ジャクソンホールからの始まり

カタルは植田日銀総裁が「ジャクソンホール」より「財務金融委員会 閉会中審査」を優先したのは「間違っている」と言う判断です。なかには…国内に説明をせずに、海外を優先するのは「如何なものか」…と言う…批判もあります。しかし…今日の「市場経済」を考えた場合、お金はグローバル基準で動いており、我が国の市場の大半は「海外投資家」のシェアが高いからです。

部門別投資売買動向

此方の資料を観てください。

故に「閉会中審査」と言う…日本国民向けより海外動向を重視して、日銀総裁が「世界に向けて情報を発信する」場である「ジャクソンホール」に行って、世界に向けた…「情報発信」をすべきなのでしょう。

今回の…日銀の「利上げ」と言う金融政策決定会合は、「アナウンスメント効果」の欠如が「市場の混乱」を招きました。金利を上げることは、別に構いませんが…あまりに「唐突」に映ったから…「市場の亀裂」が生じたのでしょう。

利上げのやり方や、今回のジャクソンホールなどの一連の行動…国会審議を優先させた行動を観ると、植田総裁は世の中に「流されやすい」能力が乏しい人間かな?と言う印象を持ちました。「乏しい」表現が妥当か、どうか…。たぶん「市場を知らない」人間なのでしょう。

学者先生ですから「論理的」に正しくとも「市場」は「勝手な動物」ですから、十分すぎるくらいの「説明責任」を要します。その「アナウンス」を発信して「市場の反応」を見ながら…「政策」を決めるのが、正しい…「市場との対話」の仕方です。

先ずは、市場に「自分自身の考え」を問うのです。株式投資の場での「打診買い」に、似ています。そうして動きを観察します。その結果を観て「市場が納得する」なら…実際の政策を実行すべきです。この辺りの評価が難しいのです。

「市場原理主義者」を謳っている…カタルは市場の値動きが正しく…それに沿った政策を実行すべきだと言う論者です。市場は「時代の流れ」を表わしており、必要なところに、必要な「資金を配分する」機能を有しています。市場を通じて…人類は発展をします。

しかし中国の場合の「統制型」経済は、間違った見通しで資金を配分しますから、今日のように「固定資本」投資依存の咎めから、不動産市況は低迷し、債務問題など…色んな問題を生みます。過剰生産体制は「鉄鋼」を始め…「太陽電池」、「EV」など…過剰な生産体制が、世界の進化を歪めます。

お金を掛けるなら、どんな進化も「時間を早めること」が出来ます。しかし投資効果のリターンを無視した投資は「過剰投資」になり、それが継続できませんから「逆襲」を食らいます。景気循環も同じです。

好況期と不景気の循環の狭間で、経済活動は動いています。「在庫循環」は、その事を示しています。過剰生産をするなら「在庫」が溜まり利益率は低下します。適正利益を保ちながら、進化のスピードを、如何に早めるか? これが政策手腕です。間違った運営をすると、国民に「不幸」を強います。「世界大恐慌」などの経験が、今日の政策運営に反映されています。

「レーザーテック」(6920) の日足推移

カタルは株価を考える上で…200日線との乖離問題を常に述べているのは、そういう歪みを糺すのが、正しい「投資行動」だろうと思っています。「レーザーテック」(6920)は日本株市場の人気ナンバーワンを、長く…堅持してきました。

毎日、「超」値嵩株にも拘らず…市場人気を独占していました。この意味は、市場の売買動向が短期の値動きを追う…傾向が、強いからでしょう。その多くは「日計り」と呼ばれる手法で、株を買った日に、売りで決済をする目先の取引が大半を占めるのでしょう。今の市場参加者の「心の動き」が分かります。

基本的に「世の中」の常ですが、夏と冬は繰り返して…循環をしているのでしょう。この変動は、「人間の性」なのでしょう。

今のカタルの課題は「時間軸の壁」です。「時代の流れ」を読む力は、かなり優れていますが、問題は市場が求める時間に、自分の行動を合わせるのです。

今回は「行き過ぎた」インフレ対策(高金利へ変化のスピード)を批判してきました。当初の出遅れが祟り…「急激な利上げ」になったからです。実態経済は、市場のようにコロコロ…と変化できません。

大規模投資は2年から3年は掛かります。時代の進化の読みを間違うと、その先行投資は、後で「咎め」を受けます。シャープの「堺工場の投資」は、そのような失敗事例です。亀山ブランドを生むほどの「好調さ」に浮かれ…大規模な「堺工場」を作ったのが、「シャープ」(6753)の凋落の原因の一つです。

「住友化学」(4005)もそうですね。サウジアラビアとの「ペトロ・ラービグ・プロジェクト」は、米倉元経団連会長の発案とか…。その後、追加投資を決めたのは、現経団連会長の十倉さんだと言います。

そうして…今はリストラを含む「塗炭の苦しみ」の最中です。ブラックロックは、改革を評価して株を買っていましたが、カタルも検討しており、300円割れの時には、流石に…「買い場」だろうと述べています。しかし…実際に、カタルは取り組んでいません。検討はしましたが、却下した経過があります。

今の「日産」(7201)の凋落は、手前勝手な論理で、西川が反乱を起こしたから、今の低迷になったのでしょう。

もしあのまま…「ゴーン」が手綱を握っていたら、「日産」は「トヨタ」(7203)と双璧の地位になっていた可能性が在ります。東京地検は「リクルート」(6098)事件の時と、今回の「日産自動車」、更に「ライブドア」の粉飾決算など…本当に「日本国の未来」を考えて…行動をしているのでしょうか? 

カタルは長く観察していると…「正義とは何か?」その事を考えさせられます。

国策を決めるのは難しいですね。地検の行動があるから、平等な社会が形成され…国民全員が、貧乏をしても「納得できる生活」を維持できているとも…言えます。

「出る杭は打つ」と言うある意味で、強制的ですが「平等な社会」の実現です。その代わり世界競争からは、大きく…遅れます。政策のスピードを「末端の人間」に合わせています。これが「村社会論」です。「和を以て貴しとなす」と言う精神の浸透です。

カタルのような市場原理派閥は、「アメリカン・ドリーム」を願います。

「頑張れば、成功できる社会」です。永遠と…「34年間もの悲哀」のなかで、「塗炭の苦しみ」なんてもんじゃ…ありません。3年や5年ではないのです。人生の大半の34年も…厳寒な世界を耐えて、ようやく「春の訪れ」です。

金利のある社会は、植田総裁が言うように「正常な社会」で、必要なのです。

この意味は「淘汰の嵐」を、同時に認める社会です。だから地方ではゾンビ企業が、どんどん…倒産しています。「セブン&アイHD」(3382)が、この時期に、海外から狙われるのは、なんとも…「面白い時代」の流れです。市場を通じて「時代の流れ」を感じることが出来るなら…「賢い投資家」の仲間入りでしょう。

そのジャクソンホールで…「パウエル・ピボット」だそうです。

この「ピボット」は英語で回転軸を意味しており、一般的に「事業転換」「方向転換」「路線変更」と言う意味だそうです。ようやく待ちに待った…カタル時間がやって来ました。

「ジェイドG」(3558) の週足

今回こそ…一気に4180円を抜く相場になるのでしょう。カタルはそう思っています。先ずは「業績と株価」の関係の…「整合性」が在るものが、市場から正当な評価を受ける資格があるのでしょう。月曜日から「ジェイドG」(3558)は、新高値相場を付ける環境が整いました。

米国2年債の利回り推移

チャートを観ると分かりますが、基本的に、米国の2年債と新興株の相場は、連動するのが「市場の整合性」です。様々な株価の動きは、政策と株価の関係を観ると…その関係に「繋がり」がある事が分かります。このような「関係図式」を、カタルは「市場の整合性」と呼んでおり、その関係を重視して銘柄の株価スピードを読んでいます。時間軸の整合性の話しです。

「タイミー」(215A)の株価が、安値から2倍に跳ね上がったのも…「偶然」ではないのです。カタルは新時代を「新しく築く」時代を創造する会社を、高く評価しています。

「ジェイドG」(3558)の 四季報予想

それを馬鹿は、何も知りませんから、単純に「PER評価」だけを用いて比較しようとします。「ジェイドG」(3558)の株価が、何故? 必然的に…選択し続けられて、高値圏の株価の3000円になっても、その株を買う人間が、続々…と未来においても、誕生するのか? 

「成長度合い」と「企業業績の数字」が、株価に合うからです。通常ならPER 30倍ラインの…株価は6000円でしょう。つまり…今の2000円の株を買うなら、現物で3倍の効果を発揮します。信用取引を利用するなら約10倍になり…途中経過で「上手く」売り買いが出来るなら…数十倍の増え方にもなります

通常は現物株で2倍なら、信用で5倍になり、途中経過の売り買いを上手く利用するなら25倍になります。

金利安を受けて…ラッセル2000とS&P500の比較

だから今回の「ジャクソンホール」を起点に、相場は、だんだん…良くなる「法華の太鼓」でしょう。まぁ後は読者が「自分で判断をする」ことです。失敗も、成功も、みんな「自己責任」なのです。カタルは実際に、金曜日も買い続けています。でも大引けの2015円は想定しておらず…2010円まで買いに行っていました。売り物が出るたびに…丹念に下値で「玉拾い」をしました。

更に…月曜日も2040円まで2000株を「寄り付き」前から「買う」注文を入れます。そうして相場次第ですが、売り物が「大きく出る」なら、最大で…2万株程まで株価が2200円台の上値でも、更に、株を買うつもりです。たぶん…2100円ラインから2247円を抜くまでは、多少の売り物があるのでしょう。

何しろ…今回の「ガラで洗礼」を受けています。

「ジェイドG」(3558) の日足

でも株価と言うのは「正直」なものですね。何故なら…前回は1251円まで叩いたのに…今回は「過去最高の下落幅」なのです。一般的には、日銀総裁が質疑に呼ばれるほどの「大暴落相場」です。しかし…ジェイドGの株価は1251円より、遥かに上の1339円で下落が止まり、下値を「切り上げた」形でした。チャートと言う「テクニカル分析」も、なかなか…奥が深く面白いものです。

そんな事で「ウハウハ」な…カタル君でした。パウエルさんを「批判し続け」ごめんなさい。また明日。



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