かたる本日の日経新聞22面の液晶パネル1割下落は、果たしてシャープの再建計画にどのような影響を与えるのか? ただ1割や2割程度は常識的に考えれば、想定の範囲とも思われますね。先日のインセル型開発報道との綱引きですね。常識的なら、今、付けている172円は買い場の様に見えます。カタルは170円割れも想定していますが…この辺りまでは容認ですね。実際に168円で買いを入れていますが、入るかどうか…。今後…、減資報道後の高値217円を抜けるかどうか…が当面の焦点ですね。仮にそこを抜けると…今の水準から26%高ですから、それだけでも、凄い成果です。しかし、カタルが目指すのは本格的な回復ですから、300円に入ってからでも、充分に成果が得られますね。もともとカタルの現在イメージは…その程度ですね。
何故なら、成功した亀山に、堺の失敗ですからね。過剰生産設備だけなら…その程度のイメージです。既に過度の円高は修正され、多くの企業が増益や最高決算を謳歌する水準ですからね。ソニーが本来なら1万円付けているような相場環境です。果たして、この条件下でも駄目なのですかな? 不思議なイメージです。とっても好きな会社なので…なんとか、残って欲しいな。応援しています。
松下(パナソニック)の賢い所は…失敗からの方向転換ですね。三洋を売却し面子に拘りませんでした。ビクターもそうですね。ソフトバンクの孫さんも朝日放送を、旺文社から買いましたが…村論理に配慮し方針転換しました。ところが…カタルは一度、銘柄を掲げると、駄目かな?…と思っても、ベンチャリのように最後まで、自己主張を貫く傾向があります。失敗は、誰にでもありますが、その対処の仕方で…その後は、えらい違いですね。あの時、カタルは失敗を認め、グリーを、1000円を割れたところで売りました。その後、2年が経過しますね。
昨日述べた第一三共のインドの製薬会社を諦めたのは、カタルには理解できませんでした。同じ損失でも、インドはこれからですからね。それとも販売網など…ある程度、採り入れが行われたのでしょうか? 確か…あの会社は、ゾロ(ジェネリック)専門でしたね。この辺りの理解は、現状を詳しく知らないと…きっと、わからないのでしょう。
その点、アップルは賢いですね。リスクを取らずに一度限りのスタンスを貫いています。ファブレスと言う工場などの生産設備を持たない製造方法が、一般的になったのは1985年頃の話です。日本の貿易収支が米国で問題になり…為替による調整が合意した1985年のプラザ合意が、今回の日本の失われた時代に繋がったバブル発生の原点ですね。実際にテキサスインスツルメンツにいたモリス・チャン氏が1987年に台湾政府の後押しで独立し、TSMC社を設立したのですね。アップルの鴻海精密工業(ホンハイ)も、その時代でしょう。ホンハイは、今度、中国からインドに主軸を移行するようですね。このアップルだけが…独り勝ちの様相です。「モノづくり」に拘る日本人の価値観を変える必要性があるというものです。
半導体製造に於いて、何故、日本は完敗したのでしょう。あれほど奉加帳方式で総合力を維持してきたのに…この政策は正しかったのでしょうか? 経産省は、誰も失敗の責任を取っていませんね。カタルは長くエルピーダが好きで…坂本社長の姿勢が好きでした。しかし電力料金や税制負担など…結局、日本で付加価値を維持するのは難しく、税制など電力料金優位の韓国に敗退しました。この程度の鞘に拘る基本姿勢が間違っていたのではないでしょうか? もし…ROEと言う経営方針が、一般化していれば、何も多額の無駄な投資をしないで済んだのではないでしょうか? 結局、従業員も最後は翻弄され、チリジリになりました。罪なことですね。やはり世界の動向は…非常に重要ですね。
カナダは金利を引き下げているのに…米国は改めて年内の利上げを宣言したとかで…円安が進んでいると言います。TPP交渉の妥結に向け、また難題が出て来たようにも思えます。ただ今回の市場の反応を見ると…米国株はいったん下げ、そうしてプラスに転換し、長くその時間を維持していましたが、最後は若干、安かったようですね。ようやく2013年5月にバーナンキ前FRB議長が表明した発言に、現実のポジション調整が追い付いた…と理解しても良いようです。2年以上かかりましたね。しかし非常に回復は緩慢ですね。やはりカタルは、オバマの清貧思想の為と思いますね。
イランとの合意が、原油価格にどんな影響を与え、世界経済にどう影響するのか? この辺りの観察をみないと…新しい展開は難しすぎて…だれも新しい方向性を打ち出せないとの見方もあるのでしょう。昨日の中国のGDP発表値は…創作との意見も多いですが、7%堅持との事です。しかし自動車販売はペースダウンしていますね。今回のラオックスの計画を見ると、中国企業の過剰生産設備投資の実態も分かるように思います。市場には様々な材料が転がっており、どれを取り上げるかは、人それぞれです。株式投資と言うのは一般化している動きを追うものですからね。自分が正しいとか…と、言うものではないのですね。カタルは自説を曲げませんが、この辺りが長く、成果が生まれない壁なのかもしれません。
故に、最近は空売りをも含め、実験を開始したのです。空売りだけはこれまで失敗がありません。全て…勝ちですね。当たり前の理屈なのですが…だから怖いとも言えます。相場と言うのは上手に…方向性の反転地点を、当てなくても良いのですね。流れに乗ることが重要で…その方向性に身を委ねられるかどうか…。その自分の心との葛藤だという事が理解できます。最近、特に力を入れて解説をしている「力量」問題ですね。自分の心のユトリが、どの程度かを把握できれば…たいしたものです。こればかりは、人それぞれ価値観が違うので、説明のしようがありませんが、株なんか、上に行っても良いし、下に行っても良いのですね。最近、この実験が成功するかどうか分かりませんが、新たな取り組みを開始しました。これも…なかなか面白いね。
所詮、この夏は、相場らしい相場が育つかどうか…疑わしく感じています。でも200程の銘柄が、高値を取っているのは事実ですからね。ケネディクスの動きも、ある仮説通りに動いている様です。相場と言うのは、所詮、自分の心との戦いなのでしょう。JTECは、久しぶりに…先日(7/10)から、少し違う動きですね。あの日、何故か、寄りに1万株の成り行き買いでした。ネットは手数料が安く、実験が進みますね。これはなかなか面白いですよ。きっと秋までの本格相場に向けての…退屈しのぎにはなります。昨日も述べましたが…、グリーを高値で買い、まだお持ちの人は…買い増しを考えても良い水準だと思っています。ただし時間は掛かりそうです。でもようやく実体経営も底値と言うか…一般的な企業の戻ったとの印象ですね。だから…この次の上げ相場は、戻りの相場ではないと思っています。これはアフターケアをしたまでの話で、カタルが新たに買うという事ではありませんから…。それでは…また明日。