時代投資(淘汰の時代)

カタルは「ユニチカ」(3103)のリストラが「ようやく始まった」と思っています。この出来事は日本の転換点の「象徴的なニュース」に見えるのです。


「ユニチカ」(3103)の 月足推移

過去、いくつかの歴史的な転換点を、カタルは実際にあった事件などを「分岐点」と捉えて語って来ました。「パイオニアの指名解雇」や「日産自動車、マーチのタイへの生産移転」など…

カタルがいつも述べている「市場の整合性」を理解するには、高い「感応力」とは、あまり言わないようですね。普段から時代の観察を続けて…その流れを「敏感に感じる力」を意味して、この言葉を使っています。他の言い方としては…観察力では、観る力だけだし、その時代を「感じない」と駄目ですからね。

「心に響く」…出来事が象徴的な「ニュース」になります。

日本の凋落は、「バブル」を育んだ…政策の失敗です。「プラザ合意前」に、手を打つべきでした。でも「なし崩し」的に…何の準備もなく「混乱の時代」に入り、目先である…小手先の「弥縫策」(表面だけを取り繕うと言う意味)を用いたので、バブルが発生したのです。これは「人為的なもの」です。日銀総裁の澄田は「大馬鹿もの」なのです。それに続く…三重野も同じです。何故、能力のない人間が、上に行ける社会か? 村社会論の欠点です。

まぁ実際は1985年のプラザ合意前からですが…この混乱の「実質経済成長」を余儀なくされたのは、「時間軸の経過」を待って…日本国民全員が、その覚悟を決めて、新しい時代へ対応する時間なのでしょう。これが「失われた時代」の正体でしょう。結果は分かっていますが、誰もが、やりたがらないから…問題を「先送り」します。成田時間です。そうして…最後に追い込まれて、「仕方なく」本格的な対処が始まります。これが「村社会」の総資産経営の行く末なのです。

最近の「セブン&アイHD」(3382)が、日本時間の改革(成田時間)では、持たないからカナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収提案を受けたのです。それを「切っ掛け」にして「慌てて」一気に「時間軸」が早まっています。この違いが「総資産経営」と「ROE経営」の時間差です。「日立」は時間を掛けて…構造改革を実施した立役者的な存在です。

批判を浴びた…黒田前日銀総裁は、これまで…誰もしなかった「禁じ手」の「ETFの買い入れ」を行い…「異次元の金融緩和」を実施しました。10年間です。構造改革の時間を創ったのですが、アホな経営者は、その環境に「また、甘えます」。そうして、とうとう…「淘汰の時代」がやって来ました。 「待ったなしの改革の実行」を迫られます。

「トヨタ自動車」(7203)の持ち合い株式の放出は、そういう事を意味しています。しかし2年前から「デンソー」(6902)は同じグループですが、先頭になって改革をスタートしています。

一連の「時代の流れ」は、全て繋がっています。この目には見えない「時代の流れ」を感じる心が、自分にあるかどうか…これが株式投資で成功する「肝」でしょう。時代に合わせた「投資」です。

カタルはITバブルの時に…時代は「ようやく変わる」と思ったものです。

でも結局、駄目でした。また「振り出し」に戻されました。全ての企業ではありませんが、あのバブル株価の水準を保つ企業があります。「ソフトバンク」(9984)は、今も…「ITバブル期」の高値近辺でしょう。高値が198000円ですが、その後、株式分割の実施で持ち株は18倍ですから…約11000円程度です。「ヤフー」(4689)は一時、ITバブル期の高値を超えたのですが、最近は…約半値かな? 「光通信」(9435)は、241000円に、遠く及びません。

あの時も「チャンス」ですが…時代は、大きく変化せずに混迷を続けます。

そうしてリーマン前の2003年からの「飛躍期」です。これはバブル期の不良債権処理が完了した時期を起点にしています。だから…三菱UFJの高値は1950円を付けますが、未だに、その株価は抜いていません。1859円まで回復していますから、今「一歩」なのです。もう一度、やり直しでした。

この時は、金融庁が「バブルのトラウマ」に怯えて、「過剰な清貧思想」を、世の中に、ばら撒きました。だから「厳寒の時代」を、再び迎え…日経平均株価は2008年に1万円を割れて…6994円を付けます。でもそこから数年間は「底這い」の動きです。

日経平均株価の月足推移

そうして安倍政権が誕生して「アベノミクス」です。意見の相違はありますが、成果を挙げたので…時間は掛かりましたが、今年初めて…34年ぶりに「バブル期」の最高値38915円を抜いたのです。

みなさんは、カタルより、ずっと頭の 良い人達ですから「また始まった」…「同じことの繰り返し」が…と思うでしょうが、今の時代を知る為には「時代の流れ」をちゃんと把握してないと…未来も読めないのです。カタルは時代投資を謳っています。時代をラッセルする企業に投資すれば、たった「一銘柄への投資」で充分なのです。同じ銘柄を売ったり買ったりして、投資額を調整して増やしていけば良いですね。1年間で2倍程度になるなら…それで充分なのです。

「キャノン」(7751) の日足推移

例えば…カタルは「国内回帰」が始まっているとして、その代表的な銘柄の「キャノン」(7751)を取り上げました。でも皆さんは「継続した売り買い」をしてないでしょう。カタル自身もそうです。でも結果を観ましょう。ようやく…「ナノインプリント」が開始です。

「リクルート」(6098) の日足推移

「リクルート」(6098)には、少し…劣りますが、普通の株価上昇はこんなものなのです。でもカタル自身は「野村証券」(8604)も継続して…掲げていますが、自身は「ジェイドG」(3558)のような…もっと高い変動率が期待される銘柄の方が好きです。たぶん株価は1万円を大きく超えると思っています。

「デンソー」(6902)は、まもなく…というより「来年の後半」かな? 

本番は「再来年」だろうと思いますが、同じような展開を歩む事でしょう。別に、今なら「NTT」(9432)だって、なんでも構いません。何気なく…掲げている銘柄の中から、「ヒット株」も、多く…誕生しています。これは「時代背景」を考えた…投資だからです。

冒頭の淘汰の時代に話を戻すと、この「ユニチカ」の失敗を読むと…如何にも日本的な企業だと思います。石炭の「夕張」は…カタルが現役の頃に市場から消えました。今、「海に眠るダイヤモンド」と言うドラマで話題になっている「端島」と言う…通称名は「軍艦島」の「三菱鉱業」の今は…「三菱マテリアル」(5711)ですが、その歴史は面白く…「紆余曲折」を経て変貌しています。此方がおもしろいかな? 

参考にはマテリアルの「IRサイト」もどうぞ…。

総資産経営は、「みんなで仲良く」…現在の「雇用」を守ろうとしますが、基本的に時代変化に付いて行けなければ「業態に拘らず」に…変化しなくてはなりません。最近は「分断の時代」と言われて…政治は混乱しています。

フランスも韓国も…イギリスもドイツも米国も全て同じです。日本だけが「別」ではないのです。カタルは「淘汰の時代」でもあると述べています。その象徴的なニュースが嘗て…誰もが、憧れる名門企業の「ユニチカ」の変身です。まだ計画が始まったばかりですから、株は買えませんが、「持っていても」面白いかもね。

「儲ける」と言う概念を、度外視して、時代を「楽しむ投資」です。「日産東京販売」(8291)は、親会社の日産が「妥当な株価」で「買い取る」変化になるかもしれません。最近になって…再び「新興株」に変化が訪れています。皆さんに、分かるかな?

「ネットフリックス」 (NFLX)の週足推移

今日の日経新聞にはこちらの掲載記事がありました。先行する米国では「ネットフリックス」(NFLX)の株価が1000ドル目前です。単に…ネット販売の「アマゾン」(AMZN)の株価も同じ傾向です。

「アマゾン」(AMZN)の 週足

この意味は「BASE」(4477)を持っている人は理解できるかな? 「ジェイドG」は、まだですが…同じことです。単に時間軸のズレの話です。「時代投資の奨め」と言う本日の記事の真意を理解して欲しいと願っています。また…明日。



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