1/22

かたる:何故、東大法学部などの連中が、負け組になるのか? 不思議ですね。彼らと付き合った人は分かると思いますが…兎に角、異常に記憶力は良いですね。そうして理解力も素晴らしいのですが…残念ながら、応用力がありません。なかなか異次元の発想が出来ないようです。もともと…日本は今の中国同様に加工貿易で、米国の庇護の下で、戦後、急成長を続けてきました。このマジックの重要な要素が、資産増加効果なのです。土地資本主義と言う概念が過去の日本には存在していました。

先祖伝来の土地…と言う概念があるように、不動産の値上がりに対する神話が存在し、銀行は土地と言う担保があれば…通常は8掛けから7掛け程度の融資を実行してきたのです。ところがバブル期になると…この神話が崩れます。利回り採算が合わない融資が激増し、将来の値上がりを見込む120%貸しまで、登場する始末です。銀行を監視する筈の日銀も大蔵省も、誰もこの異常事態にブレーキを掛けることをせずに…むしろ、貸し出し競争を煽っていたようなものです。日銀は円高阻止に向け、金融緩和をしていました。

働いても買えない…高騰する住宅に対し、宮澤などの歴代の首相は、年数の5倍と言う基準を設け…年収を上げるのではなく、土地を下げようと税制を強化し、不動産向け融資も急速に絞めたのです。これがバブル崩壊です。猛スピードの列車が、急ブレーキを踏めば、中に載っている人間は投げ出されます。この反省が過ぎて…折角増えたマネーストックを…少し土地が上がると…収益還元法と言う適正価格でも、ブレーキを踏む体制になったのです。ダヴィンチの消滅は、そういう事ですね。この失敗事例の日銀の議事力が、先ごろ発表され、明らかになりましたね。福井総裁時代の話です。

カタルは、この失政で40億円を飛ばし…躓きました。当時は、知らなかったのです。失敗の原因を…。この失政に重なったのが米国発のリーマンショックです。日産マーチのタイへの生産移転は、この時期に起っています。続々と企業は日本を諦め、海外に進出します。もともと、生命保険など…の金融業は、インフレが成長の種になっています。生命保険が分かりやすいかな? 時代の変遷とともに…お金の価値は失われ、毎月入る保険料は土地や株などに投資され増えて行きますが、契約した時の補償金額は変わりません。故に時間の経過とともに成長を続けます。保険会社はインフレで成長したのです。決して経営が良かったわけではありません。

日本の官組織が道を誤ったのは…プラザ合意前ですね。当時、ファブレスやEMSと言う生産設備を持たない経営スタイルが誕生しました。TSCMの設立は1987年です。ホンハイは1974年の設立ですが、社名を現在の名前に変えたのは1982年ですね。そうして、プラザ合意が1985年です。つまりこの時期に日本はグローバル展開をすべきだったのです。国のモデルチェンジを、図らねばなりませんでした。しかしその後も…構造改革をせずに、固定資本形成で、乗り切ろうとします。公共事業投資を乱発した時期に、国の借金は増えました。無駄な投資をやってきたのです。90年代の話です。この時期に国の借金は激増します。

今の中国も…当時の日本と同じように分岐点に位置しています。馬鹿は中国に公共事業投資を求めています。確かにまだ中国は社会資本の整備で…効率が上がるかも知れません。内陸部の開発が、どの程度なのか? 一帯一路の構想は、昔のシルクロードの復活ですね。東南アジア圏の東西回廊のような物で…必要なのでしょう。中央アジアなどは大きく遅れていますからね。僕らは一応、先進国に属する人間なので…BRICsの高成長が一巡した今、成長の谷間のような立ち位置なのでしょう。金融デリバティブの発展で、本来は成長する資金がなかった中国などの共産国家にも、資金が流れ…成長し、今は端境期に位置しているようです。でも、もう直ぐ…インドの需要が、中国に加わります。原油安は一時的な現象でしょう。

カタルは先進国への「揺り戻し現象」が生じるとして、今も、アークに対し、関心を持ち続けています。行き過ぎた空洞化現象があると考えていたのです。だって軽自動車のような大衆車が生産移転ですからね。いくら人件費が安いと言っても…輸送費などを考えると無理があります。だから円高修正が始まって時から、アークに注目していました。中小企業の親分ですからね。過去、1万円台の株価がありました。この会社も官が関与し強引に分解して立て直したことになっています。

でもこんなやり方は、誰でも出来ますね。鐘紡もそうです。何故、カタルがシャープの再建に際し、市場原理に任せるべきだと述べているか? 折角、ホンハイが手を挙げてリスクを取ると言っているのだから、彼らに任せればいいのです。それを…自分達の村論理でしゃしゃり出て来て、奉加帳を押し付けようとしています。銀行は監督権の中で泳いでいるから…従わざる得ません。でも、そろそろ日本は変わっても良いですね。安倍政権下なら…ひょっとすれば、市場原理を認めるかもしれません。故に、ホンハイがシャープに対し、TOBを掛ければいいのです。その時に安倍政権の真価が問われます。

あの時に、日本空港ビルを持った外人ファンドが世間から責められ…、政治家は、外部資本なんか必要ないと豪語したから、「失われた時代」が長引いたのです。結局、市場原理を認めたから、年金基金が株式を保有する事になったのです。未だに、株が下がるとGPIFの運用額を増やした安倍政権が責められますが…おかしな論理ですね。株安の原因をただし直すのが…政治家の役目です。馬鹿な政治家が居るものです。株が下がるから運用者であるGPIFの運用方針を責めるのは…お門違いです。日本株が5万円、10万円になるためには…自分達は、何をすべきか? それが…政治家です。下がったら、自分自身が、先ず、株を買い、買い支えるのが…当たり前ですね。政策官僚が、何故、株式取引を責められるのか? おかしな話です。

何故、メディアは、正論を述べないのでしょう? 株は危険だ…と誰が決めたのですか?誰が考えても…みずほに預金(0.2~0.3%)をするより、みずほ株を買った方が利回り(3%)は良く安心ですね。7円50銭とすると…20%の税金を払っても手取りは3%になりますね。預金する馬鹿が居るから…困ったものです。世の中は、自分の頭で考えて…行動するものです。悪戯に…メディアの言動などに怯えることはせずに…自分で考えなさい。

昨日の三菱UFJは、今回の急落で…2度目の1億越えの出来高です。誰も分岐点などは分かりません。しかし出来高推移は綱引き状態を示す目安です。強弱感が対立するから…出来高が膨らみます。サウジが、まだ売る株を持っているかもしれません。だから少し欧州筋から売り物が出ると…途端に腰が引け…、先物を売る目先筋が、混乱に輪を掛けますが…、物事には…なんでも道理があります。基本的な論理があるのです。

日銀の限界論がありますが…馬鹿ですね。日銀は、なんでも、できるのです。上場リートの利回りを2%程度まで、全て買えばいいのです。異常な食品株などのPERを見るとETF買いは、論理が合いませんから、PBR1倍以下の株や、配当利回りが2%以上のものを、全て買えば良いですね。幾らでも方策はあります。これでも期待インフレ率が高まらないなら…実際に日銀が、メザニン投資に乗り出し…需要を自ら作ればいいのです。幾らでも方策はあります。

カタルが、ケネディクスに期待を賭けたのは…スマートコミュニティーへの社会資本整備です。例えば…電子カルテの整備の為に、リース業に乗り出しても良いのです。初期投資が大きく、二の足を踏んでいる個人規模の病院は、たくさんあります。クラウド環境を整備し…CT画像などを共有し、専門家が僻地の経験のない医者を助け…遠隔地でも判断すれば、誤診率は下がり、無駄な投薬もなくなります。社会貢献もできますね。「電子カルテ」リートを作ればいいのです。お金はいくらでも集まりますね。今の金利なら、5%になるならいくらでも集まります。何も、ホテル建設だけではありません。

コンセッションは、無限の広がりがあります。…再生医療の現場に、量産工場を提供しても良いですね。市場原理の適正金利が一般化し、アッと言う間にスマートコミュニティーへの世界が誕生し、日本株は10万円を駆け抜けます。そうして宇宙開発に乗り出せばいいのです。先進国は…このような金融デリバティブ機能を利用して…さらなる成長が出来ます。

馬鹿な連中が多く、困ったことです。日銀が日本株を10万円まで買って、誰が駄目だと決めたのですか? 期待インフレ率が生まれ…みんながハッピーに前向きな生活が出来れば、それでいいじゃないですか。ドンキホーテで、問題になっているブラック企業と言う言葉なんか…消えますね。賃金が安い介護も、バス業界も潤い、ユトリが誕生します。バブル期は、ブラックなどの…名称はありません。都庁と言う遺産が生まれるのです。バブルが悪いって…一体、誰が決めたのでしょう。崩壊しなければいいのです。高級感が一般的になれば…大衆になりますね。みんなが1000万クラスの車に乗るようになれば、良いのです。今のように100万クラスの軽自動車を買うようじゃ…。何処が、バブルなの? サッパリポンですね。賃貸料を上げれば…スマート都市対応した商業ビルを開発する費用が、どんどん出ます。

期待インフレ率が、人々の行動を前向きに高めるのですね。いい加減に…貧乏人根性の「もったいない」と言う清貧思想は、止めましょうね。さてカタルの事前予測のように…日経新聞でも、追加緩和の文字が躍って来ました。この円高局面でやらなければ…一体、いつやるのでしょう。既に、あらゆる指標は、前回の追加緩和時より悪化しています。つまりインフレ目標は…既に、失われているのです。

黒田さんは、保身の村論理人間なのでしょうか? 真価が問われます。今回、追加発動して…無駄になっても良いのです。また、やれば、いいだけの話です。日銀だけが、無限に追加できるから「ラストリゾート」と呼ばれているのです。果たして、株価は、この市場の願いを感じるかどうか…。値動きを見ると、やはり、いちごではなく…ケネディクスのようですね。果たして…市場の評価は如何に…。シャープと共に、注目される焦点です。

シャープの次の展開は、正式にTOBを掛ける段階です。本日の日経新聞の一面は…アドバルーン記事です。観測記事ですね。相手の出方を窺う政策筋からの要請による報道でしょう。550円の払い込みの約束を反故にした郭台銘董事長って…、一体、どんな人なのでしょう。この問題は、安倍政権の元秘書官の柳瀬唯夫(現経済産業政策局長)氏などの動向にも、左右されるのでしょう。カタルは市場原理下での…「TOB」と言う公平な形での決着を望みます。水面下の談合による村論理の適応は、新しい時代に相応しくありません。それでは…また明日。今日も…400円、395円を買いました。今回は当たると良いけれど…、ハズレばかりじゃ…、読者に嫌になるからね。当然、シャープも買っています。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

IRNET

本サイトは、「今日の市況」(月~金)、「株式教室」(土)、「コラム」(日、祝)をほぼ毎日発信しています。

2024年12月
« 11月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

過去のIRNET

広告

株式投資関連の本



連絡先

kataru at irnet.co.jp
(at をアットマークに変えて送ってください。)