、その会社の収益を後押しするからです。時代の流れが、逆風の時に、どんな力技で…強引に、株を買い煽っても…一時的な現象で終わり、最後は必ず失敗します。昔、誠備の加藤さんは、強引に宮地鉄工を買いあがり、経営権を手に入れましたが、最後はつぶれています。所詮、「物差し」に合わないものを買っても、うまく行く道理がありません。 

でも今の邦銀株は、投資尺度に合います。たぶん…今の株価で全株式を所得したとして解散すれば…大きなお金が残るのではないかと思います。厄介なのは…人材です。その規模を縮小させないと投資尺度が合うかどうか…。でも時代は「データの価値」を押し上げており、邦銀の持つ情報量の価値は、今の所は、まったく評価されていません。でも、この情報の活用の仕方を考えて有効な使い道が見つかるなら、相当な価値があると推察できます。 

埋もれる情報を、どう整理して…活用できるようにデータベース化をするか? 一例をあげれば…人材情報もその一つでしょう。家族構成や転職希望や希望年収、その人のスキルなど…どうまとめるか? そうすれば…そのデータの価値は凄い価値を帯びます。あるいは会社が持っている資産価値、遊休不動産などを含め、稼働設備や不稼働設備の情報などもそうです。 

例えば…折角、最新のロボット工作機を導入したのに、取引先の都合で…その資産が不稼働になるなら、そのロボットを活用したい企業と繋ぐことで、不稼働資産の価値は2倍にも3倍にもなるでしょう。工作機械は数千万円するものがザラにあります。その価値が数百万の評価と2000万、3000万の評価では10倍も価格差が生じることもあります。 

たくさんのデータを揃えることが出来るなら、マッチングのビジネスだけで…膨大な需要があるのです。ようするに…データと言うのは、利用出来る人間のとっては宝物でも…、利用の仕方を知らない奴にとっては…無価値なのです。

この情報の利用価値に疎いのが…日本人です。この情報力の利用の仕方が下手くそで、いつも後塵に拝しています。だから今の若者は「データサイエンス」と呼ばれる分野のエキスパートになるべきでしょう。

これからの時代は、このデータ管理が出来るかどうか…が勝敗を分けると言っても過言ではないでしょう。株価情報もそうですよ。チャートの形を見て…未来図はある程度分かるものです。 

この10連休、カタルは皆さんに株価位置の大切さを説き、そうしてチャートの基本として200日線の需要性を説いています。200日線移動平均線より株価が上に位置しているなら、基本的に株価は上昇波動に入っています。逆に200日線より下に位置していると言うことは…基本的に調整過程にあるのです。 

楽天の週足と乖離推移

株価は上昇波動、下降波動を繰り返しています。乖離が開けば、当然の事ながら…乖離調整を迫られます。何れ時間がその乖離を埋めます。上方乖離なら株価が下がるか…。時間の経過を待って…その乖離を埋めることになります。 今の楽天は26週線ですが、約30%も乖離が開いています。通常は、間もなく乖離調整を余儀なくされます。 

そこで有効な活用として…過去の株価データの活用が浮かびます。過去に、さかのぼって最大乖離率を調べれば…その乖離度合いに達すれば、概ね…時間の問題で乖離調整が起こると思うのが自然の考え方でしょう。でもいつもそうですが…例外も必ずあります。そこで一番人気の楽天の過去の株価波動を調べましたが、イマイチ…空売りの自信はありません。 理由は相場が休んでいる期間が長かったために、かい離が開いてきたからと言って相場が疲れているとは感じられないからです。

このケースでは、現時点での危険度は…まだ、かなり高く感じます。相場が若い為ですね。基本的に上昇局面が週足で長く続き、最後の局面で立ち上がれば…勢いが落ちたのを確認して、空売りをすればかなりの確率で…空売りは成功します。相場が長く続いていれば…どんなに良い材料も織り込みの可能性が高いからです。しかし楽天のように、昨年の夏から始まった相場は、まだ若く…しかも上昇期間はまだ1年にもなりませんから、危険度が高いと思っても良いのでしょう。目先なら兎も角、本格的な空売り対象にはなりません。

サンバイオの週足推移

データの活用も…やはり経験値が、ものを言うようです。逆にサンバイオを観ると分かります。(あまり良い事例が思いつかなかったために結果論です)サンバイオの相場は基本的には、2016年4月からスタートしているのでしょう。そうして…1年半の休憩を挟み再び活動し始めました。相場サイクルの逆金融局面入りした時点の再活動です。

最初の下値ボックス圏の高値揉み合いの形が下値を切り上げる右肩上がりになっており、この形は高確率で急上昇するパターンの一つです。そうして見事に立ち上がり…半年以上、およそ10か月間の休み、再び高値圏の揉み合いになっていますが、前回に比べ明確な下値の切り上げパターンではないから少し弱いと思われますが、その揉み合いを抜けて急騰相場に突入しています。この局面は既に好材料が飛び出して人気化している局面ですから、上昇期間と言い、急伸場面入りして出来高の増加を待って空売りの場面ですね。でもこの銘柄が貸借かどうか…分かりませんが、どの銘柄もこんな形で相場が終ります。

たぶん…サンバイオが最高値を抜くことはもうないでしょう。基本的には終わっている株です。値惚れから、買っては駄目な事例の代表的なパターンの一つです。基本的にこんな株は戻りを売れば、何度も利用できます。チャートもパターンは様々な形がありケースバイケースです。株式市場には「罫線書き、書き、足を出し…」だったかな?そんな格言があります。要するに株式投資は絶対に大丈夫だと言う事はありません。常に魔坂、真坂、まさか…の事態が起っても、大丈夫な体制作りで臨むことでしょう。

本日はこの辺で…チャート論の希望が多いなら、原稿もその方向性を採用します。皆さんからのご要望もお待ちしております。明日から「令和の相場」です。基本的な流れとして長かった「失われた時代」の平成が幕を閉じ、これから実力本位の名目時代が来ます。

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