12/11

かたる:先週来、おそらく目先のポジション調整と思われる売りに押され(裁定買い残などへの対応か…)、原油価格の下落から始まる一連の連想(流動性懸念)が、FOMCへの戸惑いと重なり、市場には警戒感が、若干、存在するのでしょう。でもよく考えれば分かる事で…原油安は消費国に恩恵をもたらし、流動性懸念も中国などの外貨準備は減っているとは言え、このペースで減り続けても10年以上も持つわけですね。加えて中国は貿易黒字なのです。まだ赤字ではありませんね。一部、ブラジル、南アフリカなどは、格下げリスクに怯えています。でも大きな混乱にはなりません。問題はロシアだろうと思いますが、此方は、まだ数年は余裕があると思われます。一体、何処に不安があるのでしょう。

11月の中国の自動車販売は250万台を突破したとか…政策支援がある為に、先買い需要との批判もありますが、PM2.5対策と低燃費効果はある訳で…効率化に向かいます。この数字はすごいのです。米国が好調でも年間に1600万台程度なのです。たった1か月の需要ですからね。中国は人口が多いだけに、政策が正しければ…凄い需要が存在します。原油安懸念と言いますが…もう直ぐですね。イランなどの原油輸出も再開し、早く材料が出尽くしになれば、良いのです。市況ものは…いつもそうですね。混乱がチャンスに繋がります。

偽りの景気回復と疑っている米国は、債券部門が中心だそうですが、金融機関のリストラです。これは今年初めからの一連の流れです。基本は規制ですね。自己資本比率規制などの締め付けが、投資のチャンスを奪っています。故に、カタルは来年、「ダリオ時間」が到来する可能性があると述べています。来年は、気を付けねばなりませんが…此処に来ての日本株に対する政策は、アクセルの踏み込み方が弱いとはいえ…本物の動きですね。的を射た政策が実に多いのです。

東証のスチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードの定着に向けての対応など…。日本は村論理の国なので、基本は、お上が音頭を取らないと民間企業は、なかなか動きません。持ち合い株に対するヒアリングの実施など…本物を目指す動きです。今回、金融庁は東芝の不正会計問題で、公認会計士も処分をするとか…。これは初めてじゃないかな? いつもカタルは金融庁批判をしていますが…公平への方向転換は大歓迎です。経営者の保身などではなく…真の経営者が育つなら、トヨタのAA株など…必要ありません。真剣に国際競争をすべきです。

日本は本物の投資家層が育ってない為に、指数によるブレが大きいですね。専門家のGPIFでさえ、パッシブ運用ですからね。今の市場程…パッシブとアクティブの差が大きな市場はないのではないかと思っています。食品株などPERが異常ともいえ、一方、PBR1倍以下の好業績株がゴロゴロしています。株の本質を知らないから、こういう現象が生まれるのでしょう。もっとTOBを促進させる市場にすべきですね。ケネディクスなど…TOBを掛けて、経営者を変えれば良いのです。そうすれば…良い会社になりますね。こんな会社はゴロゴロしています。ケネディクスは、まだ自社株買いをするだけマシか…。

カタルが、何度も引き合いに出す、ユナイテッドアローズの経営者は、一度、ABCマートから株を集められ…低く株価を放置する事をやめて、最近では、必要以上に自社株買いをして高株価を維持していますね。一度…懲りたからです。日本空港ビルディングの事件など…過去にはグリーンメラーに対する批判が、日本によくありましたが…村上さんやサードポイントなどの「ものを言う株主」の存在は、やはり必要なのでしょう。

此処で外形標準課税が出てきますね。昔の西武や今の楽天のように規模を拡大させ、意図的に税金を節税する企業の存在に、くさびを打ちます。日本は、規模の拡大をする時期ではありませんね。そりゃ、効率経営で世界覇権を狙うファーストリテイリングなどの売り上げ至上主義は良いのでしょう。でも柳井さんは一定の節度を持っています。今回は社債の発行だそうですね。

何故、規模の拡大ではないか? 理由は少子高齢化です。一人あたりのGDPを上げるためロボットを活用し、スマートコミュニティーへの道を早める必要があります。電子カルテなど当たり前、このデータを活用して…要らない投薬を減らせます。今までは手探りで…試行錯誤で試していた投薬を、患者の遺伝子に合った投薬データが揃いますからね。だからビックデータの解析技術も必要になり、昨日、2800円で打診買いをしたテクノスジャパン(3666)のような会社は、社会に必要になりますね。良いですか…何度も言いますが、時代の流れを考えれば…株が騰がる前から、既に上がる株は決まっているのです。問題は、その時期なのです。ケネディクスのように騰がるのは、確定しているが…タイミングが分からないのですね。

カタルは、今日はクラウドワークスを寄り付きに…、そうして更に620円で買い、下がると思ってなかったので…事前に指値を入れていませんでしたが、600円の株価をみて、この安値での指値買いも、更に入れました。実は昨日も引けに掛け、株価が下がってきたので、買っています。たぶんクラウドワークスも良い会社になるだろうと思っています。

だって時代は地方創生です。クラウド環境さえあれば…人間はもっと自然豊かな生活を送れます。高度成長時代のように…出稼ぎ労働者が東京をめざし、上京して働かなくても、良い時代が来ますね。そうすると…その需要を満たす産業が必要になります。企業と個人の働き手を結び付ける存在のクラウドワークスは、新しい産業を創設している訳で…応援する価値がある会社ですね。基本的にスマートコミュニティー絡みの有望株は、赤字でも1000円程度はするのでしょう。JTECも、007もそうですね。

物事の発想は、社会にその会社が必要かどうかです。最近、石油の会社が合併しています。東燃などの話をしています。化学業界もその中にあります。そうして製紙業界もそうですね。北越製紙は王子の提案を受け入れるべきだったのです。村論理の経営者ですね。あの時は既にグローバル化は決定している訳です。お山の大将が楽しいのかどうか…。だからスチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードの定着が必要なのです。労働生産性を上げないと、日本はやがて世界競争に負け、世界から馬鹿にされる国民になります。自己研さんは、いつも必要なのです。

最後に観察銘柄のアークは、最近、少し動きに変化が見られます。本物になるかどうか現時点では分かりませんが…、一応、昔からの観察株などで報告をしておきます。下値圏にある株はなかなか難しいのです。自分にやる力があれば…良いのですが、グリーなどもその口です。寝かせる覚悟がないと…打診買いも出来ません。一方、人気になっているパイオニアなどの高値圏に位置している株は、既に人気化していますから、相場の見極め次第ですね。今日の350円は買えたかどうか…。アイサンは一人旅を続けています。この背景は、来年に予定されているZMPの絡みが、存在するのかも知れません。基本的に自走車技術に資金を集める必要性があります。

「まもなく大型スターマインの打ち上げ開始でございます。皆様、6773の方向をご覧ください。」カタルの郷里の長岡は、花火が有名ですからね。

先日、郷里の知り合いが上京し、コメを頂き株談義をしました。彼も優秀みたいですね。不動産の商売で食っているようです。このデフレ下では10%に回る不動産がゴロゴロしており、中には地方だと、年率20%に回るものもあるのでしょう。問題は管理ですね。このノウハウさえ身に付ければ、あとは銀行との付き合い次第です。森泰吉郎は一代で財産を築きました。株は難しいけれど…不動産は、管理さえしっかりしていれば…確実に実現利益が蓄積されます。

ただ問題は経済情勢を良く観てないと…、金融庁の指導により銀行は態度を一変させます。ダヴィンチの金子さんも優秀だったのです。昔、お客様で住友銀行が、いきなり5000万返せと…迫られ、苦労した人が居ました。それ以来、そのお客様は、住友とは一切の縁を切りましたね。銀行は、ある日突然、態度を一変させます。だから常に、手元に余分のお金を持っている必要性があります。なかなか不動産も難しいのでしょう。

バフェットは、この時期にリートを購入したと言います。この狙いは…イエレン時間でしょうか? サマーズからイエレンと流れ、カタルはダリオ時間を気にしていますが、バフェットはイエレン支持派のようですね。まぁ、いずれにしても来年の話ですが…、この判断は難しいですね。それでは、また明日。



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