カテゴリー:コラム

自己愛

昨日、おばあちゃんの老人ホーム探しのレポートを書いたら、さっそく「グループホーム」も選択肢の一つとのアドバイスを頂きました。ありがとうございます。明日は、近くの一時金のかからない施設を、二つほど…見学に行きます。

株屋と言うのは、物事の考え方が単純です。もともと…カタル自身が「宵越しの金は持たない」性格のようで、お金があれば。パッパ…と使うし、なければ…なんとかなる…と言う「楽観主義者」です。

実際、これまで…極貧生活を強いられてきました。ポケットに500円玉一枚しかなく、食事をとらない日もあったのです。その一方、熱くなって、パチンコの一台の機械に20万円ほど使ったこともあります。船堀には競艇場があって…何度か通いました。競馬も学生時代は、毎週…土日は馬券を手に、麻雀を打っていました。

でもやはり株が一番面白いですね。奥が深く、勉強をすれば儲かります。でも必ず…と言うか…「運」が左右します。結果は、上がるケースが多いのですが…我慢が効きません。大きくなった銘柄もあるのですが、やはり大きくなるためには、時間が掛かります。そうなると…もうダメです。所詮、上がり続ける株はなく…必ず、休みを入れます。

昨日のレポートは「近い将来」…と言う注釈が必要でした。武者さんのレポートを、全部、読む訳ではなく…眺める程度ですが…彼の意見とカタルの意見は「ダブる」ケースが多いようです。彼の方が「洗練されている」印象を持っています。でも具体論が欠けますが…。カタルは現場の軍曹的な感覚ですから、実戦経験が豊富です。何しろ、「手数料マシーン」の異名を取る程、現役時代はノルマ達成主義者です。絶対に仲間に負けないレベルを、常に維持しようとします。

現役のサラリーマン時代…毎週、株のキャンペーンがあり、膨大な数字を与えられます。顧客の「フル動員」をしないと、達成できない数字です。その顧客のなかのYさんは7週間連続の負け続けでした。とうとう、温厚な彼が「いい加減にせい」…と怒られた記憶が鮮明に残っています。どうしたら顧客に儲けて 貰えるか? 色んな勉強をして、色んなことを試しました。

基本デッサンは、昨日の相場観です。日本株は「上がる」ようになってきました。もう時間の問題なのです。しかし本日…報道されている日産自動車とルノーのケースなどみると…やはり海外投資家は「腰が引けます」。先日の東京機械の最高裁の判決、何れも…共通項は日本と言う国は、市場論理が働かない「特殊な国」と言う考えを、新たにする現象です。東芝問題もそうです。まだ決着していませんが、時間をかけて結論を、なかなか…出しません。

この理由は「村社会論」の為です。対立より、調和と言うか…聖徳太子の「和を以て貴しとなす」…です。島国ですから…互いに尊重し合って、妥協する形での決着になります。不満なのですが…丸く収まる所を、時間をかけて求めます。でも正義と言うか…市場原理は違いますね。合理的な判断です。

村社会論の精神は、聖徳太子の時代から培ってきた考え方で…日本人に染み付いています。「調和を重視」するのです。だから異端児を認めません。ライブドアの堀江さんのような考え方は、調和を乱すと…社会から排除されます。かなり最近は変化してきたように思っています。もともと「ROEの考え方」は合理性です。資本の効率化を求めるのです。

でも日本は、みんなで一緒に貧しく…「清貧」思想です。カタルの性格には合いません。だからノーベル物理学賞をもらった眞鍋淑郎さんは、日本に戻りたくない理由に「周囲に同調して生きる能力がないからです」と語ったのです。

流石、ノーベル賞学者の先生です。日本村社会をよくご存じです。

日本は、社会が個人に対して「調和」を求めます。カタルなんか…異端児です。サラリーマンを辞めるのですから…。それも将来が約束をされていたのです。何故なら、辞めて数年後、食えない話を社長が聞いたようで、もと上司の法人部長が、わざわざ…東京まで来てカタルを飲みに誘い、「社長が良いポストを用意するから、戻ってこないか?」と誘われたのです。

でもカタルの性格ですから「武士は食わねど…高楊枝」です。

どうもメールを読んでいると…皆さんは、まずデッサンが出来ていないようです。昨日の日本株の将来は、間違いありません。もう決まっています。問題は、その過程の話です。カタルは「サラッと」流していますが…皆さんは、この言葉の意味を理解していません。

自分の買値を、市場の直近の「最安値」に合わせる努力をするのです。

ネット証券は手数料が安いので…何度も売り買いをして買値を修正していく作業をします。この「薄利多売買」と言う路線の考え方が、足りません。自分可愛さに…自分が一番の「自己愛」が強いようです。人間は、だれしもそうです。自分は正しい。間違ってないと思いたいと思います。それなら…何故、株式投資で利益が出ないのでしょう。おかしいでしょう。

常に自分は間違っている、だから…どうすれば良いか?

この基本スタンスが、間違っています。基本は株価が新安値を付けたなら、意に反しても…持ち株を売り、また買い直せばいいのです。そうやって、再チャレンジを続ければ良いですね。基本は、自分が最善だと思って買った株価より、実際の相場が下回ったら、一旦は売るのです。

小さな玉なら、これでかなり成績は、向上するのでしょう。そうして儲かったら、もっと上がると思っても「売ること」です。これなら…常に、株を買えるようになります。これが「薄利多売買手法」の極意です。

今は市況が悪いから、これは仕方ありません。でも市況が良くなったら、その売買手法を変えます。カタルの失敗はこの8月からの下げで、この下値を…と言うより、市況全体を読み間違ったために、最近は成績が奮いません。市場に合わせて…仕方がないから、カメレオンのように、自身のカラーを変えないとなりません。

メールを読んでいると、皆さんの自己愛の強さを感じますから…その点に主眼を置いてレポートを、今度から…綴ろうと思っています。しばらく会員レポートは「売買手法」の事例を紹介して…薄利多売買手法の事例を、次回辺りから、紹介しようと思っています。その売買事例を観れば、分かるように、カタル自身も勉強になるでしょう。

カタルの苦手な分野は、「長期投資の分野」です。紹介した銘柄のなかには、何倍にもなるケースが多数、含まれています。でもみんな途中で売っていますからね。問題は今度この点も克服するために、工夫を加えようと思っています。

この3連休は。先週、弱かった市況の解説で「欠けていたクレディスイスの影響」を掲げました。この初日に言いたかったのは、Wスコープと同じことです。市況を物語る象徴的な現象があるのです。つまりクレディスイスから目を離さすに観察をしないとなりません。

Wスコープで述べたように…最低2週間、下値を切れずに耐えられるようなら…続落する市場要因の悪化は避けられます。市場要因の観方として、代表的な事例、象徴的な銘柄にも、自分には「関係ない」という事ではなく…特に証券マンは、市場の代表的な動きに、関心を払います。ソフトバンクが15.9%も取れるという事は、そんなに「悲観する相場」でも、ないという事です。

だって本来なら、ソフトバンクが一番、打撃を受ける環境なのです。自社株買いより市況はかなり悪いですよ。その悪い筈の株でも、買って…儲かるのです。その事を初日の土曜の原稿で語りました。そうして昨日は、日本株は上がる「運命」にあります。その具体的な理由をいくつか掲げています。

日米の益利回り比較の推移

武者さんが独自に数字を掲げたグラフで、一番の価値は「益利回り」の話しでしょう。要するにカタルガ述べている内部留保が、もう積めないから…配当性向が増えて自社株買いが盛んになっている話です。金利裁定の話です。当然の結果ですが…利益率の改善は、徐々に始まっています。つまり「和を以て貴しとなす」協調性は、いよいよ…「効率化」も同じように「横並び行動」が確認される現象を述べています。

そうして本日は「自己愛」の話です。

売買手法の話で、自分の買値を市場価格の安値に合わせようという話です。市場がつけた安値が自分の買値になるように努力をしようと言う話です。自分の考え方を否定するのです。自分がつけた…買った株価が正しい価値ではないと、間違った自分を、認めるのです。常に市場が正しいと認識することです。この基本だけを持って行動すれば…自ずと、負けは減り続け、勝ちが増えるのでしょう。

如何でしたでしょうか? この3連休は、主眼を持って…一連の「市場の話題」をお届けしました。この後…始まるのです。7割で「供給不足緩和」の日経新聞の未来図です。これは初日に書いた雇用統計値の失業率の話などにも…影響を与えます。まぁ、カタルは見出しを観ただけで、直ぐに未来図が浮かびますが…これは長年、訓練を積んで来たからです。皆さんには、見えない世界かも知れません。

昨日、マレリHDの私的整理が頓挫して、法的整理になった対策として、法改正が検討されているという話題の意味を、理解されたなら…たいしたレベルです。素人にはなかなか…だから日本の資産価値がドンドン上がるという意味が…理解できないと思います。

意外とレポートには、サラッと流していますが、読む人のレベルに合わせ、ヒントが散りばめられているのでしょう。いちいち、素人に解説するのは大変です。

金曜日かな? 個別株の日証金の回転日数を紹介しましたね。あの意味が重要なのですよ。本日は解説はなしですが…重要なグラフを添付しています。カタルだって馬鹿ではありませんから、いろんな角度で速度計算をしているのです。

その中の一つの日証金の回転日数の話しでも、色んなデータがあるのです。もうこのグラフは2015年だから…7年以上も観察を続けているのです。

伊達にキャリアが、築けるものではありません。一つのデータでこの有様です。皆さんは、どのレベルでしょう。参考になれば幸いです。またね。

日証金の回転日数のグラフ


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