相場は「方向性」を買う

最近は日経新聞からのヒントが減っているように感じています。たぶん…グローバル化が進展しており国際的な動向、特に米国金融への関心が強いためだと思っています。日経新聞はあまり「的を得た」指摘をしていません。だから日本の経営者の資質が悪いのでしょう。

「スチュワードシップ・コード」から、東芝の株主総会の話題は大きく取り上げていません。みずほグループとブラックロックの持ち株増加の意味は、経産省と東芝の癒着の話が背景にあるのでしょう。総務省と東北新社ばかりが話題になっていますが…メディアは本質を歪めて、世論を誘導しているように感じています。同時にここでは…「ESG投資」の意味を理解してないと東芝の未来の価値が分かりません。

コロナ感染の話は、「医療体制の不備」を浮き上がらせました。何故、カタルが「グロームHD」(8938)に高い関心を寄せているか? 

自分が年を取ってみると分かります。カタルは一緒に暮らしている89歳のおばあちゃんが総入れ歯になる事件があり、年を取ってからの治療はしたくないと思い…今回、小さな痛みを切っ掛けにして、歯の総点検をしてもらい、未来の予想される症状に対処して、インプラント治療を選択しました。

更に、尿酸値の高まりを放っておいたら…痛風発作に見舞われ、あの痛みは経験したものでないと分かりません。だから仕方なく尿酸値を下げる薬とコルステロール値が高いので、それを減らす薬を飲み続けています。中性脂肪も高いのですが…様子見です。しかし…既に脂肪肝ですからね。年を取ると至る所…不都合な部分が露呈します。当然、支払う医療費は上がります。

この経験から、これから日本は「団塊の世代」がようやく「要介護年齢」、つまり75歳以上がドンドン増えるわけです。社会保障費の増大は明らかです。

故にカタルは介護の「ツクイ」(2398)は訪問介護で日本第2位ですから…成長株の位置づけで、株を推奨しました。しかしニチイ学館と同じくMBO、ツクイはTOBですが…非公開になりました。何故なら、都合が悪いからです。携帯電話の通信と同じで…未来は「もうけ過ぎ」批判に晒されます。

その75歳以上の実態を考えると、グロームHDのような「効率化」概念を、もっと進めないとなりません。カタルが「エムスリー」(2413)に注目したのは、いつの時代だったか? とうとう株価は、一株利益が40円~50円程度の会社ですが、株価は1万円台を付けて驚きますが、この売り上げ成長率を観れば…理解が出来なくもありません。

今回のコロナ感染で、分かったことは…我が国の医療体制は村社会そのもので…非常に遅れている業界だという事です。だから今回のコロナ問題での逼迫を、切っ掛けにして業界の改革が必要でした。しかし…メディアの視点は違います。政府の対応批判に、問題をすり替えて報道しています。ここが問題なのです。

全てがそうです。

何故、ゴーン事件が起こったのか? その背景を知る必要があります。ソフトバンクの朝日放送問題も、ライブドアのフジテレビ買収も…背景があるのですが、問題をすり替えて村社会を維持しようとしています。コメの価格問題もそうですよ。パイオニアの指名解雇問題が起きた時に根底の原因を考えないから…失われた時代になり1992年から2015年の電通問題で、ようやくヤマト運輸の賃上げになりました。

株式投資も同じですよ。表面上の株価だけを見て、ワイワイガヤガヤ…。そうして的外れな報道を繰り返すメディアのあり方が問題なのです。

メディアは視聴率ばかりを追わず吉本興業化せずに、社会体制を何故、真剣に考えないのでしょう。

国民からユトリが消えたから、振り込め詐欺のような弱者のねらい撃ちです。何故、こんな卑劣な犯罪が起きるのでしょう。デジタル貨幣に移行させれば、お金の流れが瞬時に追えますから…直ぐに犯人が明らかになります。何故、急がないのでしょう。もう何れ…決まっています。

馬鹿ばかりが上に居ます。医療の無駄が至る所に存在します。高額な医療装置を効率的に利用する仕組みの構築が「グロームHD」の概念です。赤字医療法人からの救済がグロームの「企業理念」ですね。だから何れ…株価は1万円でしょう。金子さんの夢が実現をするかどうか…まだ「いばらの道」です。ですが…株式投資と言うのは、「方向性を買う」投資が正しいのです。

この方向性が、今の国際金融界の焦点です。

コロナ禍で…ジャンジャンお金を刷りまくり、世界中の中央銀行がジャブジャブの資金を提供しています。だからテスラ現象も、カタルが毛嫌いしているビットコイン相場も…更に使用目的を決めないSPAC(特別買収目的会社)などに資金が集まるのです。

明らかに行き過ぎの現象だと思っています。故に0.5%から1.5%に米国金利が上昇を開始したのです。コロナの終息は語弊があるからもしれませんが、この改善を見て…早速、次のテーマに市場の焦点は移行しました。

雇用統計値が予想以上の改善を示し、金利は日経には1.62%となっていましたが、チャートを見ると高値は1.599%にしか見えません。しかし…やはり1.540%-1.626%のレンジになっていますから、日経報道が正しいのかもしれません。何故…僅かな利回り変化に、拘るか? 先日の高値が1.614%だったからです。

まぁ…良いか。カタルのシナリオの中にドルと言う基軸通貨の崩壊の話があります。デジタル貨幣化が進むとどうなるか? 

日本は既に…米国より中国との貿易額が上回っています。もう修正は出来ませんよ。今の日本政府に、このような問題を処理する能力はありません。

いくつかの未来のシナリオが考えられます。ですが…一度は、インフレの可能性を試す確率が高いと思っているのです。理由はチャート論もあります。

米国10年債の長期チャート(月足推移)

米国金利は1981年の15%時代(15.84%)から、一貫して長い期間、下落を続けています。ですが…カタルの勘と言うか、何というか…シナリオの中にこのトレンドが変わるシナリオが存在します。このトレンド転換が始まった可能性が高いと思っている訳です。ドルの基軸通貨問題は、何れ、必ず話題になります。

トランプ政権の誕生は、何もフロックではありません。「未来の布石」だろう…と読んでいる訳です。同時に、ここでは「ベーシックインカムの世界」の選択もあり得ます。

あまり未来図を描くと、膨大な説明資料になり、面白くないのでここまでにします。

要するに未来の選択肢は非常に多く存在し、どのシナリオを人類が選択するか分かりませんが、あり得るシナリオの一つを紹介したわけです。何故、カタルがポイントとして3.248%と5.316%を示したか? 前の二つの山を越えるトレンド転換の事も視野に入れているからです。

まぁ当面は5年平均の1.965%程度が焦点になるのでしょう。たぶん…市場はここを狙っています。お金は暴走し…FRBの態度を試さないと次のステップに歩めません。

こう書くと…馬鹿なイナゴ族は「株価下がって大変だ」…と先走りますが、金利上昇は必要不可欠の関門であり、順調に景気が回復途上にあることの証です。悪戯に怯える必要は全くありません。

だから日本株は強いとも言えます。内部留保は「天文学的」と言う表現はオーバーですが、メディアの清貧思想の浸透により、日本は健全です。参考のレポートを掲げておきましょうか…。あまり掲げても、読むのは大変ですから、こちらが一番良いかな?


5-Year Breakeven Inflation Rate の推移

この記事を理解するためには…「5-Year Breakeven Inflation Rate」を理解しないとなりません。ブレークイーブンインフレ率の解説はこちらが良いでしょう。更に金利動向はこちらのサイトからいつでも把握できます。カタルはこのサイトのグラフを利用しました。

今日はヒントだけですが…非常に需要な焦点ですから、証券マンはこの背景を理解しておかないとなりません。関連サイトは10ほどあり…カタルはいくつかの資料を読みました。賢い投資家を目指すのも大変です。

これだけ努力を続けても、未だに…穴倉生活のままです。何時になることやら…ケセラセラ。これから会員向けのレポート書きますが、深夜の更新になりますから明日にでもお読みください。



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