カテゴリー:コラム

株価位置2

昨日からの続きです。

あまり良い事例が思い付かなかったので…、探すのも面倒だし…一般的なトヨタの月足チャートで株価位置の話を展開しましょう。なるべく…チャートは、目先的なモノより、期間が長いものを採用した方が、客観的な判断が出来ます。しかしこのチャートでも最大は25年程かな? トヨタを見ると…世界経済の様子が、分かると思います。

トヨタの月足推移

 

この下値ゾーンの1が、以前の高値のようですが、2、3、4は下値の底にあたります。1の高値と2~3の下値を結んだゾーンが、トヨタの下値圏での株価位置で、低い場所ですね。きっと、大概の不況場面でも…ここが下値とされる株価位置なのでしょう。

逆に水準が上がった紫色のaからdのゾーンは、少し前の時代なら、高値ゾーンでしたが現在では下値ゾーンに…変化したように見えます。 本来なら、aの株価を下回らない位置でb~dは止まるのが普通です。それをb~dは、aを下回っている様なので…まだ完全に、この紫ゾーンが下値位置と…市場は、認めてないのかも知れません。

事実、高値ゾーンのBは、Aを抜いて高値を付けていますが、紫ゾーンのaを抜いたポイント2005年の秋ごろでしょうか? ピンクの位置ですが…、前のaの高値を一気に抜き、株価はAまで上昇し、株価位置のステージを変えています。だから…株価位置のステージは変わった可能性が高いと判断できます。

でもBの時は、確かに一旦、Aを抜きましたが…直ぐに下落しており、Aのラインが逆に上限だと言うチャートを示しています。もしBの地点でも余り休まずに…もっと上に行くなら…やはり株価のステージが変わったかもしれません。

でもこの株価波動の起点が4の位置ですから、一気に、これだけ上昇したので…このポイント(A-B)を抜くとすれば…次の株価波動の時なのでしょう。

現状は、紫ゾーンが下値に見えますから、次にBを抜く場面が来ると…この高値位置が次のステージの下値位置に変化するかもしれません。現状はaの高値を割り込むb~dの結果なので…まだこの紫ゾーンが下値かどうか…。下値ゾーンの2~4は、1の高値を下回ってはいませんね。だからこそ…株価位置がステップアップできたのでしょう。

基本的に、株価ステージが変わる時は、前の高値が、今度は下値になるものです。これは基本的な考え方なので…覚えておくと、良いでしょう。ここで昨日の小野薬品に、再び、登場して貰いましょう。

小野薬品の週足変化と価格帯出来高

 

カタルは、まもなく…小野薬品の調整は完了するのだろうと考えています。その理由の一つは、2014年の2月の高値が2034円だからですね。現在までの安値は4月17日の2195円です。通常は、前の高値を下回らないものです。特に小野薬品は、企業業績を押し上げる材料で…上がって来た「本物銘柄」です。

免疫療法は、全てのガンに効くはずですから…、これから業績面では、本番を迎えます。ただ今は、あの時に野村証券が力を入れ過ぎ…シコリを作ったので、需給バランスからみて駄目なのです。もう一つが…米メルクの存在です。まぁ、大人と子供ですからね。臨床試験など…経済力が違い過ぎて、メルクは小野薬が勝てる相手ではありません。でも基本は小野薬品ですね。だからカタルは、アップルとマイクロソフトを想い出しました。ビル・ゲイツは、アップルの仕組みを盗んだようなものです。何か…背景が似ていませんか?

まぁ、本日はチャート論ですからね。基本的に…「株価位置」と言うのは、過去のトレンドを見て…今の株価の位置は、過去のトレンドの…どの辺りに位置しているか…と言うものを、見るものです。

大相場が生まれるかどうか…。様々な条件がありますが、一つは時代的な背景要素が絶対的な条件ですが…株価のトレンドを見て、過去に相場がないものが良いのです。過去の相場があっても、充分に…休んでないと駄目ですね。全く…市場から長く見放されている株が…ある日、突然。動き出してきた事例は、当然のことながら…注目されます。

小野薬品の相場は、以前、カタルが新人から若年社員の頃の話です。あれは…1981年~1984年です。「プロスタグランジン」と言う物質が、あらゆる効能があるらしい…と言う相場でしたね。途中、1年程度、休みましたが…それからが凄かったですね。常識的には、これから患者が多いガンへの適用が始まりますから…非常に注目されますよ。今が、たぶん買い場なのでしょう。しかし…時間を我慢しなくてはなりません。

チャートの基本は、此処ですね。「株価位置」が、高いものをやれば…、当然のことながら、目先は儲かる可能性も高いのですが…同時に下落するリスクも高くなります。だから目先に拘る人は、絶対に「ロスカット」が欠かせません。しかし株価位置が低い銘柄を仕掛ければ…リスクは軽減されます。しかし当然のことながら時間が掛かります。待たされるわけです。ケネディクスは、まもなく4年ですよ。まだボックスの動きです。

株価位置が高いものを手掛ければ…短期に儲かる可能性も高まります。みんなが注目しているからですね。特に証券マンは、いつも手数料に追われ…成績を競わされている競走馬のようなものです。いつ上がるか分からない株価位置が低い銘柄など…は薦めませんね。顧客の利益を求めつつ…時間の節約と言う博打を張ります。だから薦める銘柄は、いつも高値圏です。メディアに流れるニュースも、いつも高値圏の銘柄ばかりです。一般的な評論家が薦める銘柄も…みんなそうですね。

カタルのように下値圏にある株を、薦めている奴はまず居ません。カタルは最近、アコムに…J・TECです。株価位置は、どうですか? 株価位置が低い銘柄のリスクは少ないですね。その代り…時間が掛かるかもしれません。「仕掛け人」の登場を、待つためです。

本日のレポートは、読者の皆さんの参考になりましたか? 自分で考えてチャートを読まねばなりません。当然のことながら…採用期間が長ければ、信頼度は上がります。だから日足より週足、週足より月足です。同じ日足でも…180日ではなく、300日、600日になれば…信頼度は更に高まります。

投資の仕方は…様々です。目先に拘り、本日買って今日の内に手仕舞うやり方もありますし…かたる様に4年もケネディクスを…永遠と、「損切りクロス」をし続けた馬鹿も居ます。最近はカタルも持論に拘らず…目先銘柄も、かなり手掛けています。

だから読者は、原稿を読んでいると…惑うかもしれませんね。かなりの読解力が求められます。でも概ね…レポートで掲げている銘柄を、全てカタルは売り買いをしています。だから有望なのでしょう。ただし大型株は滅多にやりませんよ。ソニーだって、ずいぶん上がりましたけれど…ね。

要するに、読者は自分がどう考え、どう行動をするかなのです。他人など、どうでも良いのです。良いですか…カタルに反対の人は、「空売り」をすればいいのです。ケネディクスやアコムは貸借銘柄ですよ。堂々と…売れば良いです。カタルは買いだと思っているから、そのように書き、事実…実際に買っています。

カタルは、いつもオープンです。それは本物の投資家になりたい為ですね。日本中が偽物です。偉そうに…あれが良いとか、これが良いとか…評論家は言いますが…それならば、大金持ちの筈です。馬鹿らしくて評論家など…やっていられませんね。大概は会社の看板が外れると…テレビにも、登場しなくなります。みんな「偽物」人間ばかりです。小手川君のような若者が…世に出るべきなのでしょう。

それを…ライブドアの堀江君のように…少し世に出てくると、みんなで叩く構図は、気に食いませんね。IHIやヤクルト、オリンパスの連中だと許され…ホリエモンだと検察が動く構造は、どうもフェアではありません。同じ土俵で勝負をするべきです。いい加減に…実質的に債務超過を続ける東電も、決算を何度も…粉飾状態で発表する東芝も、市場から去らせるべきです。村論理に君臨するトップは、自ら襟を正すべきでしょう。若者に示しがつきませんよ。

スマートコミュニティーの時代は、誰もがクラウドファンティングなどで資金を集め、事業を展開する事が出来ます。アイディアや、やる気があれば…誰でも世に出る事が出来ます。真の実力者が、育つ環境ですね。だから「クラウドワークス」なのです。互いに…本物に成りたいものです。一緒に頑張りましょう。



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