まだ分からないけれど…たぶん、

やはり相場は立ち上がりますね。色んな現象が日本人の資質劣化を示しています。そうして表面化していますね。農業の就業年齢など…今まで誰も気にしてなかったけれど、平均年齢が67.1歳との事ですからね。これで、未来があるとは到底考えられません。JA改革は必然的に起ったわけです。同じような事例がたくさん出ています。横浜の傾斜マンションの問題からの杭打ちのデータ偽装から、落橋防止装置の検査体制、更に血清療法研究所の血液製剤と…共通項は、みんな「村論理の疲弊」です。ギリギリのコストダウンを強いられ、ブラック企業問題などが生まれ、デフレ社会の限界点が露呈している訳です。

株の上昇もそうですが…基本的に様々な現象が重なり合って、相場が成り立ちます。決して一つの事象ではなく、複合的な作用が働き相場になります。江戸時代から明治維新も似たようなものですね。カタルは良く、「黒船来航から西南戦争」までの期間と、バブル崩壊からの失われた時間を比較してきました。結局、人間心理は、あまり変わらない訳です。ペリーの来航は1853年で、意見対立が消え明治政府が稼働し始める西南戦争は1877年です。この間は24年です。バブル崩壊は1989年、そうして今は2015年ですね。実に26年です。しかし実際はプラザ合意が分岐点であり…およそ30年ですね。この失われた時代は、非常に貴重な肥やしを育成した期間です。此処が重要なのです。肥やしを蒔く期間が長いほど…新しい時代の変化は大きくなります。何故、赤字のスマートコミュニティー関連銘柄に、これほどの拘りを持っているか…分かるかと思います。

カタルは、黒田さんが、物価高に怯えるのは分かるのですが、この失われた時代下に於いて、みんなが我慢に、我慢を重ねてきた限界点の為に、円安を切っ掛けにして食品などの値上げ幅が大きくなったところに…、消費税の引き上げが重なり、想定外で、景気回復の中だるみが強く表れていると思っています。今度は失われた時代下の我慢分が、一度、発散していますから…、次の影響度は、かなり低くなりますね。だから初心を貫徹するのが正しい道だと思っています。しかしジワジワ状態が続いていますが…まもなく一気に新しい軌道が鮮明になる時間が来ます。

問題はその爆発地点を、何処に持って来るかは、政策の発動次第でしょう。仮に、このまま、何もしなくて現状維持でも、徐々に新しい扉は、開くと思っています。まるで「茹でガエル」ですね。カエルは変温動物で…死ぬまで、水から温めると器にいるそうです。本当かな? 象さんも、小さいうちは、確りと杭を打ち鎖につなぎますが…、大人の象は、見せかけの鎖でも大丈夫だとか…。きっと学習効果があるのでしょう。変化に対する心理の不思議さを示したものですが…相場も、似たようなところがありますね。みんな人間社会の現象なので…基本的な概念は同じなのでしょう。

さて予想通り、NY市場は大幅反発しました。実はカタルも、一度は2007年末からの2008年のケースを、検討したのですね。二番天井を付け、株価が急落するテクニカル論理ですね。まだ分からないのですが…、この可能性は薄いと判断したので、金曜日の下げ相場に、かなり広範囲に色んな銘柄を買い越しました。その時の週足チャートを掲載しておきます。あの時は、何度も解説していますが…サブプライムローンだけが問題視されていた時期でした。しかし背景にCDSの存在が隠れていましたね。それに米国発の問題です。

2007年当時の米国の週足株価推移
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            2007年当時の米国の週足株価推移

しかし今回は過剰流動性を供給して世界を救ったのですが、その資金は米国回帰しています。米国は雇用統計値のように、すこぶる好調な筈なのです。何故なら、世界中から米国に資金が回帰しています。しかしカタルは同時に米国金融の弱体化も懸念していますね。規制の為です。この辺りが見えにくいので…、サマーズ時間やイエレン時間の現在位置が問題になり…引き締めを慌てると、一気に、ダリオ時間の到来もあり得る難しい選択に位置している様に感じています。

仮に問題が起こるとすれば…来年、BRICsの中のブラジルかロシアの資源国が混乱する可能性がありますね。それか…資金の引上げスピード懸念から、世界景気、全体の後退です。何しろ、世界の金融界は、自己資本比率規制で、過度に絞めつけられている様に感じています。この辺りを…ダリオ氏も懸念している可能性が高いですね。昨日の「今日の市況」では、簡単に10月、11月に大量の日本株を、外人が買っているから、高値を掴む筈がないと解説しましたが、15日以降の米国の利上げ後の…堅調な市場展開を見て、手の空いた個人が、再び買うタイミングが来年前半です。この時が怖いように感じています。つまり2度目の金利の引上げか…3度目辺りのタイミングですね。今のところは…全く見えません。

更にサマーズ論理が正しいのか…、イエレンが正解なのか…、ダリオ論も絡め、全く見えないのが実情です。故に様々な展開を考え、自分の力量に合わせ相場に臨まねばなりません。でも今のところは、たぶん、大丈夫だと考えています。こういう話は、皆さんは…あまり興味がないかな? でも…ね。非常に重要なのです。個別株要素より、市場全体の動向が株価に対し大きく影響します。全体が大きく下がる時には…基本的に何をやっても、買いでは儲かりません。でも市場全体が上がる時は…どんな駄目株も、必ず上昇しますね。カタルは何度か…このシステマチックリスクに対する解説をしています。最近では株価が出遅れていたJTECが上がりましたね。200日線にタッチしました。

ただカタルが見ている中で…なかなか上昇の兆しは見えるのですが、上がらないのはクラウドワークスでしたが…、ほら…ね。本日の日経新聞によれば…何処かのファンドが5%程度かな? 株を拾っていましたね。何もカタルだけではないでしょう。一応、ファンドの運用者だから、きっと優秀なプロなのでしょう。カタルと同じような見方をする奴も、市場には存在するわけです。良いですか…。基本的に上がる銘柄は、事前に決まっているのです。時代の流れに合わせて…銘柄を選択していれば…、必ず、同様の支持者は増えます。ケネディクスも、大和証券とかもレーティングを引き上げていると言いますね。それで先日、動意を見せたようですね。

ケネディクスなどの問題は、企業内部は既にかなり良いのです。問題は経営者が、どの程度、利益を出すかの「さじ加減」が見えないのです。しかし…自社株買いをしたと言う事は…間違いなく、期待以上の数字を創ると言う表明でしょうね。カタルはそう判断しています。だから、間もなく、馬鹿になって再び買う時期が来る…としている訳です。

小野薬でも、先日、紹介したリロ・ホールディングにしても…、株価が騰がると継続して持っていることが出来ないのですね。人間は、必ず…利食いの誘惑に負けます。だから多くの人は、株で儲けることが出来ません。自分の価値観が出来てないのです。カタルは必ず目標株価を過ぎると仕上げ宣言をしています。残っているカタル銘柄は、色んな理由から相場が遅れているだけの話です。だから長く言い続けています。仕上がり宣言をした最近のケースはVテクですね。1万円相場の可能性があるから…早すぎるようにも感じていますが、一応、カタルは基本的にもう手掛けません。でもスケベだから、少しぐらい、遊びで又買うかもしれませんが…、基本は打ち上げです。日本通信もラオックスも打ち上げ宣言をしました。少し早かったけれど…ね。

今回のパイオニアの出来は、どうか分かりませんが…此処でのCBが、仕組まれたものだとすれば…かなりの上値が期待できます。多くの人が450円絡みは、重いと見ていますからね。チャート上もそうです。しかし…逆に、ここを抜けると基本的に青空です。1000円も2000円も相場です。昔の株価はいつも…この辺りでしたからね。だから意外高もあり得るのです。アルプスがそうでした。

まぁ、カタルの見方が正しい訳でもありませんが、かなり最近は当たっているから、支持者は居ると思っています。でも…ね。大御所さんが言ったように、株の世界は、いつも真坂、間坂、魔坂が存在します。自分自身の心と向き合うのが…一番、難しいのです。所詮、他人の意見など、どうでもいいのですね。肝心なことは、自分が、どの程度の技量を持っているのか…その力量の把握に尽きるのです。それでは…また明日。



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