カテゴリー:コラム

バラ色相場がやって来た。

カタルは常に、過剰な思い込みが強く早過ぎますからね。昨日の原稿は、「インフレがやってくる」と言うタイトルです。しかし現状は、どうにかデフレ脱却できるか、どうかの瀬戸際なのです。ようやく米国金利が上がり始めた所なのです。カタルは、これほど世界中の中央銀行が量的緩和をしたのに…何故、インフレにならないか、不思議だったのです。

この要因は、リーマンショックで失った投下資本《金融デリバティブの発展で生まれた過剰な流動資金(信用創造)》が、公的資金(正常な資金経路に変わる)に置き換わった現象があります。だからある意味で…厳しく見た自己資本比率規制などの金融規制は正しかったのかも知れません。

しかしカタルの仮説は…あまりに厳しく規制を設けたので、なかなか量的緩和からの景気回復が広がらずに…「格差の拡大」を生んだと言うものです。故に、イギリスも、米国も、韓国も…全ての混乱の源は、この金融規制に、あると考えて来ました。カタルはこの仮説が今も正しいと思っています。

これからのトランプ氏の金融規制緩和が、どう進展するかにもよりますが…、間違いなく緩和されます。そうすると、今度は…今までダブついていた中央銀行が発行したお金が、日本の場合は…当座預金なのに眠っていましたが…今度は、この資金が、一気に回り始めると思っているのです。この仮説が、現在は正しいと考えています。故に日銀当座預金と企業の現預金残に眠る558兆円(眠れる獅子)が、動き出すと思っているのです。

これが昨日の「インフレがやってくる」と言う原稿の背景にある考え方です。カタルの考えでは、一気に加速する筈ですね。恐ろしい位に…。だって…通常、正常な経済状態なら…10倍以上ある信用乗数は、現在2.2倍ですよ。異常な数字ですからね。この背景にあるのは、これまでの金融庁などの清貧思想でした。世界では金融規制ですね。だって…リーマンショックを平時と見なし…その事態を前提とした激震でも…壊れない金融システムを維持できる自己資本比率を求めているのです。

まるで…太平洋戦争の時に、物資がない、戦闘機や鉄砲の弾などを作る為に、鍋などの鉄を、日本国中から集めた状態を…平時と見なす規制です。息が詰まりますね。だからブレグジットやトランプ氏の誕生に繋がったのです。韓国もある意味で異常な光景です。このすべての根底に流れている背景は、格差の拡大ですね。しかしごく一部ですが、頭の良い人たちはスマートコミュニティーの流れに乗り…大儲けしています。孫さんは、たった1億円の融資から始まったのに…世界のARM社の買収です。今では兆円単位の行動をしていますね。

ごく一部の人達の豊かさが、今度の金融規制緩和で、カタルは一気に世界中で…新しい時代の恩恵が、広がると思っています。ようやく…カタルのような馬鹿でも、多少の恩恵が受けられる時代が、やって来ると考えている訳ですね。

だって…異常ですよ。黒字で配当をして、それも利回りが3%以上になるのに…なんで純資産価値を割れる株価なのでしょう。それも田舎の土地ではなく、東京などの大都市にある資産価値ですよ。都市銀行の支店は…。全て駅前なのです。こんな馬鹿な理屈が…何年も何年も、続く訳がありません。

通常、行き過ぎた波動は、必ず修正され、その今まで行き過ぎていた反動が、必ず起こりますね。地震と同じです。歪みが何年も、何年も…地殻に溜まっていると、大きな地震となり一気に修正されます。これが自然の摂理です。故にカタルは「失われた時代」と言う歪みが、一気に水準訂正に動くと思っている訳です。この論理が「1300兆円の逆襲」と言う、これまで失われた時代下で、失った土地資産価値です。最低2倍、時間概念を含めれば…3倍にも4倍にもなって、良いと思っています。だって失われた時代は、30年近い歳月なのです。3%成長なら30年で2.427倍ですよ。だから失った分を取り戻し…過去の成長分も…上昇してもおかしくはありません。

何故、カタルがケネディクスに、何年も拘って来たか…。こんな考え方が背景にあるからです。日本だけなのですよ。お隣の中国の不動産価値は、既に…東京より高いのです。上海の高層マンションは、東京より高いですね。このギャップは、必ず修正されるはずです。これまでは日銀は、マネタリーベースを増やし…何とか、お金を動かそうとして来ました。

でも世界中で自己資本比率規制ですからね。日本だけが、世界の流れに逆らえる道理がありません。ようやく…世界が、今度は金融規制緩和に動くのです。だから米国金利は上がり、世界の景気も上昇するのです。海運市況も賑わうでしょうね。その様子を…まだ少し早いようですが…マネーサプライの伸び率を見て下さいね。このグラフではM2の動きです。青のマネタリーベースも、まだ高い伸びですよ。20%を超えています。

3度目の正直ですね。今度こそ…4%台の壁を綺麗に抜け、5%、6%…と、動きが加速されインフレがやってくるのでしょう。ひょっとすれば…1980年代のように…7%、8%の伸び率になるかも…知れませんね。そうすれば…カタルの述べている「バラ色相場」がやって来た…と、なります。

マネタリーベースとマネーストック(マネーサプライ)の推移



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本