相場は秋へ…楽観の中で成熟する

まぁ、これまでの歴代の政策運営者より「まし」とは言うものの…、政策目標(インフレターゲット論の達成時期)の見通しの誤りを認めたのにも拘らず、何も対策を講じないのは…やはり能力がないのでしょう。この所の黒田さんの会見を見ていると、常に自己弁護に終始している様に見えます。大切なのは自分の身分ではなく、日本経済の動向ですからね。しかし量的緩和継続の影響で非常に緩慢ですが…経済は上向いています。

でも、なかなか加速しませんね。これで財政ファイナンス批判から、脱出できるのかどうか…。正常化の道は、非常に厳しいと思っています。でも「テーパリング」と言うものが正しいかどうか、分かりません。更に日本化現象は、世界中に広がっているように思います。中国の5中全会では「一人っ子政策」の撤廃は、話題になりましたが、GDP目標の話題はなかったようです。具体的な目標数字を掲げなかったためでしょう。事前報道では、李克強首相は「6.53%程度の成長が必要」と述べていた話を、多くの人が予想数字にしていたようですが…うやむやに終わりました。

当初、カタルも…全体のパイの拡大に、拘っていました。名目成長率の拡大を考えると、付加価値を生み出す人間(労働力)が必要だから…移民政策にも前向きだったのです。しかし最近は、スマートコミュニティーの導入を急ぎ、効率を上げる方が現実的だと思っています。労働不足を補うために、ロボットの導入や自動運転車の導入を急げば…大変な効率アップになります。一例を掲げると…物流の高速道路利用の運搬は、人間からロボットに置き換わりますね。各物流拠点は高速道路のインターチェンジ周辺に設けられており、何も、人力を使う必要がありません。事故も大きく減る事でしょう。バスも同じです。鉄道もみんな、ロボットに置き換わりますからね。その意味でパイオニアなどの相場は、理に適っているように思います。

30日の日経新聞の夕刊によると、政府は補正予算を計画している様で…3兆円規模と言います。一億総活躍、TPP関連予算が柱だそうです。カタルは早く準天頂衛星の4機体制を実現させるべきだと思いますね。GPS機能の精度が上がると、様々なビジネスが生まれます。数センチ単位で制御できれば…何でも出来ますね。同じお金を使うなら、乗数効果が高い方が良い訳です。1兆円を投じて1兆5000千億程度の乗数効果しかないから…公共事業投資批判が、生まれた訳です。もし1兆円が5兆、10兆と波及するなら…それに越したことはありません。

貨幣乗数効果と同じですね。マネタリーベースを幾ら増やしても…肝心のマネーストックの伸びが大きくならなければ自慰に過ぎません。補正予算も同じです。折角のマイナンバー制度なのに…何故、キャッシュレス社会を、法令化しないのか? 先日、GPS機能を利用し、犯罪の検挙がありました。すでに時代はスマートコミュニティーなのです。

本当に…指揮官は能力がありませんね。シャープの高橋さんも…見ているとイライラします。どうして日本と言う社会は、能力のある人が消され、能力のない調整型人間が、上に君臨するのでしょう。現役時代、カタルは、常に、1番をめざし努力をしてきましたが、その時、最初の上司の課長は「カタル君、サラリーマンは一番ではなく、2番が良いんだよ」…とカタルを諭しました。これが日本の村構造ですね。横並び主義で…他社の動向を気にするわけです。

昔、カタルは株屋を辞め、ITの業界に身を投じようと…上場企業各社を回りました。一流ばかりです。ソニーの…(もう良いかな? きっと、彼は退職されたから…)千葉さんと言う広報担当の部長は「他社の動向は、どうですか?」…と、聞かれました。カタルは最初にソニーを訪れたのです。それほど…ソニーは、革新的な企業風土だろうと思っていたのです。しかし…現状は、他社動向ばかりを気にしていました。この会社は、きっと駄目になるな…と思いました。まだこのサイトを始める当初の話で、15年以上前の話ですね。案の定、あれからソニーの株価は下がり、一時は1000円を割れましたからね。

カタルの銘柄構想は、常に最善の政策実行を前提に組み立てていましたが…実際はなかなか思うように事が運びません。簡単な事なのに…金融政策など、やろうと思えば何でもできます。それを追加に踏み切ると、円安が加速され、食料品などの物価が更に上がると、批判を受ける…と言う配慮が働いたのでしょう。労働環境はタイトになり始め…賃金の引き上げは必須と思われますが…、きっと、この「ぬるま湯」が、心地いいのでしょう。先延ばしをすると…エネルギーが更に溜まり、爆発する危険があります。目先懸念に怯えているようじゃ…とても改革など実行できません。その動きを市場は感じ取っているので…DeNAのような動きが実現するのでしょう。「希望」の後退ですね。情けない限りです。

昨日の動きは(後場からの株価上昇)、おそらく事前対策でしょう。GPIFなどの政府系機関のテコ入れのように思われます。日本郵政の後方支援ですね。三菱UFJは800円台を付けましたが、800円台の維持は、出来ませんでした。でもカタルの付けている好転率指数は峠を越え、前回は、此処から株価は、大きく伸びました。相場は「悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感と共に消えて行く」。この「楽観の中で成熟する」と言う場面に、移行するのかも知れません。

好転率と日経平均株価の推移
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好転率と日経平均株価の推移

カタル自身はタイミングが悪く、早く出動していたために…未だにマイナス圏です。あと1カ月、参加が早かったですね。実際は8月20日前後からスタートしていますからね。今回の悲観の中で生まれ…と云う時間経過は、8月25日で始まり9月29日で終了したようです。つまり一般株への参入は、この9月末が正解でした。6月10日から売り始め…8月の下旬から買い始め、ドテン買いをするタイミングは、9月末だったのです。こんな事が事前に分かれば…、今頃は億万長者ですが、この失敗を糧にして成長しないとなりません。

おそらく11月は、株価2万円を目指すのでしょうが…、砂上の楼閣に見えます。FRBは、起りもしない金融危機策を前提に対策を強要している様です。これじゃ、制裁金のピークアウトはしましたが…、ユトリを蓄えることは、なかなか出来ませんね。やはり米国経済が世界中で一番恵まれているとは言うものの…「偽りの景気回復」の可能性が高いように思えます。カタルは、やはり「イエレン時間」に移行したとしても…「ダリオ時間」が、訪れる可能性が高いように思っています。現状は、まだ「サマーズ時間」なのですよ。この話は…いつもカタルらしく、ありません。でも頭の片隅に入れておいてください。

さてTPPは、やはりスマートコミュニティーを促進させるものですね。村論理を破壊し、真の自由競争に、日本人を目覚めさせます。小泉進次郎が「農林部会長」に就任したのは、良い人事ですね。彼の器(度量)が、分かります。もともと日本食は世界でもトップ水準で…農産物市場に於いても、世界競争で負ける道理がありません。安かろう、悪かろうより…高くても良いから、品物が確かで、良いものを求めるのは、人間の基本的な欲求です。短期間で目標が達成できるとは思っていませんが、道筋を付けられるかどうか…。非常に重要ですね。それに…最近の食品保存技術は発展を続け、新鮮品も冷凍技術やコンテナ技術など、色んなタイプが発展しています。まやかしではなく…本物の政治家になって欲しいですね。

既に新しい時代は幕を開け…どんな進化があるのか、非常に楽しみです。カタルの基本構想のデフレ脱却からスマートコミュニティーへの展開は普遍ですが、本日の日経新聞「プラス1」などの「家計簿アプリ」特集は、確実に…新しい時代に突入していることを示しています。確実に…冒険資金が動いている証ですね。このTPPからの展開は、日本の飛躍に繋がり、混沌としては居ますが、確実に進化しているのでしょう。もう少し…市場にも「希望と言う輝き」が欲しいものです。

今の日経平均株価は、丁度、2014年春のイメージに似ています。現状は5月頃のイメージですね。上手く行けば…、このまま来年の春頃まで、株価は上昇を続ける可能性があると思っています。ただ新高値更新は無理で、一度、上がる前の下げを、再び強いられると言うシナリオを、現在のカタルは、採用しています。下のグラフイメージを採用しています。それでは…また明日。

日経平均株価のイメージの株価位置
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日経平均株価のイメージの株価位置



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