しかしメディアと言うのは…いつも大げさに表現しますね。カタルは日本以外で生活をしたことがなく…他国の扱いがどうか分かりませんが、彼らの基本概念は、報道の正確さなどより、如何に話題を勝ち取るか? 背景には視聴率や購読者数に関心があるようです。つまり本質的な概念として、常に、大衆迎合主義なのです。しかし考えてみると分かりますが、メディアの成長性は国内では人口が増えないし、情報入手先が多様化しており、必ず、右肩下がりで、縮小均等化に向かう訳ですね。故に成長を求めるなら、ピジョン化現象を実践するしかありません。そのためにも内容を掘り下げ、良い番組を創れば、価値が高まりますね。二次利用や三次利用がありますからね。NHKやBBCなど優れた番組があります。
日経新聞が、FTを買収したとか…。カタルは長く、証券マンをしていたので…仕方なく、日経新聞社に、かなりの金額を、毎月、払い続けていました。日経新聞は当たり前で、日経産業に、日経流通、日経金融(日経ヴェリタス)、日経ビジネスなど…他に雑誌などに目を通すわけです。日経ビジネスと言う雑誌は、本稿より広告の方が、多いのではないでしょうか? 金をとり、CMをみせる訳で…おかしな話ですが…、カタルの商売上、仕方なく購読していましたね。昔は、これに朝日新聞など…の一般紙も読んでいましたが、朝日新聞の論調は、市場原理を批判する偏った報道内容で…、いつしか一般紙は、読売に変えました。
日経の購読料金の高さには…うんざりします。それに、自分達の記事に対する二次利用に対し、非常にうるさい会社ですね。現在、カタルはWSJも、同時にネットで購読していますが、確か…年間の購読料金は2万~3万の間だったと思います。それに引き換え、日経はおかしいですね。非常に高い設定です。中身は…その辺に転がっている三文記事をまとめたものに近いですね。カタルの仲間も…取材を良く受けていましたが、身勝手な解釈内容を報道され、怒っている人が…何人かいました。基本的に、記者が持って行こうとする方向性で…資料を集め、都合のいい抜粋記事を掲載するわけです。官僚は彼らを利用し…アドバルーンをあげさせます。自分達の政策を、優位に進める為に世論を動かすわけですね。
カタルは証券マンなので、日経新聞の記事を鵜呑みにして…ずいぶん、痛い目に、何度も会いました。一番ひどいのは、ミツミ電機でした。決算発表の前日だったか? 前々日だったか? それまで…大幅増益を、なんども書きたてていたのに…ふたを開けると減益内容で、2日間のストップ安でしたね。きっと、自分達の仲間が逃げたのでしょう。
テレビも台風情報などを見ると分かりますが、一番、被害の大きな映像を誇張して伝えますね。つまり最大限の状態を、一般化?(標準化)させるのです。しかし…ネット時代になり、現場を一番知っている人間が、カタルのように情報発信を続けているので…世間の受け取り方も、だいぶ変化してきました。それでも小学校から続く、「画一化教育」の力は大きく、日本人のイワシ民族意識は、なかなか消えませんね。ISの自爆テロに子供を利用するように…、子供のころから、我々、日本人は多様性のある考え方を認めずに、統一性重視の考え方が、身に付いています。所謂、村論理ですね。だから他人と違う行動は、小さいころから排除され、いじめ問題が起ります。多くのいじめの本質は、他人と違う事に対する行動を咎める行為ですね。村八分は、誰かが造反すると…村全体が処罰されるので、村民が互いに監視をし合う共産主義の考え方です。そこには自主性などはなく、なんでも…御上の采配が優先されます。
中央官庁が上部団体にあり、地方がその采配に従う動きが行き詰まり、新しい動きを模索してきたのが…「失われた時代」の本質でもあります。農業政策などは、その象徴的な現象の一つですね。農業従事者の平均年齢が、農林水産省から統計資料で発表されていますが、66.8歳だそうですね。実に65歳以上が63%を占めるそうです。基本的に…プラザ合意頃に、日本は方向転換を図るべきだったのですが…間違った選択をした為に、「失われた時代」を余儀なくされたわけです。
カタルは新しい時代は、「質の向上」にあると思います。テレビ番組もそうですが…より専門性を高めたマニアックな番組が良いのでしょう。視聴者は、様々なメディアから選択しますから…一般向けの内容が希薄な物より、専門的な解説を求めますね。株なんかも、同じだろうと思っています。カタルは、自分の意見が正しいと思っています。その論理の背景を基本的に説明していますね。何故、この株が上がると思うか? しかし株価は、一般的な評価ですからね。今の相場は、どちらかといえば、GPIFの基準で、銘柄が選択されています。だから将来の成長と言う、本来の「変化率重視」と言う株価論理とは違い、一般受けする銘柄で、失敗しても責められない選択が優先されている様に感じています。故に指数株だけが高い、二極化現象が現れていますね。ある意味で、末期的な1989年の相場に似ています。あそこまで極端ではないですが…ファストリなどの動きをみると…明らかに異常ですからね。
カタルは証券マン時代、多くの失敗を重ね、自らが投資家になる道を歩みました。この5年間は試行錯誤ですね。色んなデータを独自に集め、独自の指標なども構築しています。最近も新しい実験を始めました。基本的に株価がどちらに動こうと…儲かるような仕組みを、目指しています。現役の頃、預かり資産3億円を40億円に、実質3年で成し遂げました。その後、皆さんもご存知のように失敗を重ね、現在に至りますが、結局、政策には勝てません。政策に沿ったように株価は動きますからね。アベノミクスの政策が正しければ、国民の財産である株価も地価も上昇を続けます。
最近の日本は貧乏をして…物価も安くなりましたね。だから中国人が日本のマンションを買い、日本で爆買いをして消費するのが目立つのですね。日本では軽自動車しか売れませんでしたが、中国では高級輸入車の伸びが高かったですからね。フェラーリなどの高級車が飛ぶように売れる時代が来るのかどうか…。アベノミクスの成果に掛かっている訳です。
長い歴史を見ると…鄧小平の「富める者から先に豊かに成れ」と言う南巡講話は的を得ていますね。貧乏人は努力をしないし…結果だけで他人を判断し、付和雷同的な動きを繰り返します。しかしバフェットは今でこそ、名を馳せましたが…無名時代に長く居た訳ですね。投資の世界は基本的に景気循環に左右され、経験がなかなか積めません。失われた時代は、一方的に時間だけが経過する悪魔の時代でした。ようやく失われた30年と言う歳月が肥やしになり…豊かな実りをこれから得ることが出来ます。始まったばかりですね。
それなのに…東洋経済は「米国株の「本格下落」が、いよいよ始まった」冒頭に解説したように…、購買目当てに…人々の心を煽りますね。我々は事実を、正しく認識しなくてはなりません。その為には与えられた情報の中で、自分なりに考え、他人批判できるように…理論武装が欠かせませんね。カタルは公開情報の中から、事前に様々な事象を解説しています。この情報解釈と相場の方向性が結びつかないことがありますが、それは当たり前の事で…仕方がない事です。カタルに相場を動かせるほど…力がある訳じゃありません。
6月初めから…カタルは今までには珍しい、弱気論を述べていますね。その根拠は一般化した表面上の現象であるギリシャでも、中国でもありません。1937年問題と言う政策のミスリードを心配しているのですね。2006年、リーマンショックと共に日銀はマネタリーベースを絞りました。折角、浮上しかけた経済なのに…バブル期の批判である資産バブルに芽が出始めたばかりなのに…潰しにかかりましたね。地検も同様です。新しい芽である「ライブドア」と言う新しい概念を批判しました。2006年1月だったかな? その影響で、一度、大きく沈みましたが…5月には復帰したのです。しかしここまでで…。結局は二番天井を付け、2010年の動きになりました。
この年の秋に日銀は自らの過ちに気付きますが…馬鹿ですね。米国の1937年問題は世界経済に大きな影響を与えます。中国のPMI下落も基本は米国のマネタリーベースの問題ですね。金融規制が影響を与えています。HSBCに続きバークレイズのリストラをカタルは警戒していますね。同時に2018年の期限をFRBは1年延期し2019年に延長しました。しかし自己資本を10%以上も求める論理は、何処か歪んでいる様に感じています。経済の基本は、金融機能なのですね。でも、NYダウは確かに危うく見えますが…ナスダックは通常のブレですね。スマートコミュニティーへの流れが、確実に続いている表れでしょう。その二つの動きを見て、今日のレポートを終わりにします。