07/31

かたるここに来て、およそ2割の株価上昇を示したアコムは、決算が発表されたのですね。これに合わせ、筋が介入していたようです。もともと、武富士を推奨した時から、カタルはサラ金への異常な政策変更に「奇異」を感じていました。共産政権の中国じゃあるまいし…法令で認められていた高い金利の期間まで遡って、過払い請求を出来るのは、法治国家としておかしい…と、思っていたのですね。

確かに低金利なのに…高い金利を取る業界モラルも、前から、おかしい…と思っていました。故に、サラ金の「武富士」上場に、東証は難色を示していたのです。当然、業界のモラル改善は、必要と考えていましたが…、それにしても、あの最高裁のやり方には、納得が行きませんでしたね。その過払い請求も峠を越え、ようやく正常化に向かいますね。この辺りも、ライブドア同様に…日本官僚の政策に対する考え方を探るうえで…重要なパーツの一つですね。

この苦境期に、アコムへの第三者割当増資は6650円で、1400万株が行われました。その後1:10の株式分割をしており、おそらく…この2004年当時に行われた665円が、妥当なアコムに対する評価なのでしょう。ようやく、その株価位置に戻ります。実に10年以上、掛かりました。今度は、この過払い金が無くなりますから、復配も視野に入りますね。だいたい、一般の司法書士が、テレビCMを打って過払い請求をしろと言うほど…異常なのです。中には、儲かり過ぎて、脱税で検挙される事件もありましたね。

この為にカタルは、前回はアイフルを取り上げていました。でも結局Jトラストが、一番効率が良く、株価は20倍でしたかね? すごい変化率になりましたね。でもみずほ系のオリコをブツブツが、自分の金で…500円で10万株だったか…、5万だったか…忘れましたが、買ったので、そこまで…は、間違いなく戻りますね。故に株価はこれからも評価されるでしょう。カタルは、アコムは1000円程度かな?と漠然と考えています。でも今回は、まとも過ぎて…あまり力を入れている訳じゃないですね。一応、空売り残が残っちゃって、今日は610円、605円と買ってみました。逆に上の水準にも、空売りを入れましたね。すべては…実験の為ですね。この売買は、どっちでも良いのです。

同じように実験をしているVテクは、反発が鈍いですね。この考え方は重要だと思われるので…ファナックから解説が必要のようです。東洋経済の此方の記事が、この減額修正の背景が分かりやすいのでしょう。基本的にカタルは200日線ラインを割り込んだファナックは、買いだと考えています。きっと…儲かりますね。でも貧乏人故、売買単位の関係で分散投資が出来ないので、小野薬品と同じ理由で、カタルはファナックへの投資を見送ります。

ファナックの受注残推移
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ファナックの受注残推移

その様子は、此方のグラフですね。受注残はスマフォ特需が消え、減っているのです。しかし日銀の短観によると、近年、ようやく国内の設備投資が上向きに転じてきました。ようやく「流動性の罠」から、抜け出せるかどうかの…瀬戸際ですね。一方、世界経済は、予てから解説している通り、1937年問題の為に、減速が懸念されています。米国の動向は非常に注目されます。昨日、GDPが発表され、1Qがマイナスからプラス転換に修正されており、2Qの速報値は、予想の2.5%に届かず2.3%と言う発表でした。

カタルは…少子高齢化の日本は、スマートコミュニティーへの転換が欠かせないというシナリオを持っています。その為に、長く007やJTECを代表銘柄として、追っていますね。同じことですが、ロボットの活躍は必至です。ファナックは栃木に1300億円掛け新工場を新設しています。中国も人件費が上がり、労働集約型産業はベトナムなどへ流れています。ユニデンなどは、かなり早くに移転しましたね。ようやくベトナム現地の稼働率が上がり、ようやく黒字化になっています。でも米国が回復したと言っても、新築の住宅建設は鈍いままです。この辺りの影響もあるのか…ユニデンへの想いは、今の所、成功は、していません。藤本さんは、くせもの社長ですからね。

ファナックはグローバル企業で…綱引きですね。一方、最近、高値を追っているホシザキ電機などは、絶好調の業績推移ですね。カタルは仕手性がある、日阪製作に関心を抱いていますね。確かにTSMCなどの設備投資は、ここに来て、1割程度、減額されているようです。この影響はエレクトロンなどへの株価に影響を与えますね。何も株価が弱いのは、合併が流れただけではありません。基本的に世界経済は、何度も解説している様に、金融危機の影響が、色濃く残っているのです。

先駆しているのは、日本なのですね。1989年に日経平均株価はピークアウトしたのです。他国はBRICsなど世界経済の拡大を謳歌しているのに…日本だけが清貧思想の継続で、2010年に二番底を叩いたのですね。この解説は、円・キャリートレードの巻き戻しとの解説が、日経夕刊に載っていましたね。今のドル高と、同じ構造ですね。少し、読者の皆さんは予備知識がないと…、この解説の意味が理解し辛いかも知れません。昨日の日経夕刊の十字路(5面)法政大学の渡部教授の解説ですね。

日本株は三菱UFJの株価が、基準になると考えてください。未だに4ケタを回復できていません。明らかに異常な株価形成が続いています。このような歪みは、必ず、市場経済に於いて修正されます。先ほどのアコムのケースも、その一つです。昨日解説したように、三菱自動車も正常化に向かいますね。インドネシアは苦戦し、ロシアもそうですが…故に先に米国撤退を決め、先手を打ちましたね。本当はアフリカなどの人口増加が激しい、ナイジェリア、エチオピア、エジプトにコンゴなどへの進出も、課題でしょうね。日本にはインドで成功したスズキの事例がありますね。スズキの中国進出の戦略は、どうかな?

そうだ…話が飛んで焦点がボケていますね。ファナックの話に戻しましょう。何も、スマフォだけに影響される訳じゃ、ありませんね。日本は少子化が進んでいますが、世界人口は、これから爆発的に増えるのです。故に、丸紅がガビロンを買収し、世界に出ようとして失敗したのです。スマートコミュニティーの時代が、ペッパー君の登場のように、少子化を補うのですね。ファナックの栃木の新工場は活きるのですね。IoTが加速し、ウンドウズ10が登場します。クラウドなのですね。この辺りの全体のデッサンが出来てないと、相場が理解できません。だから200日線を割り込むファナックは、おそらく…買い場なのですね。

一方、実験を続けているVテクですが…あまり力が入っている訳じゃないのですよ。もともと設備投資は単発のようなリスクがあり、仕方なく…フォローしているようなものです。カタルは決算発表前に、2800円台の買いを、いったん、利食いを入れましたね。もともと杉本氏への評価は、山師のイメージです。でもみんな、最初はそうなのです。あの松下幸之助が、信用取引をバタバタやっていたのです。そうして追証ですからね。これは先輩から聴いた実話です。

でもファナックと上海株の影響で、まるで四季報予想を無視して、赤字決算のような売り方をされているから、面白いかも…しれないとも考えています。もともと一旦全部売り、少し残したのです。そうして、あまり強かったので4120円の買いが残ったために、実験を続けたのですね。それだけの話です。決算前に下げている株は、そんなに怖くはありませんね。期待で…上がる株は気を付けねばなりません。ケネディクスも今日は珍しく上昇していますね。でも、介護リートの上場は、確か…ズレたのですね。故に、カタルは時間切れが…3か月延長されたと以前、述べました。

もともと…、やる時にやらない株は、興味が薄れますね。それにカタルの大好きな赤字ではなく、既に黒字化しており、配当も実施され増配ですからね。一般株に近い存在に、だんだん変化です。社長の宮島さんも、3流域評価ですね。折角の飛躍するチャンスなのです。それをメザニン投資です。故に手堅い…との評価もあるでしょうが、カタルには物足りません。

もともと株価が2倍程度なら…かなり他にもあるのです。しかし5倍、10倍となると…可能性があるのは限られ、ほとんど見えませんからね。指数絡みの動きが続き、どうも面白くないですね。本来ならラオックスが飛び、シャープの選択なのでしょうが…見えない銘柄を、やる勇気ある投資家が存在しないようです。シャープの決算後の動きに期待したいですね。三菱自動車も倒産企業でした。千代化と同じですね。金さえあれば、大概は立ち直ります。三菱は、結束力が高い企業ですね。アコムはタイへも進出しているようですね。此処にもピジョン化現象が生まれています。今日はオリックスが高いのですね。関空のコンセッションが注目されます。リクルートと共に年金ファンド向きですね。

さて…、明日から4日まで、お休みを頂きます。ご了解ください。それでは、また来週に…。



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