「会員レポート」を書きながら…改めて「経済指標」の事を考えています。その中で最近は賃金の「名目賃金と実質賃金」が話題になっており、メディアはいつも「実質値」を話題にします。カタルはどんなケースも「自分の頭」で、物事を理解するように努めます。株価に対する…「謎」は深まるばかりです。
本来、水は高い所から低い所に流れますが、お金は金利の低い所から高い所に流れる筈です。つまり金利の比較感で「お金」が動くはずです。
だから配当利回りが高い所に、低い所からお金が流れます。ところが、一概に…配当利回りが、高い会社が「高評価」されるか?と言うと…「PER」などの稼ぎ出す力に対する市場の企業評価は、低い評価なのです。多くの高利回り株はPERの評価は「10倍を割れる」のが多いのです。

一例を掲げると…「合同製鐵」(5410)などです。PERは5.63倍の評価です。
四季報を読むと「日本製鉄」(5401)系列と言う事で「日本製鉄」は(14.9%)の筆頭株主で…2位は自社株買いの会社(14.6%)です。借金は724億円程ありますが…自己資本比率は49.3%で、現金は243億円に表示になっています。この純資産が「当て」になるのかどうか…。しかし…その価値は一株当たり8997円だと言います。だから…PBRは0.4倍です。でも市場の株価評価は3715円なのです。配当は240円になっており、利回り表示は6.46%です。
此処で…相場が開始されました。
「日本製鉄」(5401)が、「USスチール」の買収を巡り…注目されます。朝方の気配値は、非常に高かったのですが…こんな時に「利食い」を入れないと「利回り株」は、なかなか…抜けられません。目先は「利食い千人力」なのでしょう。カタルは、長く…「日本製鉄」を支持していました。こんな時は「ポジション」を落とす…チャンスだと思います。改めて考えれば…良いのでしょう。
この株価の決定要素で、重要な点は「会社は誰のもの」?…と言う「問い」です。そこで…「チャットGPT」…いや、最近は呼び名が変わり…「Copilot」と名称が変わったのかな? その回答は…
「 会社の所有者については、さまざまな視点があります。一般的には、会社の法的な所有権は株主に帰属します。株主は資本金を出資し、その対価として会社の所有権(支配権)を持ちます。
しかし、会社は単に株主のものだけではなく、社員や顧客の視点からも重要な存在です。社員にとっては、会社は働く場であり、人生の一部とも言えます。一方で、会社の存在意義は顧客の利益を叶えることにあるため、「会社は顧客のもの」と考えることもできます。
さらに、会社は社会全体の一部として機能しているため、「会社は社会のもの」と捉えることもできます。経営者の考え方や企業文化によって、この所有の概念は変わることがあります。
どの視点を重視するかによって、会社の運営方針や経営戦略が変わるため、企業の持続的な成長にはバランスの取れた考え方が重要ですね!」と言う一般的な回答が、帰って来ました。
本当に「正しい」のでしょうか? カタルは経営者が「真剣に経営してない」日本を長く嘆いてきました。古くは、額面50円に対する「2割配当」発言です。
時価が1000円していても額面が50円だから、その2割の10円配当で「お茶を濁す」…経営者が非常に多かったのです。市場において自分達は「時価発行増資」をしても、自分達の順番になると「額面」を持ち出していました。「ヤマハ」(7951)が時価発行増資の最初の企業だったと記憶しています。そうですね。1969年の事です。でもカタルのサラリーマン時代(1979年から1989年)は、この考え方でした。

最近でこそ…「総還元性向」が上がっており「信越化学」(4063)のように…100%を超える企業が出てきました。稼ぐ以上に…株主に「会社の利潤」を分配するのです。前期(2025.3)の最終利益は5340億21百万でしたが…その配当性向は40%です。その上、更に「5000億円の自社株買い」をするというのです。だから…軽く100%を超えます。日立も80%程度の筈です。
寄り付きました。日本製鉄は3000円の株価です。今は2980円前後です。損をするなら売ることもないでしょう。どうなるのでしょう。メディアは「買収」と先走っていますが、実際は…まだ分かりません。でも「USスチール」(X)の株価は52ドル台でした。買収価格は、確か…55ドルの筈です。
何れ…時間の経過で「日本製鉄」は、もっと…高く評価されるでしょう。だって、黒字で配当をして居り「内部留保」を更に蓄積しているのに…何故、純資産価値の5028円を下回るのでしょう。明らかに、おかしな市場評価です。しかも160円の配当に対して、時価の3000円なら…配当利回りは5.3%です。もっと高い「評価」が、何れ…与えられます。

相場の話をしながら…この謎を解明するのは大変です。頭の切り替えが必要になります。まぁ、またの機会にしましょうか…実は、昨日の「GDPデフレーター」の事を考えており…この数字は、名目GDPを実質GDPで割るのです。カタルが、グラフ化したのは100を掛けていません。その方が分かりやすいと思いました。
何故なら、金利水準と比較しやすいからです。基本的に、この数値が1.1以上つまり110以上にならないと「本格的な投資」をするような…外部環境にならないでしょう。もともと…世界のGDPデフレーターの平均値は130前後です。米国は125で、EUは2024年第四半期で119.64です。これが世界の標準です。
それは「金利がある世界」では、その程度の「利ザヤ」がないと…「投資活動」が起こらないからでしょう。それを言いたかったのです。
過去の日本は、ずっと高かった筈です。今の日本は、急速に世界基準に変化しつつあります。だから、これから海外投資家が、日本への「投資を増やす」と思っています。基本的に、米国の資産は、世界に「分散される」のでしょう。直ぐに大きく動くとは思いませんが…徐々に時間を掛けて、株価評価も米国並みになって行くのでしょう。
今日は「3Dマトリックス」(7777)も…先日、買ったばかりの「タイミー」(215A)も下げられましたが…やはり買値の「1759円」だったかな?…その買値を上回っています。
既に「4%」以上の株価上昇です。材料が出た…「日本製鉄」(5401)は、4.84%の株価上昇です。まるっきり…規模が違うから、比較になりませんが、カタルが「過小資本株」を好むのは、「貧乏人」だからです。仮に、運用額10億円単位以上になるなら…やはり小さい会社より、「安定感」の高い…大型企業を選択するのでしょう。
つまり…「類は類を呼ぶ」と言う言葉が在りますが、カタルの読者は、みんな…貧乏人かも知れません。

でも今回の会員の更新で初めてメールをくれる方も居られ、改めて「もっと頑張らないと駄目だなぁ~」と思っています。皆さんの期待に応えねばなりません。最近は、何故か分かりませんが、一般読者も増えているようです。
でもカタルは、絶対に…「空売り」はしませんからね。だから「片手落ち」とも言えます。今は難しい場面です。色んな資料を読んでいると…「トランプ関税」による「コスト」増加を、全て…「米国民に科す」と言う企業は、少数派のようです。「トヨタ」(7203)なんか…卑怯な対応に見えます。依然、300万台の「生産体制」の維持を述べています。
このコスト増加を「下請け叩き」では出せませんよね。だって…最近は日本の「公取」は煩くなっています。だから…一般的な解釈として「世界全体の製品価格」が上がるのでしょう。広く分散して…そのコスト増加を回収すると考えるのが、一般的でしょう。
この動向が米国に出てくるのが、「6月~秋」にならないと分かりません。それに今は、株価が大きく戻った所です。「200日線移動平均線」から、株価が顔を出したという事は、みんなの「平均値」です。自分の買値が「市場価格」(200日線)より高い人は、上手く株価変動を利用して、自分の買値を「市場価格」に合わせないとなりません。
カタルは、既に「ジェイドG」(3558)の持ち株の平均価格は、今の市場価格と大きな「そん色」はない株価水準に訂正しました。整理と言うのは、この対応を、如何に早くするか? 今の「ジェイドG」の200日線は1592円です。「日本製鉄」は3135円です。

ここが標準ですよ。「タイミー」(215A)は、ようやく…200日線が産出される…上場期間になりました。今までは上場してから「日が浅く」…この算出が出来ませんでした。この200日線は1496円台です。
今の株価が1800円台になったのですから、上方乖離に、株価が位置しています。つまり「目先を拘る」人は、常に…株価が200日線より、上に位置している株価の会社を「売り買い」の対象にすべきなのです。
こんな事は「小学生」でも…わかる理屈です。
カタルは論理的な背景を説明して…「ジェイドG」の株価は、必ず…株価が上がると思っています。だって…このような成長企業の株価が、PSR 1倍以上に評価されない市場が「異常」なのです。「EBITDA」も「営業CF」も調べました。ただ今は「売上高営業利益率」の実績が、10%を超えないと…市場からは「正しい評価」を受けないと思っています。これが15%なら…PSRは一気に「2倍程度」の評価に、市場は変るかもしれません。だから5月の連休で、様々なケースを調べたのです。
正月に米国株の割高を、AI革命により「シンギュラリティ時代」と、こじつけましたが、やはり割高だった…と、「時間」が証明しました。「日立」(6501)は、良い会社ですが…カタルは、既に「グルーバル基準の株価」に修正されたので、カタル自身が、株を買う事はありません。
仮に株価が上がるとすれば「日立」自身が、もっと頑張って…更に高い利益を出すことしかないのでしょう。株価の考え方を、今日は語りました。そうして「大切な事」は、自分の買値を「市場株価」に合わせることです。昨年は、一貫して…その作業でした。だから、それまでの儲けを5000万円ほど、飛ばしましたね。まぁ、仕方ないなぁ~と思います。なかには「流れ」に負けず…頑張る株価もある事は、あるのですが…カタルには「見えなかった」のです。
板上のバランスを観ての「目先の鞘取り」も…嫌いではありません。もともと…スケベ根性が、丸出しの「下品な人間」です。でも、そろそろ…卒業式を迎えたいと、切に…願っています。もう棺桶が、直ぐ…そこに来ています。残された時間は余りないのです。読者の中で「若い人」は頑張ってくださいね。今からやれば、良い「投資家」になれます。
折角、「ネット」と言う…武器があるのですから、躍らされず…自分がネットを活用しましょう。世界は「色んな考え方」が在ります。また…明日。