NY市場は順調に株価上昇を続け12月利上げを織り込む形で推移していますから、イエレン時間が、承認されつつあるようです。果たして来年になりますが…、ダリオ時間に移行するのかどうか…。まだまだかなり時間があります。消費者物価の上昇を待つべきだと言うサマーズの意見から、イエレン氏が正しいとの判断に市場は傾いているようです。世界で一番、潤沢な資金還流が起っているのだから、実態景気は良い筈です。
さてカタル君、完全に呆けている様で…、本日は文化の日で、お休みなのですね。日本郵政上場を考えて…眠りについたら、夢にNTT上場のシーンが出てきました。あの時、カタルは新潟支店の法人課長だったと思います。全ての顧客、カタルは地元だったので、友達の会社の同僚など…全員に申し込みをしてもらいました。何人、集めたのか忘れましたが…新規顧客を獲得するチャンスで、株に縁のない人も、全てに申込みさせ、尚且つ、その親せき縁者の名前も借りて、申し込んだように記憶しています。ノルマがきつかったですからね。基本的に、その募集件数の割合でNTT株が当たるような仕組みだったと思います。実際は、各部に新株が割り当てられ、貢献度に応じて証券マンに、配分の裁量権がありました。今でも…そうだと思います。厳格な抽選などしてないと思いますね。だから新規客中心に配分しました。
上場の初日は株価が入らずに…熱狂状態でしたね。カタルは、1000株の大口注文を始め…各金融機関は、一律100株単位で申込みをしました。個人は10株単位で注文を集め、全て成り行き買いの注文でした。幹事証券中心に…大手は、おそらく注文制限を行っていたと思います。
今回、カタルなりに「ゆうちょ銀行」の決算書を見てみました。前期の利益は3694億34百万円ですね。この時の発行済み株式総数は1億5千万株で、今回は30分割実施済みなので、発行済み株式総数は、既に45億株に膨らんでいます。つまり一株利益は82円です。一方、純資産は11兆6302億12百万円なので…一株当たり2584円かな? この内容で…1450円の販売だそうです。問題は純資産の内容ですね。都市銀行と違い地方にも分散されていますから、実際の価値観は都市銀行に比べかなりの格落ちでしょう。何故なら都市銀行は東京中心に駅前に店舗がありますが、ゆうちょ銀行は、地方が多いですからね。収益は82円なのでPER10倍だと820円前後になります。
一般の銀行と違い…貸出業務がないから、この辺りの評価をどうするかですね。預金のほとんどは、国債運用されており、日銀の量的緩和により、かなりの評価利益が存在する訳で…この評価の差額金が1Q時点で3兆円8246億円もありますね。先ほどの純資産の中には、この部分も含まれている様で、実際の株主資本は8兆4649億円です。そうすると一株当たり1881円です。
三菱UFJは、この株主資本が11兆3286億66百万円で、様々な評価利益を加えた純資産額合計は17兆2875億33百万円、でも非支配株主分を除くや新株予約権分を除くと…15兆3179億円で、一株当たりは1081円です。しかし三菱UFJは、都心中心の駅前などの一等地の資産なので株価の4桁は、当たり前だと思っています。しかし現実の株価は、PER10倍水準なのですね。
このような現状を考えると…ゆうちょ銀行の上値の糊代は、そんなに…ないように思えます。田舎の土地など…。今の時代では、買い手がいません。更に単独で物件を売れませんね。おそらく共同持分なのでしょう。だから…スピンアウトして上場する方式が正しいのか、どうか…疑問点が存在します。つまり…絵に描いた餅のようなものでしょう。
貸出業務に参戦しても…せいぜい住宅ローン程度で、所詮は素人集団ですからね。むしろ儲からないと思われている、日本郵政の販売網は魅力的で…博打としては面白いかな? でも余程の経営者に恵まれないと、この資産価値は活かせませんね。だから非現実的かな? むしろ発行株式が少ない「かんぽ生命」のほうが、良質かな? 民間になれば…いろんな提携もありますからね。
でも本当は…、純資産以下の株価の方が、おかしいのだと思っています。カタルが現役の頃は、NTTの抽選に当たった人にも…寄り付きを、更に買い増しで買わせていました。リスクが軽減されますからね。日本郵政、上場後にファンドラップや、投資信託などのアフターが入るのでしょう。ETFもそうですね。その為に…上場後に日経225に採用されます。でも今回は幹事が分散されており、責任の所在が、あいまいになります。GPIFなどにも…支援要請が入るのでしょう。
でも月曜日の下げは、意外でしたね。カタルの予想も…実にいい加減です。何故、下げたのでしょう。市場では中国のPMI予想が、どうのこうのとか…言っていましたが、おかしな解説です。当事者の上海株は、そんなに下げていませんからね。それとも30日の相場は月末ドレッシングかな? でも2日の相場は、大事な上場前の株価形成なのに…。日銀は2日にETFを買ったのですね。やはり日経レバレッジなどの指数動向に勝てなかったようです。完全に、心理はマイネスに傾いています。日銀への金融政策期待が潜在的にあったのかも知れません。何しろ、10年物国債は0.3%を割れていましたからね。
その中国PMIの推移です。特段、10月末が悪化したわけでもありません。前からですね。鉱工業生産推移などを観ると…良く分かりますね。それなら、何故Vテクは高かったのでしょう。おかしいですね。やはり、その後の3兆円の設備投資などの報道を受けていますから、あの下げは、行き過ぎた警戒評価だったのでしょう。つまり新高値更新の可能性はかなり高い訳です。カタルは建設需給が好調だと思っており、この所…連載しています。高橋カーテンウォールを参考銘柄に掲げ、鉄骨の川岸工業から、棒鋼の合同鉄鋼の話しを展開しましたが、この合同鉄鋼の数字が良かったのですね。知らなかった。故に2日の相場は高かったのですね。一株利益が31.98円だったかな? やはり株価水準は安いですね。この高橋カーテンウォールの出来はどの程度なのでしょう。仕掛け筋が居ないのかな? 存在していれば…もっと、派手に動く筈です。
でも確か…カタルは100円台の頃、一度、狙っていたのですが…。すっかり…やるのを忘れていました。失敗しましたね。追っていれば、儲けられたのに…。川岸工業も驚くほど利益が上がる会社なのです。でも…鉄骨だからね。鉄鋼は、東京製鉄ラインになると…やはり輸入製材に押されるようです。つまり隙間産業が狙い目だから、コマニーやリリカラなども出番があるのでしょうが…。数字の変化率からみると、やはり高橋カーテンウォールに軍配が上がります。良い仕掛け筋が参加していれば面白いのに…残念です。
株と言うのは、このように…様々な条件がマッチしないと大きな相場に発展しません。仕掛け筋の技量は、大切です。仕掛けのやり方が問題で、悪戯に力を使っても、意味がありませんからね。ポイントを押さえて仕掛けないと…玉が有効に働きません。あとは時代観ですね。いくら力があっても…、全体がドンドン下がる時にやっても、無駄ですからね。人々が魅了される材料が必要になります。この夢と利益の融合が加味されないと相場になりません。さて、今日は…この辺にします。大幅に遅れましたね。何しろNTT上場の夢を見て、御寝坊さんしました。また明日。