かたる不思議なもので…、先日、述べた30週間、周期説は、今の所、当たったように見えます。まぁ厳密には140日なのですが…、GWなどの影響で30週間と言う事ですね。この事を、カタルは事前に指摘してきました。カタルは、よっちゃん達の仕手株相場の裏側を、彼から解説してもらい…、「なるほど…」と思ったわけで、実はカタルは、上京する前は、熱心な罫線(チャート)の信者でした。たいがい多くの人が株式を少しかじると…チャートの形が、どうのこうの…と、講釈を述べます。確かに市場の命題として「効率的市場仮説」は存在し、「株価は全てを知っている」と意味も、何らかの動きが痕跡として、株価に残る事は、カタルも認めます。でも未来予測まで示すと大げさに言う人も、中には居ますが…、よっちゃん達は、株価の動き自体を、大量の資金で創る訳です。その為に、専門のチャーチストの意見を参考に、株価の動きを事前に決めていました。世の中、お金が絡む世界だけに、海千山千の強者が、兜町には揃っており、色んな人種が居ましたね。
この仕手筋は金融屋と組んで、あくどい事をしてきたわけです。マチ金のアイチの森下さんは、客が担保に差し入れた株券を勝手に市場で売りさばき、無限の株にして、筋に買わせ破たんに追い込んだと言います。仕手筋は発行済み株数の相当数の株を買っており、まもなく売り物が切れる筈と…必死になってお金を作って、相場に臨んでいるにも拘らず、足元の資金がないことを見込んで、仕手筋を破たんに追い込むわけですね。仕手筋も、他から融資を受け、アイチに現金を積めば、アイチは担保に取っている株を、勝手に売っていたわけで、それを買い戻さなくてはなりませんが…。そこが情報網の凄さですね。もともとマチ金同士は裏で繋がりがあり、情報が事前に把握できます。大概、マチ金に金を借りに来る客は、切羽詰まっている訳です。
何故、こんな昔話をしたか? ある意味で日証金などの貸借動向は、この市場の動きを探るのに適していますね。ケネディクスの信用買い残は6000万株を超えており、だれも、この売り物を買う事はせず、金のない、この連中が投げるのを待って、相場を始めるわけですね。まさに信用で買った連中は「肥やし」です。ケネディクスと言う株は、大量の肥やしが蒔かれた肥沃な大地とのイメージを持っています。肥料負けせずに、すくすく育てばいいのですが…既に相場の賞味期限は迫っていますからね。どうなりますか…。
先ほど、WSJだったか、ヤフーファイナンスだった…の記事を読んでいて思ったのですが、雇用統計と賃金の上昇率に於いて、失業率が一定水準を下回ると、一気に賃金が上昇するとの記事がありました。株の玉集めと同じ原理ですね。株も浮動株があるうちは、なかなか株価は上昇しません。しかしある水準を破ると…僅かな買いを入れただけで、株価は一気にストップ高になります。面白いぐらいに、株価の変動率のスピードが上がりますね。だから昔は、浮動株比率や株主構成まで注目して仕掛けたものです。株式を沈潜営業するのも似た行動です。
何故、この話をしたか? 実は「流動性の罠」からの脱出が、出来るかどうかの瀬戸際に今の日本経済は位置しています。ようやくインバウンド需要(海外観光客の日本国内消費)などもあり、日本経済は前向きな名目の世界に入りつつあります。これは過度の円高などの為替が修正され、デフレギャップが解消した為…などの様々な要因があります。例えば三鬼商事が発表しているオフィスビル需要を観ましょうか。此方のグラフを良く観てくださいね。空室率と賃貸料の関係です。現在の状態は、空室率が下がり始め時間が経過し、ようやく賃料が、ここから一気に上昇するパターンの入口まで来ましたね。先ほどの需要と供給の関係で、雇用統計指数と賃金の関係もそうですし、仕手グループが浮動株を集める話など…全ての原理は、共通しています。どうも過去の統計では、空室率が5%を割れると…一気に賃料は上昇を始めるようです。ほら、株価も段々と上昇角度が急になって行き、最後は人気が過熱しますね。似ているでしょう。みんな同じ仕組みです。
しかし既存ビルだけを見ると、既に空室率は2月の時点から5%を割れていますね。すでにカタルには、一触即発の状態に見えますね。残念ながら、先月は新築ビルの開業が多かったためか…全体の空室率は3月の5.30%から4月は5.34%に少し上昇しました。賃料は上昇を続けていますが…。三菱UFJの株価が、なかなか4ケタを回復しない現実も、なんとなく分かるような気もします。消費者物価も、なかなか黒田総裁の思惑通りに進みませんからね。
さて実は、ここまで主力に位置してきたケネディクスの株価を解説してきたのです。信用買い残の減少、そうして実際の企業業績に影響を与える、主力のオフィス需要を見て来たわけです。先日、読者の人から、何故、ナスダックの新高値更新が、007の株価と関係あるのか?…と問われました。カタルは述べていますね。理想買いのナスダックの新高値5136ドルを超えることは、いよいよスマート・コミュニティーが、現実的に動き出すことを意味していると…述べています。物事は先ず、理想を追い求め、夢を抱き、歩みますね。でもNHKの朝ドラの「まれちゃん」のように…世界一のパシティエになるにも、大変な修業時代を経ないと…自分の店を開く事も出来ません。最初に目標を定め、理想を追うのがITバブルだったわけです。あれから15年、ようやく修業時代を終え、現実に利益が出始めますね。それがナスダックの新高値であり、007の活躍機会を迎えるのですね。007の主力業務は、全てIoTに絡むスマート・コミュニティーを実現させる道具です。この道具の出番が、時代の変化で来たわけですね。だから世界トップの村田製作が資本提携を実施し、さらにここに来て、NY市場で注目度の高いセールスフォースドットコムまでもが、提携を結んだのですね。両者に利点があるからです。「ウィン、ウィンの関係」ですね。事実、ナスダックの高値更新に歩調を合わせるように…007も黒字化すると言います。
株と言うのは…すべてが、絡んでいるのです。『風が吹けば桶屋が儲かる』と言う因果関係を示した諺があるように…、全ての動きは繋がっているのです。ほら…「NYの公園で蝶が羽ばたくと、日本で台風が起こる」と言う例の「カオス理論」がありますね。一見関係ない現象に見える糸のつながりが、実は密接に結びついているのです。だから市場で起る些細な現象も、いろいろと関連付けて考えることが必要なのでしょう。何故、今の現象は起っているのか?その原因を自分なりに仮説を立てておくことが必要ですね。何故、いつも…カタル銘柄は、早すぎる推奨なのか? それは僕にお金がない為かな?…事前に世の中の動きを察知する事を既に30年以上も続け努力している訳です。だからある水準には来ているのでしょう。しかし、なかなかベストマッチしませんね。自分で買う事が出来るほどお金があれば、良い相場を演出できますね。
ただ、原作が駄目ではどんなに演出がうまくても、劇は成り立ちません。ようやく、バブル以降初めて、待ちに待った本格的な名目の世界です。物価は上がり賃金も上がり、まれちゃんのように夢を抱く事が出来る世界が幕を開けましたね。これまでケネディクスの相場ように…、充分な肥やしが蒔かれてきたので…日経平均株価は10万円に向け、躍進するのでしょう。失われた時代で蓄積した鬱積を晴らす場面がやって来ました。それでは。また明日。
今日は、因みに再びVテクを追撃買い、これで幾つになったのかな? まぁ、貧乏人故、僅かばかりの買いなので、相場に影響を与えません。カタル3馬鹿トリオに、Vテクに、博打でシャープなど…。王道を歩み三菱UFJに野村証券でも良いし、未来を見据えリクルートにオリックスでも…自分なりに合った選択をすると良いですね。同時に、いつガラがやって来ても良いように、自分のポジションを変化させておくことも、重要です。
株は、「上がってよし、下がってもよし、」どちらでも良いように…、ポジションを組んでおくことが必要なのです。互いに頑張ろうね。