かたるもうすぐ2年を迎えますね。サマラリーに期待し、二度目の推奨を行ったケネディクスは…。その後、300円割れまで下がり、上下を繰り返し、本日に至ります。正直、最初にカタルは2005年型再来のイメージを考えていましたが、今回は、あの時より本格的な名目成長への流れだと思っているにも拘わらず、何故か、株価の動きは鈍いのです。考えてみれば、2003年からの不良債権処理に揺れた竹中改革は、色んな弊害を生みましたが、同時に新自由主義的な考え方を強烈に進めたので、当然、軋轢もありました。何しろ4大銀行の一つ、UFJを抹殺するのですからね。この時の、行き過ぎた行動が、その後の清貧思想を強烈なものにして、2010年からの海外逃避に繋がります。代表的な日本企業は、皆、日本に呆れ、脱出を図りますね。日産マーチの生産移転は、一つの象徴的な現象ですね。
この2番底があり、日本は、構造改革が一気に進んでいます。政権の混乱などの副作用が、村論理の崩壊を決断したように思います。この2005年頃は、ライブドアなどが活躍していました。リーマンなどが多額の資金を流通させ、M&Aなどが可能になったのですね。当然、長らく続いたデフレが終わりを迎えると思ったものですが…、日本村も踏ん張りますね。最後に地検が、「我々の倫理観が日本を救う」という国家意識に、再び、落とされる訳ですね。この時期にフジテレビなどの買収劇に脅え、ようやく役割を終えていた株式持ち合いが、新日鉄を中心に復活します。でも結果は、今のようにグローバル論理に再び傾く訳ですが…この揺り戻しは強烈でしたね。あの当時は…小泉内閣で「自民党をぶっ壊す」…と構造改革を断行し、道路や郵政の民営化を押し進めます。
オリックスが、パナソニックなどに…関空への出資を募っているそうですが…この壁を破ることが出来るかどうか…「コンセッション」と言う言葉は、一見すると、耳慣れない言葉で、一般化していません。しかし考えて行くと…小さな政府であり、竹中改革のような新自由主義的な発想ですね。昨日、ラジオを聴いていたら…木下斉と言う若者が、自治体に頼らない、街づくりを目指しているのだそうです。彼の言い分は、もっともな話ですね。何も官が主導して地方創生などしなくても、民間の論理で、自分達の手で街づくりをしようと言うものだそうです。補助金は使わずに、銀行借り入れで、失敗したら自分達の出資したお金を失うだけの限りある再生の話のようです。あまり良く聞いてなかったので、どうやって展開するのか…具体的なイメージが湧きませんが…やれば、出来るのですね。何も官が主導して押し進めなくても…小さな政府で自立する形が、カタルは望ましいと思っています。
だから医療費の3割負担は当たり前、実行して、どうしても駄目な人は、別の形で救済すれば、いいのです。原則は全ての医療費は3割負担でしょう。年金制度も財産のある人は減らせばいいのです。マイナンバーを活用すれば、実行できるはずです。そうすれば、新幹線の焼身自殺などの悲劇もなくなりますね。必要な人には援助し、自立できる人は、自立させればいいのですね。オリックスの関空入札は、日本の構造改革の壁の一つですね。秋に日本郵政が上場されますが、これも、その一環です。何故、こんな話を展開したかといえば…財政規律問題は、絶対に避けては通れない壁なのです。流動性の罠から抜けだし、スマートコミュニティー社会に突入するためには、逃げられないのです。
カタルの相場論は、正しい方向性を探り、その路線下に位置している銘柄を探し、攻めることにあります。現実が戸惑っていれば…当然、時間の壁にあたります。マツダもそうでしたね。あの時、マツダの推奨は中国の成長期待で…カタルは取り上げました。しかし実際は…3年程度のブランクがあり、円安で収益が好転し相場になりました。ジャムコの事例も航空機需要の増大は分かっていましたが…、ドイツメーカとの価格競争で利益が生まれていませんでした。これはアルプスとも…同じ理屈ですね。着眼点は、なかなか…だと思っていますが、どうも時間の壁を、乗り越えられませんね。芽はあるのですね。カタルの選んだ株は、素質を持っていると思いますが…演出家が登場しないなど…色んなケースが原因と考えられますね。
オリックスは、非常に良い素質を秘めていますね。でも現実は空想のように…一気に話は進みませんね。今回の「流動性の罠」から脱出を見ても、そう感じます。通常は、マネタリーベースをこれだけ増やし、株や土地を、日銀自らが買っている訳ですから…当然、株価や地価は上がりますね。しかし全国平均では下落傾向が鈍ったといっても、未だに下落を続けています。確かに首都圏などは、既に上昇をしていますが、なかなか全体に波及しませんね。こんな風に考えると…日経平均株価10万円は、遠い目標に思えますね。
でも最近の相場を見て思います。ニトリ、ファストリ、良品計画などの消費関連など玉が吸い上がり、カタルが高いと…判断する株が沢山出てきました。ヤクルト株などは、何故、買われるのか? サッパリ理解できません。カタルの基本的な価値観は、純資産価格に、一株利益の10年分が基準になります。つまりヤクルトなら、一株純資産が1966円、それに一株利益が175円なら、175円の10倍と1966円を足した3716円が妥当理論株価です。しかし現実のヤクルト株は7000円台ですから…どう考えても高過ぎますね。こんな割高の株を、年金運用の機関投資家が、持つべきではありませんね。ファストリも同様の感覚です。せいぜい2万円台から、成長性が仮にあるとしても、3万円台~4万円台が妥当株価でしょう。明らかに高過ぎると思っています。
一方、世界景気の鈍化の為か…、海運株は非常に安いですね。確かに市況関連なので収益基盤が、ゲームと同じで不安定ですが…黒字で純資産価格を大きく割っている株価は、明らかにおかしいですね。もしTPP交渉が纏まり、更に進展すれば…東アジアを往来する船の数は、大変な需要が見込めますね。むしろ、割高な株を売って、論理的に数字が合う株を組み入れるべきですね。如何にも…日本人ですね。「赤信号、みんなで渡れば、恐くない」と言う村論理の運用姿勢です。
でも相場と言うのは、違いますね。シャープのケースなど…どうなるか分からないし…際どいから…面白いのです。残念ながら、シャープは、カタルの構想とは動きが違っていますね。カタルは17日の日経朝刊の記事で株価を上げるべき…と考えていました。ところが翌日(21日)でしたね。それに昨日の下げは、頂けませんね。まるで相場など…感じられませんね。あの9日、10日、13日の上昇は、いったい何だったのでしょう。相場心を、演出家は知っているのかどうか。それとも自然発生の相場なのでしょうか?
今日はアコムが下げ、一部は、買戻しが効いたようです。逆に今日は、アイフルやオリコが上がっていますね。サラ金グループは、これから期待されますね。もともと過払い請求が消える時間推移です。オリコなどは低株価で…面白いですね。そう言えば…ブツブツがあの急落過程で、10万株だと思ったけれど…、自分で買ったのですね。確か…500円前後の株価でしたね。必ず、戻りますからね。プロがそれも一流域のプロが、自分で買って失敗した株なのです。アコムは一般的ですが…アイフル、オリコ、更にJトラストなど…も同時に注目されます。
同じ時間推移にあるケネディクスですが…、今日は高いけれど…どうかな? カタルの予想では、最初は、非常に緩慢な…上げパターンと考えています。まぁ、どっちでも良いのです。上がっても、下がっても…どっちでもね。実にめずらしいことに…、昨日はTICK回数が1000回を割れ、935回だったのですね。これはカタルが二度目に取り上げてから、初めての現象でした。完全に人気が離散していますね。
最近、思うのが、野村証券のチャートの形ですね。論理的には、株と土地ですから…証券会社の株価も上がる筈ですね。昔の野村は…1000円を割ったことが、なかったのです。この辺りは、何故か、アルプスのイメージと、相場がダブりますね。この形は高値圏で売り支持とされる、陰線5連続を形成していますが、酒田五法などもいい加減ですからね。チャートは、所詮、読みにくいのです。此処で揉み合いを続け、次に跳ねると大きくなりそうな気がしています。さて…、自己論理に溺れずに…粛々と実行しなくてはりません。「相場は相場に聞け」と言いますからね。分からないごたくを並べても仕方ありません。それでは、また明日。