カテゴリー:株式教室

6300万人の現実

今日は前から思っていた「長期の見通し」の…一端を語っておきたいと思います。

日本はある意味で、今回の「失われた時代」の「貴重な経験」を活かすことが出来ます。問題はその事を認識して…正しい目標に向かって加速を出来るかどうか…。時代の推移は回り道をしても…到達点は変わりません。行き着くところは一つの方向性ですが、その過程が様々な選択肢と言うか道があります。

「でこぼこ道」も、「回りくねった道」も、「まっすぐな道」もありますが…今回のような選択を歩むと…「失われた時代」である「35年間の悲哀」を味わうことになります。狭い日本で…天狗になるより、「グローバル企業」に脱皮した方が良いのでしょう。しかし残念ながら…日本企業は駄目です。世界基準は「マイクロソフト」であり、「アップル」なのです。

日本も可能性はあったのですが、自らの殻を破れずに右往左往した35年間でした。

でも…最近は「ファーストリテイリング」(ユニクロ=9983)のような事例も出て来て、同じ時期に活躍したニトリは、このグローバル展開に遅れましたが、ようやく「アジアの商圏」を狙い、行動に移りました。カタルは前からその事を述べています。

「Jトラスト」(8508)の本来の狙いは、その一環でした。経営者が、その事を認識して戦略を加速させねばなりません。邦銀の三菱UFJ銀行は米国の子会社を売却してインドネシアなどに注力しています。カタルは、前から「アセアンの躍進」を日本に取り入れるべきで…商圏をアジア圏に拡大して、インドを含めた活動を強めるべきでしょう。しかしインドは難しい面もあります。

BTSは、現在はメンバーが入隊しており休止していますが…彼らの活躍はアジア圏のみに限らず、米国市場をも席巻していました。昨年の米国でのテイラースウィフトの活躍ぶりは凄い人気でした。カタルには理解できない分野ですが…「時間の満足度」に、お金を掛けるのです。日本でも「リバイバル・ブーム」の到来で、あの観客が少ないと言って、ステージを拒否した沢田研二のコンサートは、最近は、大人気だそうで…一部ではチケットの闇料金は20万円とも噂されています。うちのかみさんは昔からのファンです。

NHKの紅白を観て、思ったのはYOASOBとNewJeansのステージです。先日、YOASOBのNHKの特集番組を観て…アジアの若者が熱狂し、米国公演も大人気だったそうです。一部では…こんな報道もあります。さて前置きは、この程度にして本題に移りましょう。

実は「ショッキング」な…長期見通しが発表されています。この見出しに…驚いては行けません。実際には、現状の出生率(1.26だが…1.36に回復する)が続くと…日本の人口は6300万人になると言う統計なのだそうです。

GDPがドイツに抜かれる話もショッキングでしたが…こちらは「国家の存亡」にかかわる話です。だから「社会負担費の増大」を、我々…「年金族」は耐えねばなりません。どんどん所得を働く若者に移転させ…物価は、加速度的に上昇していくのでしょう。これを受け…同時に働く若者の賃金は上昇を続けます。しかし生活水準を維持しなくてはなりませんから自ずとAI化の加速は、疑いようはありません。

2024年問題を、前から深刻な問題と思ってきましたが…最近の建設作業員の給料は「うなぎ登り」です。それでも人材不足が続きます。運輸も同じ環境です。

「リクルート」(6098) の日足推移

昨日の指数相場で…「リクルート」(6098)がTOPIX型では、値上がり率がNO1だったそうですね。 「エッヘン!」…カタル銘柄のなかには、時価総額10兆円を超える「大型株」分野でも、立派な成績を残しているものがあるのです。別に「ジェイドG」(3558)だけを取り上げている訳ではありませんが、両者の共通点は、自社株買いの「おかわり」です。

基本的に「どの選択肢」を実際に歩むか…分かりません。未来図はコロコロ変わります。

フーシ派が、船舶に攻撃を仕掛けるとは…誰も、少し前は考えていませんでした。この攻撃の為に、船舶は「紅海」を経由できず「喜望峰」を回りますから…運賃が高騰して、お船の株価は大きく上がりました。このような変化まで…事前に予測することは「不可能」です。

本日の日経新聞を観て思ったのは、一面の「客単価上昇 小売潤す」ですが…

「ABCマート」(2670) の業績推移

この中で「ABCマート」(2670)は、外出機会が増えて、高単価の靴の販売が好調だと言います。直ぐにカタルは「ジェイドG」を連想しました。なにもジェイドGだけが好調な訳ではなく…このような外部環境も株価を応援するかもしれません。でもここで…ABCマートの5年間の成長率は、たった3.46%でPERは17倍の評価ですが…ジェイドGは16.64%成長でもPERの評価は同じ17倍です。どちらかの…評価が、明らかに間違っています。

このような外部環境の改善も加わります。そうしてジェイドGは15日が3Qの業績発表だと言いますが…カタル自身は、あまり大きな期待をしている訳ではありません。 出来る事なら金曜日に述べたように…田中君は10円でも良いので…「復配を発表」するのが筋でしょう。カタルの注目点は、数字は予想通りでしょうから…むしろ、そっちに関心が向いています。どうするのでしょう。今期、復配をするかどうか…。

株価のリズムは、ソロソロ…加速する時間になります。リクルートのようなものです。しかし何か「インパクト」がないと…株価って、簡単に動きませんからね。既に関門を抜けており心配はありませんが、加速して…大幅な株価上昇を投資家は期待します。その為には「適度の刺激」が継続すると…市場では、いずれ高評価が定着します。

安川電機の昔は「冴えない株」で500円前後をウロウロ…する株価だったのですが、今では、完全に変身しています。ダイキンもそうです。今では…「世界一」を目指して、米国市場の開拓に力を入れています。企業には、「超えるべきステージ」が、それぞれ…にあります。田中君が、どう判断をするか…見ものです。

話しがリクルートから、ジェイドGに変わりましたが、カタルも人間だから持ち株が多いと、どうしても…そちらの解説にむかいます。これは仕方がありませんね。人間ですから…。

本日の話題は、長期見通しの人口問題です。

つまり日本の未来は決まっています。でもカタルは、だからこそ…日本は世界で一番恵まれた環境にあり、世界の先進国のモデルケースになり得るチャンスがやって来ます。人口減を補うのは「AI革命」であり、「ロボット」の導入です。

自動運転での事故は、進化の上で…仕方がないのです。「必要悪」と言うか…、犠牲を乗り越えねばなりませんから…悪戯に事前に「布石を打たない」ことです。日本人は「転ばぬ先の杖」と言うか…「過剰な防衛線」を張ります。これは社会が…と言うより、メディアが他人批判を面白おかしく…材料にします。「他人の不幸は蜜の味」と言う「卑劣な考え方」に基づく…報道方針です。

でも視聴率争いも…別の視点で展開すべきでしょう。物を言う株主は、どんどん…元気になり、色んな報道が、どんどん…出ています。株主の安定化比率が低下しています。だから力ある所は、未来の支配を畏れて…MBOをします。大正製薬などは、そんな事例の一つでしょう。

本来は、真剣に自社株買い、配当を実施して…「総還元性向」を高めなければ…なりません。

成長のない企業は、通信の「ソフトバンク」(9434)のように…総還元性向が高くないと駄目です。自社株買いもしているから、100%を超えているかもしれません。でも同業の「KDDI」(9433)も…「NTT」(9432)も違います。経営者の「資質」の問題でしょう。市場は正直です。ソフトバンクのPERが一番高く評価されておりNTTが一番低いですね。日本的な会社なのです。あるいは…政府の持ち株が多いために、自社株買いを増やすために「内部留保」をしているのかもしれません。NTT法の改正が、急がれる所以です。

希望ある社会は、「失敗を許す」寛容な社会形成が必要なのです。

新年に入り、指数買いとは言え…新NISAの影響もあるのかもしれませんが、もう少し観察する必要があります。でも…最近の株高は、市場関係者にとって、ようやく…訪れる「春の予感」です。

そうです。安倍政権の誕生で、一気に「名目経済への移行」を考えて…「野村証券」(8604)は300円程度から980円まで躍進しましたが…黒田さんのマスターベーション戦略と同じで失速しました。でも今年は可能性があります。ようやく…「金利がある普通の国」になる可能性です。「三菱UFJ」(8306)の株価は、此処から更に上がり加速するのでしょう。同じことですが、アルケゴスなどで躓いて3年遅れた野村証券も、今年は「4桁奪回」が期待できます。

「ファナック」(6954) の日足推移

未来図を考えると…工作機械の設備投資は、人件費がドンドン上昇を続けますから…ロボット産業は、この世の春の時代に移行するのでしょう。水面下で兆円単位の大きなファンドなどが「ファナック」(6954)などを拾っているから…目先の中国の受注減でも株価は堅く…下値を割れずに200日線を回復し始めています。

一昨年後半から…昨年初め…カタルは「リクルート」を選択したのですが…ようやく1年を経て、世間から注目され始めています。同じことは、設備投資関連に言えるのかもしれません。この基礎には、少子化で…人口が減少して行き、人件費の高騰がAI革命を支え…同時にロボット産業のような進化を受け入れます。

日本はその条件が揃っているのです。少子高齢化がマイナス面でなく…プラス面に転換できるビックチャンスとの選択肢もあります。

こう述べると…読者の皆さんは、直ぐに行動に移行しますが…時間軸の進展は遅々として進まないケースもあります。野村証券株は、本来の出番は3年前ですが、ようやく…滑走路に向かったところです。でも先日の日航機のような事故もあるのかもしれません。時代の進化は色んな選択肢は存在します。

どの路線を歩むか分かりませんが…事前に「6300万人の世界」を思い描くことは…投資の世界では大切な事です。50年後や2100年なんか僕らは死んでいるから、関係ない…と言う話ではなく、時代性の「基本戦略」を見通す…大切な要素の一つなのでしょう。また明日。



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