右手に強気を持って、左手には弱気を抱えるような株式市場の展開です。
一番の問題は、いくらレイムダック化しているオバマ大統領と言っても、米国の方向性はやはり世界の規律です。今の懸念材料は、やはり1937年問題でしょう。これは景気回復を過信したために、起った景気後退ですね。結局、戦争と言う破壊行為とその復興需要で、新しい時代が始まります。丁度、植民地支配と言う覇権主義が終る時代の最中の出来事です。日本は時代の流れを読み違え…関東軍の暴走、辻少尉などが、深く関与したとされますが、学校の教科書では、学ばなかったと思います。
一方、ドイツは、第一次世界大戦の巨額の賠償により、悪性インフレが発生し経済は悪化、結局、ナチスが台頭し第二次世界大戦へ向かいました。世界史は詳しくないから、間違っているかもしれませんが、そんなイメージですね。追い込まれるギリシャを見ると、ドイツの寛容性の無さに呆れます。僅かな金額なのです。ギリシャ危機などのユーロ不安で、稼ぎまくったドイツ車ですからね。ドイツが一番、ギリシャ危機の恩恵を、間接的に受けました。おかげで…中国における車のシェアは高いですからね。
この中国は、2週連続で大幅安の株価を演じています。株価が上昇するスピードが早かったので…当然の結果とも言えますが、株価が落ち着くまで、あと数週間は、間違いなく掛かります。でもまだ、リーマンショック前の2007年の高値、6124は抜いていないのですね。この辺りは過剰流動性の問題も絡み、考え方は難しいですね。中国が、真の独立国家として成熟して行くなら、米国の金融デリバティブの恩恵で形成された、この高値を抜いても…なんら不思議ではありませんね。中国はシャドーバンキングなど…様々な問題を抱えていますが、グローバル化が成し遂げられるか? 此処に、上海総合株価指数の新高値更新は、掛かっていると思います。カタルは、今回の調整は克服され、時間を置けば、必ず高値を更新すると考えています。様々な金融改革を実行していますからね。本日の日経新聞にも載っています。
一方、国内は順風満帆に見えますが…、やはり財政ファイナンス問題が、一番の懸念材料でしょう。財政規律は緩んでいますからね。ギリシャ問題は対岸の火事ではありません。夕張だけでなく、国内には無駄が多く存在します。故に、コンセッションの考え方は、非常に重要です。秋に上場される日本郵政も、その一環の流れにあります。JR貨物や九州なども上場されるのでしょう。所謂、官から民への流れは、加速すると思っています。
ざっと簡単に…問題点を列挙しましたが、日本の経営者はようやく市場原理と言うものを理解し始めているように感じます。トヨタなどの成熟企業は、市場に富を還元するべきですね。その富は、小さなベンチャー企業に向かい、技術革新が、どんどん進化するのです。ファナックは先頃、非常に珍しいことですが、「Preferred Infrastructure」からスピンアウトしたベンチャー企業の「Preferred Networks」(PFN)と言う会社と提携を発表しましたね。IoTの時代に於いて、集めた大量のデータから、どのように有益な情報を抽出し、知見を導き出すのか…という点については、データサイエンティストなどの専門家の活躍が必要とされていますが、このPFNは、それを機械で代行させるため、機械学習や深層学習(ディープラーニング)などの技術で、注目を集めているベンチャー企業だと言います。ドイツのインダストリー4.0などが、時代の流れなのです。
IoT時代と言うか…クラウド上で、様々な技術変化が起こっています。インターネットの発展は、埋もれた才能が開花する時代なのですね。これまでは大企業に入らないと…駄目でした。しかし時代が大きく変化し、誰でも気軽に、やる気さえあれば、世の中の進化に貢献できます。そんな時代なのです。だからファナックが、名も知れない弱小企業と提携するのです。007(ユビキタス)が、村田と提携するのも、セールスフォースが一躍、世界トップに躍り出るのも…時代背景があるからですね。この辺りが理解できないと…なかなか相場の流れを、掴むことが出来ませんね。カタルはビルゲイツなどと同世代で、インターネットの第一世代ですが、今、活躍している人は、一回り下の人達です。
何故、カタルがナスダック市場のITバブル時代の高値更新に拘っていたか? ようやく、理想買いから現実買いを迎える現象と思っているのです。夢が現実に変化するわけです。赤字が黒字に変化するのですね。それも時代変化ですからね。産業革命時代に鉄道株指数が出来たようなものです。社会インフラの形は、衛星打ち上げなどに変化しますね。大林組の宇宙エレベーターが完成すれば…、人類は、一気に宇宙時代に羽ばたく事に成ります。覇権主義など…の人類の勢力争いが、チンケなものに感じられます。中国のAIIB構想は前世代の構想ですね。時代は衛星を打ち上げ、GPSを活用する時代です。カタルは新しい時代が、いよいよ始まったと考えています。ファナックや村田などの行動は、そういう事ですね。コーポレートガバナンスの考え方の変化は、日本株を10万円相場に押し上げるのです。だってそれが妥当株価ですね。カタルが証券界に入った時は、日本株はNY市場の10倍が標準だったのです。
ようやく、名目成長率の世界に戻り、資産効果を生む構図になってきました。やがて野村証券も三菱UFJも…4ケタ相場から値嵩株になりますね。1万円を目指す時代が来るかもしれません。カタルは、他社がしり込みをする関空のコンセッションに参加表明した宮内さんを、高く評価しますね。日本の財政問題を考えれば…「コンセッション」の考え方は非常に重要で、やがて一般化します。国のバランスシートを考えてください。負債(国債=貸方)の反対には、借り方の資産が存在するのです。資産を売却すればお金が生まれ、借金が返せますね。つまり小さな政府を模索するのが、時代の流れです。故に、オリックスの株は、年金運用に欠かせないキーパーツになりますね。必ず、株価は、大きく…更に上がります。
時代の流れを考えれば…上がる株が、事前に見えてきますね。問題は、どのタイミングで仕掛け、その恩恵を享受するか…だけの話なのですが、この簡単な筈の時間が分からないのですね。経営者が馬鹿だと…なかなか進みません。折角のチャンスを、みすみす逃していますね。ソニーなどは典型的な事例でしょう。ネットテレビなど…ソフト活用が出来る位置に一番、近かったのです。アップルは有料の月間料金だけで…、無限のソフト利用の音楽サービスを始めましたね。テレビ番組もBBCやNHKなど…、素晴らしい資産が眠っています。これを活用しないで、どうするのでしょう。NHKなどの視聴料金は無料に出来ますね。きっと…。経営者に、能力があるかどうかです。
日本に欠けていた資産効果が、間もなく表面化します。ようやく消費者物価なども、上昇の兆しが見えています。この辺りのタンミングは難しいですね。ケネディクスの2年間の空白と深く関係します。そう言えば…、昨日のケネディクスの変化に気付きましたか?と言う話ですね。板状況の話ですよ。オーバーの売り物の数が、500円割れになると大きく減りますね。この数が100万株を割ったのは、カタルが統計を取ってから、おそらく…初めての現象ですね。信用買い残は依然、4000万を超えており、注意喚起は外れていません。この辺りが、一つの目安になるかもしれませんね。6月と思われていた介護リートの上場は、3Qにずれるのかな? そうすると…増額修正の時期は、先に伸びるかもしれませんね。しかしNTT都市開発との絡み、私募債の環境など…相変わらず、絶好調の環境は続いています。
今はまだ、駄目のようですが…カタルは全然、心配はしていません。皆さんのように、コロコロ変わらないのです。これは昔からですよ。ベンチャリの時は上場廃止になるまで…やりましたね。ライブドアは上場廃止が決まっても…買っていました。皆さんとは、少し感覚が違うのです。だからカタルの考え方などは…参考程度にされ、自分なりにヒントを掴み、活用すればいいのです。昨日は、冷凍食品が日本の成長産業になると…昔、述べた事例を示しましたね。おせちが冷凍保存され、販売されている時代です。時代の変化で…この冷凍技術も進化しています。
未だに、名目成長力を高める為に、移民政策を取り入れろ…と言う声を聞きますが、確かに、昔、カタルも移民政策に対し賛成していましたが、今は逆ですね。今は反対です。この少子高齢化社会が…、逆に強みになるんじゃないか?…とも考えていますね。ロボット技術は、AI(人工知能)の活用で、急速に進化しているからです。なにもペッパー君だけじゃありませんね。建設業でも、農業でも、いろんな分野で急速に実用化時代に入っています。こんなスマートコミュニティーの時代を考えると…007が宝物に見え、相場が弱気ばかりでなく、強気に傾きますね。果たして…どっちなのかな? やはり、先が見えてないカタル君の空論ですかね。それでは…、また明日。