かたる建設株が堅調で…基本的には本格的な内需需要が、回復し始めたという印象です。これは仮説なのですが…ケネディクスへの取り組みが長くなり、株価が何故、低迷しているか、さっぱり理解できていないのですね。信用買い残などは大きな問題でもないのです。みんなが本物と認めれば、年金資金などの足の長い投資資金が流入し、仮需が実需に置き換わります。それでは、何故、日銀が量的緩和を実施しているのに、株価は、なかなか上昇しないのか?
一つは「流動性の罠」ですね。未来に対し名目成長が、実質成長を上回るという仮説が信じられていないのでしょう。足元もオフィスビルの賃貸料は、前回、2004年10月の17526円から2008年8月の22901円の上昇に遠く及びません。2013年12月の16207円から現在は17275円なのです。一方、空室率は大きく改善されています。この所の既存ビルの空室率は4.34%ですからね。
おそらく金融危機で止まっていた新規ビルの供給が、この時期に重なり市場投入されたのでしょう。その為に新築ビルの空室がなかなか埋まらずに、賃料の上昇が抑制されたとの仮説をたてています。その供給も一巡してきたのでしょう。もともと新規物件は開発から時間が掛かります。これまでに溜まっていた物件が、一気に市場に流れていたとの仮説ですね。その供給がそろそろ一巡し、今度は、正常な開発からの時間サイクルに戻ります。通常は2年から5年程でしょう。地上げの段階になれば、もっと掛かるケースもたくさんあります。
これを裏付けるのが、高橋カーテンウォール(1994年)の業績推移です。カタル好みの株式ですね。前にも…何度か紹介しています。バブル期には2万円台の馬鹿高値を付けていました。まだ税金を払っていないので、過去の損失の蓄積があるのですね。アコムやケネディクスと同じです。しかしリストラを含め、国内の建設業界が選別受注を実施しているように見えますね。人が足りない為に、儲かる所の工事はするが…儲けの低い工事は毛嫌いされているのです。この事は、昨年、盛んに問題になった公共事業投資の入札やり直しでも確認されています。そうして最近の建設会社の企業業績推移をみれば…明らかですね。
つまり本日の日経新聞4面、「二つのデカップリング」日銀、中国減速でも強気との記事を裏付けている内容です。このレポートは、記者が黒田総裁の意見を懐疑的に捉えて書かれていますが、カタルは個別株の動向をみると…今度は2番底なので、(2003年、2010年の後であり、)ようやく日本経済は、正常な形での息の長い成長過程に突入したと考えているのですね。これは新興国需要から、先進国への回帰問題とも流れが一致しています。カタルはこの内需回帰は、本物だと思っています。だからTPPなどは重要なのです。何れ、世界はユーロ化するのです。IAS(世界統一会計基準)などの流れを見ると分かります。BIS(銀行の統一規制)もそうですね。
日経新聞の記者も、疑問を感じている先進国回帰の成長過程、カタルはスマートコミュニティーへの移行を、早く確立した国が、世界の基準になると述べています。再生医療などへの政府の支援のおかげで、加速していますね。しかし日本医師会を始め、JAもそうですが、既得権勢力との確執が問題になります。今日も900円台に復帰した東電、眉唾のようにも見えます。日本村論理が絡み、この株は手を出さない方が良いと思っています。通常なら2000円台から3000円台です。しかし原発補償の政治力が絡みますからね。りそなを見れば、分かります。時間をかければ、何れ…埋まります。日本人は島国の為にうやむやに処理する事を好みますね。戦争責任もそうですね。朝日新聞など自ら襟を正したことがあるのかどうか…。
少し、皆さんには、難しいかな? 日経新聞も読んでないと駄目だし、物事の捉え方と言うのは、もともと難しいのですね。その一例を掲げると…日本の終戦記念日ですね。日本では天皇陛下が講話された8月15日が終戦記念日ですが海外では違います。その経緯が書かれているコラムを紹介しておきます。一度、読まれて置かれると良いですね。此方です。
このように、物事の見方と言うのは、必ず二面性があるのです。利害関係の生じる問題は立ち位置が違えば…見方も変わります。株式投資は、まさに…そうですね。シャープやラオックスは、非常に意見が対立します。東電もそうです。しかしカタルは、東電やラオックスは批判的に観ており、シャープは好意的に解釈しています。出来れば…シャープに博打を張ってみたいけれど…、パーになる可能性が少ないとは思いますが…ありますからね。日銀総裁の談話のように…景気が回復し消費に火が付けば…シャープも改善の可能性が高まりますね。
本日の日経新聞に、TDKの記事が載っていました。足元の受注は好調なのに…何故、市場は中国に対し悲観的に観ているのか? これはVテクにも言えますね。昨年のこの時期のVテクの受注額は、56億98百万円です。ところが…今回のVテクは158億20百万円ですね。普通なら、株価は大きく上がりますね。ところが…市場は悲観的に観ています。みずほのアナリストの見方は、正しい可能性が高いですね。好調なiPhone6を受け、ホンハイは追加投資を怠れない筈です。サムソンもそうですね。だから…怖いけれど魅力はあります。この会社は、毎年3月、6月に動くように…期末にかけ、いろんな動きが出てきますね。今は、ひと山越えたとは言うものの…当面は楽しめますね。この受注推移が本物だとすれば、2005年型のような株価展開も、あり得ますね。あの時の株価は2万円を超えたのです。余分な投資分は外しましたが…、相変わらず、興味をそそられます。
今の関心は、ファナック株ですね。本来ならカタルは参戦します。しかし貧乏人だから…仕掛けられませんね。設備投資に、前から関心が向かっています。その流れでVテクも目に付いたようなものです。相場的には参戦は出来ませんが、ラオックスは、最後の飛びが形成されれば…空売りをしてみたいのですが…。その時は、おそらく「売り禁」でしょう。これは意見が割れ、面白いのです。カタルは300円が、せいぜいの容認株価だったのです。故に、売り支持に回りました。最初は100円台の時は、買い支持派だったのですね。株は、だから…面白いのです。心理は変わるでしょう。自分が利食いをすると…上げ続ける株を見て…コンチクショウと思うのです。馬鹿ですね。
今日は是非、日経新聞の4面を読み直してくださいね。この日銀批判とも、捉えられるレポートが、今の日本の状態なのです。「流動性の罠」は、このような記事で作られていきます。経営者は設備投資に二の足を踏むかもしれませんね。だからこそ、息の長い本物の成長過程に突入しているようにも、考えています。もともと人口の少子化も含め、団塊の世代が大量に現役を引退し、現場は人手不足なのです。設備の稼働率が低いとは言っていますが、だからこそ、スマートコミュニティー化なのですね。
故にファナックは絶好の買い場になります。今日も安く320円安の20820円ですが…2万円を割れるかどうか。ファナックに欠けているものはIoTの考え方ですね。この為に先頃、Preferred Networksと技術提携しました。6月10日の話題ですから、製品に反映されるまで、5年程度は掛かるかもしれません。しかし、きっと良い会社になりますね。カタルはファストリなんかより、此方の方が自社株買い含め、興味があるのです。年金ファンド向けですね。
もう一つ、リクルートが、先頃、決算発表しましたが、間違いなく、良いものになります。今回は、のれんなどの償却負担増ですね。情報投資をしており、この会社は絶対にポートフォリオから外せません。オリックスと共に、オーソドックスな投資もカタルはお薦めしています。でもカタルは博打好みなのですね。当然、反対意見もあるのです。感情論の意見は困りますが…理論的な背景があるなら、読者の意見メールも公開します。その上で、互いの意見を、ネット上で戦わせましょうね。もともと…株の損失や利益は、自分の行動の結果なのです。それを、他人の責任にしたい気持ちは分からないではありませんが、考え方が幼稚ですね。株式はインテリジェンスな博打なのです。カタルも東電などは…全く理解できません。でも上がりましたからね。こんな株は沢山ありますね。ファストリやヤクルトなどの食品株は代表格です。
光通信などは、何故か、安いですからね。この会社は金融危機の時のベンチャー企業の駆け込み寺だったのです。ソフトバンクとは、少し重田さんは、考え方が違いますが、ある意味で面白い人ですね。今日の株価は高いですね。カタルは…前から注目しています。でも株価が高くなると、手掛けづらいのですね。所詮は貧乏人のままなのです。困ったことですね。早くこの状態を脱出して、新興企業の売られている株、例えば、エナリスやクラウドワークスのような…ものですね。赤字でも買ってみたいと関心がありますね。でも種まきは退屈なのです。時間が掛かり、いつ上がるかもわかりませんし、倒産も覚悟しなくてはなりません。
とうとう470円は、入らないのかなぁ~。もし496円を超え500円台に突入したら、成り行きで買い乗せを実行する事になるかもしれませんね。もうお盆が過ぎますからね。やがて9月、このチャンスを確り活かしてくださいね。あと一か月ほどしか…時間がありません。6月に売り転換し、今度は、買い転換ですね。今年の相場は、何故か強かったですね。それは日銀やGPIFなどが拾ったために、市場には浮動株は枯れているのでしょう。やがて拾える大型株はなくなり、小型株に推移します。その時になれば…カタルの活躍時期になるかな? このように…常に前しか、見ませんからね。この性格は、なかなか変わりません。困ったことです。それでは…また明日。