カテゴリー:コラム

明日まで、新規会員募集

何処から始めましょうか? 米国株の大幅上昇はオプション絡みの一時的な上昇の可能性があります。しかしカタルが述べている10年債利回りの大幅な乖離は中長期的な株価の行方に影響を与えますが…先週は「期待インフレ率」が上昇し始めており、市況高のインフレから賃金や家賃などの蓄積型と言うか…継続性のある、そうだ…「粘着性」と表現されていました。そのインフレの影響でこの期待インフレ率も上昇しています。ただこのチャートは金曜日の相場が入っていますが、基本的に大きな乖離は必ず咎めを受けます。

米国10年債の週足推移(非常に高い乖離状態)

特に…CPIの中身が変化、つまり原油から、家賃や賃金に移行したことにより、インフレも終盤ですが…この段階ではどこが「ピークアウト」する場面か…近いけれど、分からないというのが本当の所でしょう。

来たインフレ率の推移10年物

しかし…ね。米国は意図的に、ロシアを「ウクライナ侵攻」に追い込み、わざと資源インフレに追い込んだ可能性があります。その煽りを、市場経済で一番受けたのがEUです。イタリアの動向は政権が変わり…注意が必要です。さらにイギリスは同盟国にも拘らず、混乱に陥りました。

日本は為替介入ですが、同時に中国も元安で、米国債を売っています。良いですか…米国は基軸通貨国ですが…同時に貿易も財政も赤字国です。だれがこの負担をするのでしょう。中国と日本が米国債を売ったら…買う奴なんか居ませんよ。米国のやり過ぎは「自滅」の道を歩みます。

カタルが一番懸念をしている基軸通貨の崩壊説です。何れ…時間の問題でこの解決は必ず求められます。カタルは世界がキャッシュレス社会になる辺りだろうと思っていますが…。今ではなく…未来においての話です。でも非常に危ういのです。クレディスイスの混乱はそういう段階も見据えて…「行動をしろ」と金融市場は「警告」を出しているのでしょう。

この文章を理解できる人が、どれだけいるか分かりませんが、市場原理でのお金と言うのは、やる気になるなら…なんでも演出が出来ます。分からないけれど…ロシアのプーチンは騙されて軍事侵攻を選択した可能性もあります。

何故、国境に軍備が増強されているときに、仲介をしなかったのでしょう。作為的な米国の事情が背景に在ったのでしょう。今回のウクライナへの軍備援助により、米国の軍事産業は大変な特需です。これで中国との軍備の差を広げることが出来ます。陳腐化した軍力を最新の設備に更新できますからね。米中の距離は接近していましたが、まだ大きく離されます。

良く株価が何故、上がったの?…とか、これからどうなるの? …と聞かれますが、そんな事は株価買っている奴に、聞くしかないし…未来の人々の心の動きなんか分かりません。だから「無駄な推測」はしないことです。ファンダメンタルから見て…時代の流れを加味して…未来の姿に沿った世界を頭に描き、それに賭けるしかありません。あとは確率論の問題で…運が未来において、味方をするかどうかで、運用成績は決まります。

日本人の多くは「画一化教育」を受けています。年収400万から800万のラインに集結させられ…その他の世界の方は、日本人ではありません。と教育されています。考え方の方向性もそうです。しかし情報がコントロールできなくなり、海外の価値観がドンドン流入しています。違う次元の人種が、日本社会にも入っていますから、鎖国制度をしても無駄です。東京地検や最高裁が「日本はこうだ」…と言っても、世界では通用しません。やはり米国基準が一つのルールなのです。

株式相場も、多様な見方があります。

それをいちいち…あいつは「間違っている」と批判しても意味がないことです。色んな考え方が存在して市場の価格は成立しています。例えば、カタルは一貫して、海運株の株価評価はおかしいとの「謎」を抱えています。海事新聞にこちらの報道があります。新造船は続々出てきますが、同時に基準に満たない老朽船は市場から消えます。

LNG船なんか…全然、足りていません。作りたくても…どのドックも手一杯です。しかしコンテナ船の相場は、まだ「底入れ」が見えません。今度は、米国のリセッション懸念です。しかし…米国の消費は強いですよ。金利上昇のわりに、財政出動が効いているのでしょう。

総合的にイタリアもイギリスも政権が変わる程…混乱をしています。フランスは辛うじて現政権を維持しましたが、ドイツ国債は2.5%ラインに上昇しています。欧米に比べ…インフレが落ち着いている日本でも、メディアのバカ報道の為に仕方なく「為替介入」を実施です。場合によれば、米国とスワップ契約をしていますから、無限にやれるでしょう。既にスイスはこれを利用しています。こういう状況を観れば…転換期は近いのです。

ロッキードの株価推移

米国の古い軍備も、まもなく在庫がなくなるでしょう。そろそろプーチンも弱気になっており「交渉の段階」に来たのでしょう。ウクライナのゼレンスキーが、いくら一人で頑張っても、米国が手を引けば…それで終わりです。最近の米国軍事産業株は、反転し始めています。ロッキードなんかは明確ですが…ミサイル防衛などはレイセオン・カンパニーかな? 金額的にはボーイングやユナイテッドテクノロジーですが…。軍事面だけ見ると、前者の両社に軍配が上がるのでしょう。

ブラジル株の指数の動き

まぁ、総合的な相場観と言うのは、色んな観点から推察されるのです。債券価格の動向は直接的な見方ですが…仮に停戦合意と言う形になるなら一気に方向転換します。冒頭、述べた米国株の暴騰の一端に関わったと思われるオプションの背景には、豊富な現金と売り持ちの高さの為です。ブラジルなんか…通貨も株価も強くなっています。この動きは中国からの移転の可能性があります。日本の回帰論に似ているのでしょう。

本日のテーマは分散されており…分かり辛いかもしれませんが、要するにカタルはこう言いたいのです。

日本人は画一化教育の弊害の為に、正しい「解が存在する」と勘違いをしています。目指す方向性が変わっても、人生と言うのは、何が正しいとか…の公定式はないのでしょう。要するにどんな場面でも、自分なりに努力をして頑張って…人生を楽しめば、それで正解だと思うのです。

自分の価値観が正しいわけでもないし、世間一般の「幸福の形」が正解とも言えません。全ては時代により、コロコロ…と環境も変わります。その変化を自分が、どう楽しむか? 此処に尽きるのでしょう。カタルはそう考えています。

海運相場の何故は、どうしてこんな現象が起こるのか? それを楽しむのです。

でも確実に言えることは、過去の移動平均線、つまり過去の常識から大きく離脱した現象は、何れ…「揺り戻し」があり、落ち着くという事です。昨日、そうして本日、読者からの「売り場が分からない」から、教えろというテーマは、質問者の解答になってないでしょうが、そんなものは価値観がそれぞれ違うのだから、自分で独自の判断をするしかないのです。

自分が儲かった…売ろうかな?…と考えた時は、既に、みんなも、そう考えているのです。だから半分でも自分が思ったら、売ることでしょう。だから「ブツブツ投資」だと述べています。正解などはないのです。自分の気持ちの問題でしょう。

なんか…本日は「禅問答」のようなレポートでしたが、参考になったかどうか…。色んな人の意見があるから、自分で決めましょう。日本人が最も苦手な「決断」の作業です。回りなんか関係ありません。自分の気持ちに、正直に向き合うのが…正解でしょう。

たとえ…あとで後悔したとしても、人生は長く…その間違いも「未来の肥やし」になります。だから人生は楽しいのでしょう。ルンルンルン、理由は、なんでも…金曜日の米国の大幅高で、明日は「楽しみな相場」です。また…明日。

現在、IRNETでは新規の会員を、明日の月曜日まで、募集しております。今朝メールを開くと既に多くの参加希望メールを頂いております。有難いことです。どうもありがとう。皆さんのご期待に応えられるように、カタル自身もあちら側を目指し、本日は米国軍事産業の株価を調べました。詳しい要項は昨日の原稿に載っております。5つの項目を記入され、申し込んでみてください。詳細は此方です。下の方に載っています。またね。



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