かたる:トレンドとしては、未だに下降波動を続けている三菱UFJですが、果たして、あの700円割れは、最後の駄目押しだったのかどうか…。何故、三菱UFJに拘るかと言えば…かなり改善されましたが、未だに純資産以下と言うのは、論理的に不自然な為です。通常、黒字で配当をしているなら、純資産価格以下になることはありません。何故なら、必ず純資産は蓄積されます。つまり財産価値は増え続けるのです。デフレ下の株価なら、地価は下がるし、株価も下がりますから、論理的に黒字でも純資産の劣化は起りえます。つまり三菱UFJの株価は、「デフレ脱却」の象徴的な事例と…カタルは考えている訳です。
実は、以前からそうでした。カタルは2008年のリーマンショック以降、急落する株価を見て、500円台から力を入れて買い始めました。それが、まさかの300円台ですからね。国の骨幹を掌る銀行が、純資産以下に沈む現象は、やはり奇異に映ります。既にバブル期の不良債権処理は終え、大変な苦労をしてきたのです。明治から培った含みを一掃し、この処理に当たって来たのです。馬鹿政府の戦略の為に、資産バブルつぶしから奈落の底を這いずり回ったのです。この失われた時代に、多くの人間が失政の為に自殺に追い込まれました。カタル達の仲間もそうです。カタルの人生も同じようなものですね。毎日、土曜も日曜日もなく新規開拓の連続で…新規顧客は作っただけ、犠牲の山を築くのですからね。何故、こんな矛盾が起こるのか?カタルは失意の中で、失われた時代の原因を探る毎日でした。「1300兆円の逆襲」は、そんな時間から生まれた構想なのです。
安倍首相は訪米の最中、ブルームバーグが主催した講演会で、日本株投資をアピールしたとか…。初めて…まともな政権に巡り合えたのです。このチャンスを生かさない手はないですね。だからケネディクスに、異常な拘りをカタルは抱くのでしょう。本当は…ダヴィンチを応援したかったのです。金子さんの方が、資質は、ずっと上だと思います。しかし運命とは不思議なものですね。日本村論理と言うか…リクルートの江副さんも、ライブドアの堀江さんも、奇妙な運命です。これはある意味で仕方がありません。時代の選択です。正しくも正当な評価を受けられない人は大勢います。努力だけでは報われず…何か目に見えない運命なのでしょう。そう割り切るしかありません。
何か…暗いスタートですが、三菱UFJは今年に入り、常にTICK回数でトップを独走しています。このTICK回数と言うのは、カチャカチャと株価が動く回数を示します。まぁ、10銭単位の値動きだから、TICK回数が増大されている事も大きな理由でしょうが…それでも、他にそのような銘柄もたくさんありますからね。カタルは三菱UFJの純資産価格奪回が、正常な株価と言うか…「デフレ脱却の基準」の一つと見ている訳です。果たして…まだ下押すのかどうか。
人気株故、信用買い残が、この下げで膨らみました。年初は5000万台でしたが、その後の株価急にも拘らず、大きく増えなかったのですが…、7月から8月に入ると…徐々に増え、9月18日現在で9000万株にまで増えています。カタルがおかしいと感じたHSBCのリストラ報道の6月20日前後は6000万台でしたから、およそ3000万弱の信用買いが増えました。だから…ケネディクスと同じで…、暫くは700-800円のボックスの動きかも知れません。でも必ず4ケタ奪回から日本は立ち直ると思っています。
この9月末、日経平均株価の入れ替えがあり…日東紡と平和不動産は外され、代わりに長谷工とDeNAが採用されました。この影響など含め、大きなポジション調整があったのかも知れません。9月29日の700円を超える下げは、奇妙な動き見えましたからね。動きに不自然さを感じました。でも株価急落にもかかわらず、700円を割れた三菱UFJの出来高は、1億を超えることが出来ませんでした。不思議ですね。8月21日、814.9円で1億1678万株、翌日の746.9円で1億7024万株、そうしてカタルが底入れ宣言をした25日の出来高は、なんと1億9735万も出来ています。しかし株価が700円を割れた9月29日は、たった9931万株なのです。この理由は決算期末を控えた注文減だけなら良いのですが、GPIFなどの機関投資家の内部に、安倍政権に対する不満が鬱積している可能性もないとは言えませんね。GPIFも改革を迫られた組織の一つです。
カタルは今年前半、一貫して指数買いの矛盾を指摘してきました。極端な話を引き合いに出しています。1988年まで儲かる相場だったけれど、1989年は指数だけが上昇する奇妙な相場、つまり売り仕掛けを入れる為に、作られた相場に見えたのですね。代表事例はファストリなどの高株価の一人旅、更に食品株の高騰と、理解に苦しむ相場展開を掲げていました。ようやく…最近は、儲かる相場に変化してきたように感じます。
今度は、人気株を買えば、きっと儲かるのでしょう。この所、株価が急回復しているサラ金株は代表事例の一つです。アコムにアイフルなどは、強くなっていますね。この背景は29日に発表されたオリコの増額修正が支えになっているようです。しかしカタルが狙っているのは過払い請求の終了です。オリコの増額修正の理由とは、違いますね。相場は勘違いしている可能性があります。この激安の最中に株価が上昇してきて、休んでいるパイオニアは、素質を感じています。ただ上値がどうか…との疑問も感じますが、もともとバブル発生から崩壊の過程で、最初に指名解雇の批判を浴びたパイオニア、何か運命的な相場の芽を感じるのは、カタルだけでしょうか?
バブル崩壊の切っ掛けと言うか…日本の構造改革の先頭を走ったパイオニアは、昔、超優良企業だったのです。株価も数千円していました。しかし日本村論理に敗れ、没落したのですね。ここに来て、安倍政権下での構造改革の進展で…浮上したとの見方も出来ます。何も自走車の為の地図ソフト、HERE関連だけではないのです。ようやく雇用関連法案も通過しました。この指名解雇事件は小説化されており、高杉良の「指名解雇」(講談社)から出版されています。もし参加するとすれば…、この休みでしょう。この株価でも、かなりリスクはありますが、カタルにとっては関心がある株の一つです。何故なら、弱い市況環境の中で、急浮上してきた銘柄の一つだからです。
既に10月です。こんな時期に1937年問題などに、怯えていては駄目ですね。既に調整は終わっている可能性が高いのです。お化けが出現して、更なる失敗しても仕方がないと思い、諦めるしかないのです。どうせ、先の事は、誰にでもわかりません。非常に難しい選択なのですね。イエレン女史の選択が正しいのか…それともダリオ氏の見方が正当なのか…結果は来年以降にならないと分かりませんね。だからもし警戒するとすれば…来年に入ってからです。此処は一旦、1937年問題は、ある程度、市場で消化されたと解釈するのが普通でしょう。
証券マンは素直に、お客様に自分の感じている通りに、リスクが存在する可能性も伝えます。これは義務ですからね。説明責任があります。その上で、投資を促すのが使命でしょう。カタルは、何時もそのようにお客様に接してきました。結果は、誰にでもわかりません。結果論で話をするのは、評論家に任せましょう。僕らは実践派なのです。
寄り付き当初は強かったパイオニア、案の定、下げています。ただ今は257円ですね。アコムは7月30日の高値624円を、本日、640円まであるので…抜いたのですね。サラ金株は武富士からのカタルの推奨銘柄です。でも長かったですね。最高裁の今井判事の判決を批判したものです。法律で認められている行為が、後の世になり覆るのです。そうして合法化されていた行為にも罰則が掛けられ、サラ金業界全体が消滅しました。確かにサラ金は、やり過ぎでした。適正利益と言う観念を失い、業界全体で暴走していました。だから武富士の倒産も仕方がなかったかもしれません。
今回、携帯料金の見直しが進められていますが、似たような背景がありますね。その意味で応援しているソフトバンクですが、暫くは、「いばらの道」かもしれませんね。問題はスプリントの出来次第ですね。ペッパー君の芽は…スマートコミュニティーの出来を左右するので、摘みたくないですね。しかし適正利益は…世界標準からして、当たり前の常識です。既に設備投資網整備は、一巡しているのです。でもカタルは、余裕が出来たらソフトバンクを買い、応援します。
今日は…少し個別株に踏み込みましたね。この時期に、強い株を空売りだけはしないでくださいね。時間感覚は、なかなか芽生えないのですが、非常に大切な事です。6月10日からの調整は8月25日に終了と思っていましたが、意外にランダムな展開だったようにも感じています。それぞれ底入れのタイミングが違うのです。大林組の株価をよく比較しますが、これには意味があるのです。この解説も必要ですが、長くなったので…次回にしますね。それでは、また明日。