何故、相場は仕手株環境か?

どうも色々なニュースを読んでいると…早期に貿易摩擦が解消する期待は望み薄のように感じています。習近平氏は来年の大統領選を睨み…時間闘争を狙うのでしょう。そうすると株価は下がりますからトランプ氏は慌てます。カタルは5月8日の時点でNY市場の週足を観て、チャート上はもう少しボックスの時間調整が必要と述べました。イメージ的には…あと半年程度の時間はかかると思っています。そのNYダウのチャートを掲載しておきます。

NY市場の動き

でもどんなに米中間で揉めても…昨年のクリスマスショックのような下げにはならないでしょう。何故ならFRBのスタンスが違います。 昨年は逆金融相場での米中貿易摩擦圏です。でも今はFRBのスタンスは物価動向が上がらなければ、金利を下げようとするでしょう。この米中貿易摩擦は心理面で投資活動に多大な影響を与えます。本来なら設備投資を実行しているタイミングでも様子見をします。この影響は秋頃には鮮明になるでしょう。

カタルは当初、今年9月頃、つまり秋にも米国金利は再び上昇して3%台に乗せるだろうと…ゴルディロックス相場の延長論を考えていました。でも混迷する米中協議は中国の国家体制の本質にかかわるもの。国家至上主義と言うか…共産党の命運を握る問題です。

自動車販売動向などを観ると、中国は完全にこれまでのやり方が通用しない段階に入って来たようです。この米中協議で中国国内への外資導入が止まり、逆回転している様子が窺えます。元安は、なにも意図したものではなく、これまで投資した外資が中国国内から撤退し、労働賃金の安いアセアンに工場を移転している現象も加味されているのでしょう。

この動きは以前からありましたが、貿易摩擦で加速しているようです。中国国内では工場を売り出す動きも多いようです。その為に失業率も高まりつつあります。あまりデータがないので此方のコラムが参考になるでしょうか? 少し古いニュースですが…此処ではイメージを持ちましょう。

何故、カタルがそう考えるかといえば…なかなか自動車販売の減少は改善しないからです。この販売台数の推移は景気状況を端的に表しています。車は消費財の中でも大きな買い物です。折角、中国は金融相場の幕開けか?…と思ったのも、つかの間の宴です。

仮に本当に6月のサミットで米中のトップ会談が実現し、問題が一気に解決されれば話は別になりますが…欧州はトランプ路線に反対するところが多く、中国はそれを利用しようとしています。既にイタリアは一帯一路の切り崩しに遭っています。EUの財政規律は厳しいのです。そこに…MMT理論が登場しており、既に米国もこの方向性にあります。

カタルはチャート論から見て、6か月ほどの「時間」が必要だと言う前提で…このような発想を展開しています。

一方、トランプ政策は、間違っているとも思っています。ファーウェイのコストパフォーマンスは他を圧倒しており5G時代を考えると利用した方が人類の為になると思っています。覇権と言う考え方は古いと思っています。そうして貿易赤字云々と言う考え方もしっくりしません。

カタルは既に物の時代は、終わっていると感じて居ます。インターネットは便利なツールでドンドン進化しています。トヨタを考えると分かります。カタルは貧乏生活になり車を持たない生活になっています。都心はタクシーが使えますからね。交通手段も豊富です。でも金持ちなら高級はスポーツカーを買いたいと思っています。あまり運転は好きではありませんが…たまにはオープンカーで風を切るのも良いでしょう。

日本も自動運転車の登場までの繋ぎで…ウーバーを認めるべきだと思っています。地方の生活は車なしでは考えられません。あと10年程掛かるのでしょう。簡単にシェア―出来れば便利です。カタルはものに対する価値観がドンドン廃れ…豊かな時間に対する消費が増えると思っています。もし専門家が美術の展覧会などで見どころを説明してくれば、その時間はより豊かになります。最近の美術館はその方向性にあります。

なんでもそうです。競技場でも選手のこれまでの成績とか…話題のニュースが完璧に見れるなら、サッカーも野球もどんなスポーツも、より一層楽しめます。カタルは毎日株式レポートを書いています。カタルなりに…今の相場の見所を語っているつもりです。ソニーが自社株買いを発表して人気になっていますが、基本的に、このような銘柄は今の相場環境に合いません。自社株買いがなければ相場にはならないでしょう。相場は混迷すると思っているから、仕手株候補の銘柄を選別しています。相場環境は良くないと考えている為です。

もともと相場環境が良くなければ、大型資本の株は上がりません。仕方ありませんから小型の仕手株を手掛けることになります。要するに相場環境により、銘柄選別も変わる訳です。景気循環によっても銘柄選別は変わります。サンバイオの相場が終ったもの景気循環から見て解説できます。でもカタルは昨年の春に小野薬品を一時的ですが選別しました。あの時期が、最終のバイオ株の選別期じゃないか…と思っています。

参加人数がドンドン減りますから…大きな相場は期待しづらいのでしょう。IRNETの閲覧者数からも、今の相場環境が分かります。難しい相場だから、素人はついてこれない訳です。なかなか人気株は生まれません。今、仕掛ける人は余程の資金力がないと成功しません。逆説的に言えば…今、相場を創れる人は大儲けが出来ます。

例えば千代化にしましょうか…決算短信を観て下さい。まだ四季報にも数字が反映されていませんが。前期の赤字は2149億円で一株当たりの赤字額はなんと830円です。この為に株価は再び360円台から280円台に落とされています。

でも今期予測は60億円の利益で、一株当たり23円予測です。でも営業利益と経常利益は120億円なのに…おかしいですね。何故か? 

千代化の業績推移

だって2149億円も赤字計上をすれば、しばらく税金を払わずに経常利益がそのまま利益計上されるはずです。だから一株利益は40円前後でしょう。でもこの発表数字も控えめに見えます。過去の決算データを載せておきます。

千代化の過去の動き

そうして株価チャートも、ついでに載せておきます。チャートを観ると分かりますが過去の実績値では600円から1200円台の往来相場に見えます。もともと千代化は日経225の中でも仕手性があります。カタルは現在2009年からの相場の連想を考えています。もともと三菱グループは結束力の高いグループです。確かに今回の2000億円の規模の損失は債務超過に陥れる水準ですから痛いのです。

相当、堅く見積もったと言うか…今期分の費用を押し込んだと言うか…。あるいは契約の条件がどうなっているか…カタルは詳しく知りませんが、ひょっとしたら、戻ってくる可能性のある分のお金も損失計上したのではないかと…推察しています。

そうでないと不自然です。本来、前期分の損失は1000億円ラインだったのです。いくらなんでも…いきなり2000億円に膨らんだのは、何かマジックが存在するのでしょう。

契約上は、その損金は他社分の可能性があります。でも裁判に負けると、その損失が現実になる為に…事前に引き当てた可能性もあるんじゃないかと疑っています。三菱らしい堅い見込みのような気がしています。

この辺りは時間の推移を待たないと…ハッキリしないのでしょう。だから何処かで明確になると一気に株価が暴騰するシナリオが存在するんじゃないかとも…考えています。カタルは決算書を丹念に読んでないし、調べてもいませんから、今の所は、カタルのこの推察は、たんなる勘に過ぎません。でもカタルは2009年の相場を実際に体験しています。あの時は凄かったのです。あっという間に株価は倍増しました。その二の舞を当て込んで山を張ったのです。

このように…株と言うのは時間が経過しないとハッキリしないものがあります。でも山が外れても…一株利益が23円から40円程度でも、納得の現在株価です。だから下値があれば粛々とお金が続く限り…買い続けるつもりです。相場は先が見えないのです。でも時間の経過で好転するケースも、悪化するケースもあります。要するにケースバイケースです。それでは本日は、この辺で…お終いです。



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