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昨日の米国市場は「レイバーデー」でお休みです。日本株は強いと思うのですが、至る所で持ち合い株の解消が進みます。

やはり…ここでは「トヨタ」(7203)の話です。「トヨタ」と言う会社は、日本村社会の象徴的な企業だろうと思います。あれは「豊田織機」(6201)の頃かな? 確か…記憶によれば、トヨタの前身は「織機」ですね。

そうして「自動車」を作るのですが、兎に角、売れずに「倒産の危機」に在ったのです。資金繰りが困難で…その時に「三井銀行」だろうと思いますが、何処もトヨタにお金を貸さなかったのですが、「三井銀行」だけが…融資を実行して、倒産の危機を救ったのです。

その後、運命は面白いものです。「朝鮮戦争」の特需がトヨタを救いました。

だから…今回の金融危機の時に、三井系の銀行が不良債権で苦しんでいるときに、トヨタ1000億円とか…2000億円の増資を引き受けるべき使命があったのに、トヨタはその恩義を裏切ったのです。支援しませんでした。

カタルはこの時に、「トヨタ」と言う会社は、「村論理」の企業なのに…と思ったものです。もともと「下請け叩き」は「トヨタ」の「お家芸」のようなものでしょう。毎年、毎年、部品の「値下げ要請」です。一次下請けは、兎も角…三次クラスから下は、大変ですよ。ネジ一本まで…値下げの要請です。

章男さんは、カタルと同世代です。カタルは1955年生まれですが…彼が1年下の1956年ですね。だから育った時代環境は、同じです。「団塊の世代」の少し後になります。「団塊の世代」は、まだ親が戦争体験をしていますから、その時代をある程度は知っています。

しかし…僕らクラスになると…あまり、戦争の事は分かりません。でも…その「時代の失敗」を、多くの人が語っています。司馬遼太郎などは代表的な一人でしょう。彼はオモチャのような戦車で、ソ連と戦いますが、相手の弾が、自分の戦車を貫通する貧弱な武器で「精神論」を強要されます。特攻隊だけではなく、全ての兵士が、あの時代は「理不尽な行動」を求められました。

でも僕らは、その痛みは分かりません。まぁ章男さんは「ボンボン」…なのでしょう。でも彼の述べている「私ほど…日本を愛している奴は居ない」と言う気持ちは、よく分かります。でも…彼は「不良債権処理」の現場を知らないのでしょう。そうです。池井戸 潤 君が、体験した世界です。

極端な話、昨日まで日参をして「お金を借りて欲しい」と何度も言われるものだから、5億円を借りたら、翌月には…「情勢が変わったから、あの借金を返して欲しい」と言うのです。

銀行は「理不尽」なんてもんじゃ…ありません。それこそ、その背景には、自殺をするほど追い込まれた経営者は、沢山います。あの池井戸君が書いた「果つる底なき」などの一連の銀行小説は、本当の話です。

カタルも伝聞ですが…「三井住友銀行」からの理不尽な返済要請に応えようと、信金から5億円を借りて、三井住友銀行に借金を返済した話を、実際に聞いています。だからこそ…今の相場環境が、とっても嬉しいのです。

失われた時代は、大変な苦労をしたのです。

「デンソー」(6902)の 週足推移

今回のトヨタで始まった「持ち合い株解消」は、数年は掛かるのでしょう。この「出口」を示すのが「デンソー」(6902)の株価でしょう。この「デンソー」は、直ぐに株価は上がりませんが…トヨタ復活の「狼煙」のような存在でしょう。本当は、100株で良いから株主として「デンソー」の株価を、丹念に「観察する」と…「大儲け」に繋がるのでしょう。

株価の成長には、その背景になる事象が存在します。

「浜松ホトニクス」(6965)の 週足推移

だから、原点を確り…自分で理解してないと相場について行けません。今回の「トヨタ」が売り出す、「浜松ホトニクス」(6965)の株は、ある優秀な学生がトヨタの「内定」を蹴ったのが「切っ掛け」で、その株をトヨタが持ったのです。

「トヨタには夢はないが、ホトニクスには夢がある」と言って、その学生は浜松ホトニクスに就職したことが「切っ掛け」になったそうです。確か…1900円で200万株の株を買ったのが、今のトヨタが持った株です。あの時に「トヨタは資本の論理」で、株を買ったのです。その株が増えて…株価も上がり、今回の売り出しです。

この事象を観ても…トヨタが本気で「資本政策」を見直しています。日経平均株価が10万円に向かうのです。しかし…石破自民党総裁候補は、偉そうに「金融所得課税強化」を言っています。彼は、「安倍さんの苦労」も、知らないように見えます。

増税は構いません。しかし、せめて…「日銀のETF問題」が片付いてから、それからやるべき順番です。あいつは、本当に「市場」を理解しているのでしょうか? 先日の植田日銀総裁と同じような…「現場を知らない行動」にも、見えます。

良いですか…僕らには、まだまだ…力がありません。8月5日の「売り気配」を想い出しましょう。常に「ユトリ」ある行動が正しいのです。

本日は「ジェイドG」(3558)を、昨日に続き…1万株程度を売っています。おそらく…しばらく…お休みでしょう。一気に2828円を取る程…人気が盛り上がるかどうか…分かりません。

カタル自身は、中旬に予定されるFOMCを待ってから…また上の株価を買います。今は「売りだけ」です。でも株価が下がるなら…逆に買います。

読者の皆さんは、このレポートの前を遡ると…良いですね。右のカレンダーからカタルの過去の原稿が読めます。

いつも「事前告知」をして、その通り…「有言実行」の行動が、カタルの利益になっています。本当に、最初は小手川君の真似をして…お金は、たった200万円だったのです。そのお金が、今では10倍以上になっています。だから…カタルが買っている株が、下がるなら…同じ株を買えば良いのです。簡単です。カタルより…ずっと運用成績が良くなるはずです。

株で損をする人は、「自分の力量」を知りません。その多くは目先の欲に負けて…「自重」を出来ない人です。目先の「朝三暮四」の世界に溺れるのです。

人間は、誰でもそうですから…仕方ないのです。自分の欲望に勝てる奴は居ません。しかし…その自分の性格は、自分が良く知っている筈です。だから…カタルはお金を、株から引き上げています。今年は既に1000万円を超えるんじゃ…ないかな? 最近も100万円、そうして、まもなく…また200万円ほど引き上げます。

だって…儲かってお金が膨らんでいます。今年に入ってから、「ガラ」を経ても…過去最高ラインでしょう。

「ジェイドG」は8月5日の時に、やはり「自社株買い」があったようです。田中君は、なかなか…「優れた経営者」です。この株に賭けても…面白いのです。たった3年ですよ。人生は長いのです。ノンビリやりましょう。

BASE」(4477)の 週足推移

本日は昨日、バカバカ…買った「BASE」(4477)の株価も上がって来ました。本日も下値に買い物を用いましたが…あと5000株だけ買うと定量です。自分の限度は、この辺りでしょう。本当は、100万株程は「買いたい」のです。でも「ジェイドG」と同じで…カタルには分不相応な目標です。

BASEは、300円台に乗ってから…買っても良いのですよ。だって…週足を観ると400円からが…「本番」です。「市況」が良いなら…の条件付きですが、「市場要因さえ良いなら…」カタルは、もう「卒業式」が、近いと思っています。それ程…未来の株価のイメージは「正しい」と思っています。

ただ時間軸は、相変わらず…分かりません。しかし…その精度もどんどん…改善しています。あとは…皆さんの「肥やし」になって、後続に続く…若者の時代です。最後は「モチベーション」です。「不撓不屈」の精神なんか…糞です。失われた時代は34年間です。もう狂った時代です。

ようやく…その長かった「暗闇の世界」の夜が明けるのです。ここから…互いに「楽しみながら」一緒に、頑張りましょうね。「無理をしない投資」を、心掛けましょう。

明日と明後日、出かけますから、「たぶん大丈夫」だろうと思いますが、カタルは原稿を更新をするつもりですが、もし…駄目だったら「ごめんなさい。」そんな事で、「ノンビリ」…相場を、楽しんでください。また明日。

「Jトラスト」(8508) の週足推移

そうだ…2日間連続の「値下がり」だったので…「Jトラスト」(8508)を454円で2000株だけ買いに行きました。でも全部が買えず…内出来でした。たった2000株ですよ。この株は、先日の暴落の日に14000株を投げたのです。それも300円割れでしょう。トホホ…。

そうして…今の454円で、また株を買い直しています。高値になっても、自分の相場目標が確りしているなら…どんな「高値」でも、また株を買えます。株価が、どっちに「ブレても」、大丈夫なように、本日みたいに「相場」が高い日に「適量な持ち株」まで、手持ち玉を減らしましょう。それでは…また明日の予定です。

幾つか…リンクだけ張っておきます。先ずは「大阪チタン」(5726)の話題です。

そうして商業不動産問題と…中国の驚きの事実です。怖い話です。

経済の発展期のGDPに占める消費の水準


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